Guitar Build and Repair 2018

2018.12.30 Sunday

Alembic.

参考に並べたAlembic MSG series1, 個性強すぎですね。
でもサイズはそんなに違わないんじゃ,,,。この14inchほど,方針の決まらないのもないです,,。どうならいいんだ?,
っていうか,どうしたいんだっけ?。

2018.12.9

Binding repair ,    build by Dimauro .

SuperAngulon21mmF3.4M

***********2018.12.2***********

Dimauroのレプリカの方のネックリペア中。

マホガニーとEbonyの指板の境目あたりが数カ所凹んでいます。「見るたび心が凹む」というオーナーのために「新品」の面相筆を下ろしました(大袈裟)。まだ新しい楽器なのでラッカー自体の変色がほぼないのはちょっとラッキーかもしれないです。「浜二ペイント#1000」のクリアラッカーで「レタッチ」してみます。透明感が揃ってるように感じますが,サンディングしてみないとわからないですけどね。エアブラシを使わずに済めばいいんですが,どうでしょうか。

レタッチの前に凹みをなるべく戻しました。

半田ごてやアイロンを使って様子を見ながら加熱。周辺が変色すると「ヤバい」のでそこを気をつけて,,,。最も,最初からこの「預かり品」で実験する訳にもいかないので,古い手持ちの楽器で凹みのあるのを出してきて実験しました。ちなみにウレタン塗装の楽器には業務用アイロンの蒸気は「厳禁」のようです。当てた部分ではなく,その周辺が白濁しました。当て方なんでしょうけれども,思いっきりやってどんな風に「崩れるか」が見たかったんです。何事も実践ですよね。

**************2018.11.25*************

Dimauroとそのレプリカを預かりました。

特にオリジナルの方はあちこち手を入れねばならないようです。が,それにしても凄い音してます。独特な存在感ですよね。

さて,どうやって,,,,。うーん,うーんと唸っちゃいます。

****************2018.11.4****************

routerはMakitaのがお気に入りです。Hitachiのも使っていますが,スイッチやブレーキの感じ,上下の動作のスムースさは手で持っての作業にはMakitaの方が使いやすく感じます。

設計が新しいってのもあるんでしょうね。LEDもついて。ああ,でも最近のHitachiはカタログ見てないので,もうそうなってるかもしれませんね。調子よく6本分の溝切り完了。1時間ほどかかりましたが,半分は段取りですよね。

****************2018.10.28**************

欅(ケヤキ)の一刀彫。

三分の丸ノミだけで大まかなアーチを削り出してしまいます。今回のは赤身の方より白い方が極端に硬いです。同木のはずなんですが違うんですよね。

*************2018.10.20*************

mosaicのように貼り込んだEbony。

薄暗くなった光で撮影したら,ちょっと変わった絵になりましたね。なんだかわかりにくいですが,Maccarsar の木目が斜めだったりするので,ちょっと奇妙な感じです。ただ,完成した時に見えるのは,ほんの数ミリですので,多分全くわからなくなると思います。

***************2018.10.14***************

14inch Semi-Hollow back.

センタージョイントの接着中。手頃な重しが見当たらなくて,砥石を積みました。これ,ちょうどいいです。かれこれ1年くらいちょっとずつ進んでいるこの14inch。一体いつになったら完成するんでしょ。色々考えて実験中。

**************2018.10.8 PM************

いろいろと組み合わせを試してみたりしましたが,結果わかったのは「ネックが足りない」でした。

当初から17inch用のは作っていなかったのですが,ここへ来て2本分追加ってことで,イタヤカエデとCurly Mapleの板から切り出しました。いずれも3ピースで使いますが,17inch用は厚みをいつもよりちょっと薄い19.5mmに。調子の悪かった小型の自動カンナ盤,今日は機嫌よく動いてくれました。手前の15inchはイメージ作りでパーツを置いてみたところ。うーん,これでいいのかな,,,。

<SuperAngulon-M21mmF3.4>

**************2018.10.8**************

仕上げの一歩手前で止めてある削ったトップやバックが増えてきたので,それらを組み合わせて,どんな楽器にするかを考えています。

今まで「これ」と決めたらそれ用に用意していたのですが,同じボディサイズのパーツを複数作ったので,選択の余地が生まれたんです。こういうのもいいのかもしれません。

Semi-Hollowのリクエストもあったりするので,Bass用にと考えていたものも含めて,再構築します。

<SuperAngulon-M21mmF3.4>

******************2018.9.30****************

ガレージでSpray。

この楽器,元々がウレタン塗装の楽器でしたので,せめてニトロセルロースラッカーで仕上げます。

実は今まで全てセラックのフレンチポリッシュで仕上げをしてきたので,ラッカー塗装は新鮮で面白いです。埋め木をした部分を隠したかったので,ヘッドの付け根のあたりは随分濃い色の分量が多くなっちゃいましたね。乾燥時間はどのくらいでしょ。4〜5日でサンディングを初めてもいいでしょうかね,,。2週間とか本には書いてますが,,。

Elmarit-R24mmF2.8

****************2018.9.24**************

Finger boardを元に戻します。

本当だったらクランプするのにも専用の治具を作ってやらなければならないでしょうが,今回は「えいや!」でやらせてもらいました。

ちゃんと付いたかな。

**************2018.9.17 PM************

このbassのネックは,ワンピースのMaple材が使われていますが木目がFlat sawnでした。それも折れの原因だったのでしょうか。

廉価な楽器だから,,というわけでもないように思います。Bassのネック修理は,あまり情報がありませんよね。滅多にないことなのでしょうか。この大きな重いヘッドが付いている割に,ナット下の細い部分はギターと変わらない細さですよね。持って歩くには実に危険な楽器ですね。

補強に使ったMapleはもちろんquarter sawnにして使いました。これで保ってくれればいいのですが,。ダメだったら,,,次の方法を考えますね。

***************2018.9.17*************

Refinish.

去年完成した自分のギターのリフィニッシュの準備。

仕上げがどうにも気に入らなかったので,チャンスがあればやり直そうと思っていました。

前回は「墨」とアルコールセラックで仕上げたのですが,やはり「黒」は思ったような質感にするのが難しい。

再度チャレンジします。

Elmarit-R24mmF2.8

**************2018.9.2**************

指板を外して,溝を切りました。

溝のサイズ,これでいいかな。

***************2018.8.25**************

アルミの角パイプを添えて,とにかく一度元の位置に戻すことにします。

届けられた欠片には,足りないピースがあるので,結局はネックの表面側も補修することになるのですが。

Fingerboard側からの補強だけでもってくれるかな。

<Elmarit-R24mmF2.8>

*****************2018.8.19****************

プライベートな用事が続いて作業が中断していましたが,そろそろ再開。

真っ先に手をかけたのはコントラバス。指板を外すのに使ったアイロンと記念撮影。このサイズの楽器を扱うには,作業場が狭すぎますね。いつも以上に整理整頓しなければ,,,。

指板はちゃんとMaccarsar Ebonyでした。接着剤は,,多分ボバールじゃないかな,,。もちろんニカワではありませんでした。どっちにしても加熱して外すしかないので,業務用のアイロンを最高温度にして使いました。焦げ跡をつけたら大変なので,ちゃんと当て布をして。写真のアイロンの横のメイプルの棒材をアイロン台の代わりにしていたのですが,短時間で見事に焦げました,,,。金属製のアイロン台を用意しなきゃ,。

<Elmarit-R24mmF2.8>

***************2018.8.5**************

Neck.

3ピースのメイプルの間にEbonyを挟むことにしました。とても貴重な材料なのでケチった墨線になっています。結構表面がガサガサなので接着前には念入りなサンディングが必要です。切り出したところで集中力が尽きてきましたので(笑),接着は次回にしようか,,,と。

バランスを見て満足。

<SuperAngulon-M21mmF3.4>

***************2018.7.29***************

Black WalnutのSide材の幅は,今回37mm。多分今までで一番薄いと思います。TopとBackにいつものライニングをつけると,間には1mmしかクリアランスがありませんが,ま,問題ないでしょう。

Fenderスケールのネックを想定しているので,いつもよりもNeck blockの幅を大きくしてみました。フルアコの構造で,Fender Bassのスケールのテンションからくる曲げモーメントを受けることが出来るのか,ま,やってみなければわかりませんよね。一緒に作ったテールブロックはいつも通りのサイズ。

とりあえずこれで組んでみて,また考えましょうか。

<SuperAmgulon-M21mmF3.4>

************2018.7.22************

ひっくり返すとラミネートしたエボニーが見えます。ふーん,ちょっと変わってますね。Pickupをどうするか,とかまだ全然未定なので,心が決まるまでは小休止でしょうか。ブリッジも何でやりましょうね。

<SuperAngulon-M21mmF3.4>

***************2018.7.16***************

昨日接着したTop,

トリマーで縁のはみ出した部分をカットしました。急にすっきりしてなんだか嬉しくなりますよね。

トリマーは,奥の方に写っているように,ホームセンターで手に入れた赤い「ロボットアーム」みたいのに取付けて使っています。垂直の精度はそれほど良くはないのですが,回転が止まるまで持っている必要もなく,安全なので気に入っています。

Ebonyの突き板は,表面が荒いため接着前にはかなりサンディングするのですが,さすがに一筋縄には行きません。接着にはTite bondを使いました。うまくいったようです。

*************2018.7.8 PM*************

14inch Semi-Hollow.トップのCurly maple にEbonyの突き板を貼ります。

ほんのわずかのアクセントを入れたいだけなのですが,全部に貼ります。うーん,贅沢。

密着させるのに「重し」。重いものを探す暇がなくて,側にあったカット済みのボディ材を積み上げました。

これくらい積めば大丈夫でしょう。

14inchを小休止して,今度は11.75inchのボディをサンディング。

数年前に完成したものをケースから出してきて並べてみました。

普段「小さいなー」と思っている15inchのボディにすっぽり入ってしまいます。

サンディングの埃でムズムズしてきましたので,休憩しましょ。

<Elmarit-M28mmF2.8>

***************2018.7.8*************

11.75inch, 14inch, 15inch.

製作中の3種類のサイズを並べて記念撮影。

一番奥の15inchが先週Backを接着したものです。縁取りを落として綺麗になったところを。

Semi-hollowの14inchを放置しているのは,トップとバックの構成がまだ納得いくやり方が思いつかないからなのですが,ソロソロやりましょうか。

splotedの11.75inchはこの状態で何年放置していたものか,忘れかけてました。「納得する」という作業が,僕にとっては一番厄介なのかもしれないです。

<Elmarit-M28mmF2.8>

*****************2018.7.1****************

Backを接着。

モールドに入れたままバックを接着するのですが,ボディの厚みがモールドよりも薄い場合,クランプのしようがないので,こんな風にアクリルのテンプレートをモールドにはめて,端材を挟んでクランプしています。

透明なので中が見えてやりやすいのですが,なんだかちょっともどかしくもあります。

もっと良い方法を考えましょうか。

ちなみにこれは15inchのEuropean Curly Mapleのボディです。

写真だと,何が何だかわからないですね,,。残念。<Summaron-M35mmF2.8>

***********2018.6.24 PM***********

「これっきり」のワンオフになるかもしれないのに,わざわざアクリルでテンプレートを作ってしまうのは,もう癖になっているからなのかもしれません。でも,見ていて気持ちいいんですよね。似たようなデザインなのですが,サイズが変わるごとに作ります。午後は,この作業で終了にしましょうか。

**************2018.6.24**************

Gibson JohnnySmith model 1968 repair.の続きです。

今回の作業は,「original のピックアップのマウント」なので,簡単だな〜と思っていたら,大間違いでした。

この楽器は,私のところへ来る前にFingerboardのExtension部分が削られていました。多分「元起き」のような症状を治すために,Fingerboardを削ったんでしょうね,,。そんなすごい「施術」を受けてしまっていましたので,結果,ピックアップを普通に取り付けるとフレットの高さとピックアップが「同じくらい」になってしまうのでした。かといって,指板を作り直してしまっては,面白くないですよね。ステーの角度を慎重に調整して,なんとか演奏に支障のないように取り付けることができましたが,何分にも50年以上前のピックアップですので(1961〜3年製),シールドの内部の被覆が崩壊寸前なことに気づかずに作業を初めて,危うくショートさせるところでした。恐ろしい!(笑。

PickGuardは以前に私が作ったものに,ピックアップの座繰りをして使いました。

ちなみにステーはオリジナルのボロボロです。出来るだけ元のものを使います。

ポットは今回CTS B500Ω Custumを使いました。

これは絞りきった時(ゼロの時)完全に無音にならない場合の対策がしてある,,とかで”Custom”と表示されているようです。Aカーブと違い10~9の部分での急激な減衰を避けるためにBカーブを選んだのですが,実際に音を出してみると,10~2まで高音のみがなだらかに減衰していき,音量自体はそれほど変わらない,,という,言ってみれば「ワンボリューム」ではなく「ワントーン」という感じになりました。Aカーブに交換すれば,普通に戻るはずですが,Jazzトーンとしてはこの方が扱いやすいようにも感じます。ここは演奏者によって好みの分かれるところですよね。

ジャック受けはブラスの1.0mm厚の板を加工して,ピックガードのステーのビスで止まるように製作しました。オリジナルのミニジャックではなく,実際の使用に便利なようにここは標準プラグにしました。これでしばらく様子を見てもらいましょう。

Summaron-M35mmF2.8

************2018.6.17 PM***********

European Curly maple.

以前大きなフリックからボディ材を切り出した時の「切り落とし」から,なんとかもう1本分取れないかな,,と保管していたものにちょいと手をかけてみました。

14inch bodyのラインを描いて切り出して行ったのですが,,,,。ご覧の通り穴の空いた脆い部分が取れちゃいました,,。斯くなる上は,,私的最小モデル 11.75inch 用にしましょ。いつ作るかは未定ですが。もうちょっとだったのになー,惜しかったなー。

<Summaron-M 35mmF2.8>

******************2018.6.17******************

15inch用のBlack Walutのサイド材をバンドソーで切り出して,自動かんなで厚みを整えました。

前回,Walnutを曲げた時の厚みを記録していなかったのですが,多分曲げやすかったと思います。ざっと仕上げて2.5mmほどの厚みになっていますので,もうちょっとサンディングしたら,そのまま曲げてみようと思っています。

サップ(白いところ)が両サイドにあるワンピースのバックなので,サイド材もサップのあるところを選びました。

<Noctilux-M 50mmF1>

**************2018.6.3*************PM**

最近ハマっている「一刀彫り」。

これ一本で大雑把に削ってしまいます。

急にBlack Walnutの事を思いついたのは,黒っぽい質感が欲しいな,,とふと思ったからなのですが,私の15inchのアウトラインは1種類なので,今作りかけているどのモデルにでも採用出来ますので,まだどれに使うか迷っています。

はて,,どれに一番合うかな。

日が差してきて急に暑くなってきました。

***************2018.6.3***************

side braceなどの小さな材料は,長い材料から何かを切り出した時の「端材」を主に使っています。

切り出した時のまま保管してますので,使う用途が決まった時に仕上げて使います。

どんよりした天気ですが,開け放したガレージでの作業が楽しい季節になってきましたよ。

<Noctilux50mmF1.0>

****************2018.5.27 PM*************

最近この作業は,モールドから取り出して行ってます。

水平・垂直をきちんするには僕にはこの方法が合っているようです。ガラス面に一旦固定して,しばらくしてからちゃんとクランプ。Spruce のNeck blockはFlat Sawnに使います。ほとんどの方がこうしていますよね。木目の整った良い材料から選びました。

**************2018.5.27*************

先日,写し取った曲線の型を当てて,アーチを削り出してみています。ややこんな感じですかね。完全な再現を狙っていた訳ではないのですが,やってるうちに段々面白くなってきて,合わせてしまいました。普段,自分の目と手が気にいるように自由に削っていくので,その感じる曲線の差が,興味深いです。<SuperAngulon21mmF3.4>

**************2018.5.5**************

trussrodの溝を1本切るために。

 道具の出し入れに1時間ほどもかかりました。何せルーターは物凄い粉塵が出ますから,小さな作業部屋では荷が重すぎですので,ガレージでやります。固定するためのクランプやら,ガイドの定規やらネックに添える木材やらを探したり,,。数本分まとめて作業すれば効率はいいのですが,今回はこの1本の為にだけでしたので,,,やれやれでした。ルータービットはいいのですが,それを取り付けるコレットなどが,メーカーもごちゃ混ぜだったので,6.35軸の付け方がうろ覚え,,。一度これらもちゃんと記入しておけばいいんですよね。わかってるんですが。みなさん,どう整理されていますか?。

<SuperAngulon-M21mmF3.4>

*************2018.5.4************

んで,

主な部分のアーチを切り出してみました。

 Gibson Johnny Smith modelをある意味全てのスタンダードに据えてこれまで製作をしてきたのですが,ここまで精密にアーチを写し取ってみたことはありませんでした。なぜ,今更わざわざこんな時間のかかることをやってみたか,,,というと,他の製作者の方々(Gibson社の方々含む)が,どんな厚みの材料を使っているかを知りたかったからです。 

Archtop GuitarのBack用材として,海外で販売されているものは,概ね1 inch=25.4mm以上ってのが相場ですよね。でも,自分でフリックから切り出す場合,木取りによってはそこまでの厚みを確保出来ないこともあるものですから,「んじゃ,1965はどうなの?」を調べたのです。

結果,この個体のアーチの高低差は15mmでした。で,周辺部の材料の厚さは5.3〜5.9mmでしたので,全体の厚みは20.3~20.9mm, だから21mmほどの材料であればこのアーチを描けるということになりますよね。ふむふむ,色々勉強になりました。

<SuperAngulon-M 21mmF3.4>

*************2018.5.3*************

用意していたサイド材を曲げました。

 この作業,実に久しぶりで,一体それがどのくらい前だったのか,ノートをめくってみましたがわかりませんでした(笑。でも,普通にいつもの手順で進めます。使うのはStewMacのベンディングアイロンと水だけ。このCut awayのところだけは時間をかけて折らないように慎重にやります。特にこのようなCurly Mapleは,「トラ目」の部分で裂ける事がありますので,アイロンを当てる側のみを霧吹きで湿らせるようにしています。一番カーブのキツい部分は,ヤバそうだったので途中でサンディングしたり,ご機嫌をとりながらやりました。今日もまぁまぁうまくいきました。

 ただ,この写真の先端のようにサイド材の高さ方向にも湾曲が生じてしまうことが多いのですが,その理由がわからずにいました。材料のクセなのかと思い,今日は細かく観察しながら進めたのですが,同じ材でも場所によってその凹凸が逆向きになったりしていたので,材料自体のクセではないようです。

 そこでピーンと来たのは,「片方だけ湿らせる」のが原因か!,ということでした。アイロンを当てる側だけ湿らせて熱を加えるので,そっち側が「伸びる」。多分,間違いないと思います。なんで今まで気づかなかったんでしょ。あんまり気にしてもなかったのですが。製作される方によっては,両面を湿らせたり,事によると全体を蒸し上げたり色々な方法をとられていますので,そのような方はこの高さ方向の湾曲は生じないのでしょうかね。

 実は私も一体何時頃から「片側だけ」湿らせるようにしたのか,,,最初の頃はジャブジャブに長いバケツに浸したりしてやっていたのですが,その頃には湾曲してなかったのか,,,覚えてません,,,(笑。全くノーチェックでした。この湾曲は,ライニングを取り付ける前に,凹側を湿らせたら,単純に元に戻るんでしょうかね。

実験してみます。

<SuperAngulon-M 21mmF3.4>

****************2018.4.14***************

Eastern Curly Maple.

ワイドフレイムと細かなフレイムと。

左のワイドフレイムが派手ですが,残念ながら幅が15inch分しかありません。右の杢目が細いのは,17inchまで取れます。細かいけれどフレイムは実に深い感じ。塗装したら燃え上がるようなギラギラになりそうです。

最近入手したばかりなので,しばらくは眺めて,次作のアイディアを練りましょうか。

あんまり綺麗なので,記念撮影。

こっちは European Curly Maple (White Sycamore) .

10年ほど前に入手したまま,切り出さずにフリックのまま部屋の隅に立てていた材料を引っ張り出してきました。今回入手した米国のEastern Curly Mapleと比べてみています。透明なテンプレートを当ててみると,,,これはこれで相当なワイドフレイム。多分,これも17inchのアーチバックをうまくやれば6本分くらいは切り出せるかもしれません。チェロもいける大判です。運搬の途中でついたものと思われる深いエグレや,傷もたくさんありますので,木取りは細心の注意が必要ですね。

全く別のルートから入手した同種の薄板。

side材用として,これも相当以前に手に入れたのですが,昨日,初めて並べてみて,杢目の感じがぴったりマッチしていることに驚きました。薄板の方は確かボスニア産だと聞きました。同じ国からやってきたのかもしれませんね。

持っている木材のストックを,一度整理したいと思いつつ,出来ずにいます。

本当は1本1本全部の写真も撮って,一覧できるリストを作れれば製作の前の材料選びも,楽に出来ると思うのですが。

ところがいつの間にやらかなりの量が溜まっていて,見ただけでやる気が削がれてしまいます。このボスニアの薄板も,3枚もあることに昨日気づきました。6本分のSide材が十分に取れそうです。

***********2018.4.8***********

Stradivari styleのサウンドホールを検討中。もちろん本物を採寸出来るはずもなく,良いアングルで撮影された研究本の表紙から欲しい寸法に引き伸ばしました。Amatiのサウンドホールをアーチトップにしている人,いますよね。あれも素晴らしい。<Elmarit-R24mmF2.8>

***************2018.3.25 PM************

Fender scaleを14Fでジョイントする計画なんですが,そうするとトラスロッドはBASS用の長さでは長すぎ。Fender scaleのギター用の長さでやってみましょ。bodyは,普通に15inch Archtop。目指してる音はあるんですが,さて思った通り行きますかね。重さのバランスも問題です。

<Elmarit-R24mm F2.8>

***************2018.3.25**************

old rosewood. 

腐れている,,というかボケている端部。湿り気のあるところで保管されていたのか,何かに使われていた再生材なのか。今度は楽器の指板になってもらいます。Bridge側で幅82mm,長さ800mmの取れる手持ちの材料は限られていました。パープルハートは幅がちょっと足りなかったのが残念。Rosewoodは多分,ますます手に入らない材料になっちゃうんでしょうね。これは相当以前に手に入れていたものですが,惜しんでいないで使うことにします。

<Elmarit-R24mm F2.8>

***************2018.3.18 PM************

Spray gun.

まだ使ってみてません。これまで彩色用にエアブラシをちょっとだけ使っただけで,手前の本格的なgunは楽器に使うのは初めて。もちろんコンプレッサーも廉価なものを入手したのですが,ガレージが寒すぎて動きませんでした。最初,壊れてるのかと思って愕然としましたが,低温すぎてモーターが回らなかったんですね。説明書に書いてありました,,,。何れにしても,練習に何か塗りたいんですが,何塗りましょうか(笑。塗装の剥がれた楽器も持ち合わせがありませんので,考え中です。

<Elmarit-R 24mm F2.8>

***************2018.3.18**************

34inch scaleの3piece neckのために選んだのは,これ。Curly hard mapleを両サイドに,Black Walnutをセンターに。思いつきでBassを作ることにしたのですが,実際作るのは初めてなのでこれも実験です。トラスロッドの他にグラスファイバーも補強に入れようかと考え中。

<Elmarit-R 24mmF2.8>

***************2018.3.4**************

Spaltedの文様は,削るたびに姿を変えていきます。深さが変わるから当然なんですが,最後にどんな柄になるのか,全くわからないのが面白いです。やや,こんな感じでしょうか。   <SummaronM 35mmF2.8>

**************2018.2.18*************

headの裏側。Tunerのケースがお洒落。磨きすぎるのもなんですので,このくらいでやめました。ちょっとだけグリースを足して完了です。

************2018.2.11************

Guyatone の Archtop リペア開始。まずはフレット廻り。色々問題ありそう,,と思いながら抜いてみると,,。このハイフレットの溝,,,。切り間違ったんでしょうかね。ラベルもシリアルもなく,製作された年代もわかりませんが,ピックアップのデザインなどからして,相当古いものなのは確かですよね。Fingerboardはローズウッドみたいです。場所によってアールが微妙なのですが,おおよそr9.5。まずはすり合わせますか。

SummaronM 35mm-F2.8

*************2018.2.4*************

幅の広い丸ノミでアーチを整えて,さらにこの小さな真鍮のカンナで。実はこのカンナ,最近手に入れました。憧れてはいたのですが,手持ちのミニカンナで足りていると思っていたのです。ですがこれ,やはり底のアールが絶妙なのか,アーチを削るのに最適でした。どうりで皆さんお使いな訳です。納得。これは12mm幅ですが,他のも使ってみたいです。

**************2018.1.28 PM************

丸ノミで荒っぽく削って。


2本目の方のTopもアーチがついてきました。いや,色々急ぎの用事が出てきて,製作の方は久しぶりの再開。ノミのキレはいいです。

もうこの辺は,マーキングもせずイメージで削っていきます。ランダムサンダーを使うには,マイナス気温のガレージに出なければならないので,ギリギリまで丸ノミで粘りました(笑。

**************2018.1.28**************

10年前に作ったこのアーチトップは,ケヤキのBack&side, Rosewoodとケヤキの3ピースネック,Bocote Fingerboard,ziricoteのピックガード。あまり使われているのを見たことのない材料の組み合わせでした。10年経って,大きな不具合は生じていませんので,楽器用材として大丈夫ではないでしょうか。本人の目で見ると,やっぱりちょっと作りが甘いところが目立ちます。精進精進。

****************2018.1.7 PM ***************

bolt.

んで,発見。なるほどメーカー名のスタンプされたスプルースの裏側にあったんですね。スプルースの板は両面テープで止められていました。締め込んで様子を見ましょうか。

サウンドホールに手を突っ込んで作業するので,大きな道具は入りません。スプルースの銘板を外すのにカンナの裏座を使いました。締め込むのも普通サイズのドライバーだと柄が長すぎて力が入らないのでラチェットレンチにこんなビットをつけるパーツを組み合わせて回しました。#3のプラスです。

締め込んだら普通に戻りましたが,一度リセットして接着すべきか,またちょっと様子を見ることにします。

************2018.1.7************

CF Martin D-1 .

ボディとネックのジョイント部分があっさり剥がれています。見るとボディの塗装がジョイント部分もそのままでした。うーん,これじゃ,,。超有名メーカーMade in USA,,,,,。

ちょいとクランプしてみましたが,簡単には戻りません。ダブテイルがこんな角度で固着したんでしょうか。ネックを外しての修理はかなり大掛かりになっちゃいますよね。ちょっと考えましょう。

お昼を食べてたらふと思いつく,,。「これ,やっぱボルトオンってことは?,,」。ならば塗装がそのままなのも納得が行きます。で,ちょいと調べてみると,,,D-15がボルトオンだという記事を発見。磁石に反応がなかったので追及しなかったのがダメでした。ボルトが磁石にくっつくとは限りませんよね。

さて。

***********2018.1.5 PM*********

もう1本の方のTopも削り始めます。細い丸ノミ1本で始めましたが,陰影が綺麗なので記念撮影。このスプルースは10年ほど部屋の隅に立てていた角材から切り出した7本分のうちの1セットです。残り4セットになりました。前回のEngelmannに比べるとちょっと比重が重め。硬さもあるので,一段薄くしましょうか。バックとの組み合わせでまた音質が変わるので,組む時に再考ですね。 <Elmarit-R24mmF2.8>

************2018.1.5*************

今回の15inchのバックはちょっと厚めにするつもりです。バックを「鳴らさず」,ある程度の質量があれば,センターブロックがなくともsemi-hollowのような特徴を持たせることが出来るんじゃないか?という思いつきから実験です。Semi-hollowからサスティンを除いたような感じがイメージです。そして,ボディがある程度重ければ,7弦仕様にした時のバランスが保てるかな,,と。仕様はまだ決まっていなんですが,組むまでには決まるでしょう(笑。