Build and Repair 2019

Neck heelを整えているところです。一番手前はやや完成。真ん中は削ってる最中。一番奥は「これから」です。CシェイプとUシェイプの中間くらいの,標準的なグリップに仕上げますが,平らな部分の多い角ばったグリップも悪くないかな,,と最近思っています。ただ,それも使い手のリクエストがあれば,,,の話ですよね。「手が疲れない」というのは,実に微妙な表現で,演奏者それぞれの感覚ですよね。割と太めが「疲れない」と感じるか,細いのが,,,,とか。ヒールは,手に違和感がないことと,ハイフレットへのアクセスのしやすさ,ですよね。ヤスリ掛けで全身粉だらけでヤバいです。

Fretting.

Steel 弦用にはStew-mac #149, カエルのナイロン弦用にはMediumの#148のフレットを使いました。Mediumの端部のタングを切るのに手こずりました。タングニッパーって,フレットの種類で別に用意されてたんでしたっけ。#149はいつも通り普通に切れてたんですが,,。今度Medium使うときは,タング取らずにやろう,,。フレットの溝にはニカワを流し込みながら打ちました。「おまじない」かもしれませんが,イントネーションが揃ってくれるようなイメージ(笑)。

bodyのサンディングもそこそこに,ネックの仕込みをしてフィンガーボードをちょんと当てがって記念撮影です。まだネックは接着してません。ギュッとはめ込んだだけです。エクステンションもこれからです。24Fの楽器は,ピックアップの位置がそれによってブリッジ側へ必然的に寄ってしまうので,それがちょっと引っかかります。20Fでやめておけば,それだけネック寄りのピッキングが楽になりますから,ジャズ寄りの演奏に向きますよね。けれど,今回のボディサイズが14inchですので,22Fまで打とうか,,迷っているところです。どーしよーかなー。

Makitaのルーターで周囲を切りました。バック側のアールの感じはまだ完全にイメージ出来てないのですが,まずは切ってみます。パネルのあたりの曲線をどんな風につなげていくか,考え考えやってます。もうちょっと大きいアールにしたいな。肩のあたりは逆にアールを切るのを途中でやめています。そのあたりもハンドカーブします。

14inch Semi-hollowのバックパネルを仮止めしたのは,ボディ周囲のアールを取るのに使うルーターを安全に使うためです。角度が微妙に合わなくなると,とんでもない事になりそうなので,安全対策です。とはいえ,今回は複数のアールを使い分けてみようと思っているので,そのイメトレ中。さてどんな風になるかな。マイクロビスは#1のプラスで回します。この手の作業に電動ドライバーは恐ろしくて使えません。

段々最終組立に向けて,いろいろなパーツの仕上げに入っています。ただでさえ狭い工作室なので,1本ずつの作業が精一杯なのですが,Fingerboardのカットが終わったので記念撮影です。

side Position Marks.

透明のアクリル板の端材でこんなテンプレートを作ってポジションマークの下穴を開けています。指板の厚みによって開けたい高さって変わりますよね。

ちょっとした角度の違いでずれて見えてしまう実は難しい作業だと思っています。いつもの白いマークを入れました。

カエルのインレイの配置を決めているところ。このヘッドの形にカエルを入れたことがないので,Tunerを仮に取り付けて位置を確認します。ヘッドが小さめのせいか,カエルが大きく見えます。これはこれでいいかな。

Gotohのマグナムロック付きのは,今回初めて採用します。シャフトの長さは標準の20mm。下穴は10mmジャストです。

今朝は,ノミを研ぐことにしました。普段は天然砥石を主に使っています。中山や,どこの山かわからない巣板のお気に入りがあります。ですが中砥(#1000)はシャプトン「刃の黒幕」を使ってきました。

 それでシャプトンの違う番手も使ってみようと入手はしていたのですが,なんだかんだ言ってちゃんと試していませんでしたので,今朝はそれらを並べて使ってみています。

手元にいつも置いている8分の左市弘の刃先の欠けが気になってましたので,これを実験台に。いつもの#1000から初めて調子を見て,二つ番手を下げたところから研ぎ直しました。さすがに#120までは下げませんでしたが,#220から#12000まで表を研ぎました。裏はいつもの中山。

「キラッキラ」になるのは好みの分かれるところと思いますが,これはこれで新鮮な感じがしました。ただ,,8種類を順に上げていく作業は,測ったわけではありませんが,慣れた天然砥石を使った方が早いかもしれませんね。これも慣れなんでしょうから,シャプトンが悪いわけではありません。

あっという間に午後になってしまいましたね。

真珠貝(Mother of Pearl)に切り出したカエルのボディの紙をノリで貼ります。過去に使った小さな端材にもこうして張り込んで,ジュエリーソーで切り出していきました。4匹分を切り出すのに,段取りも入れたら4時間はかかってるんじゃないでしょうか。いやいや目もショボショボになりました。

1.5mm厚の真珠貝は,以前はStew-Macなどからも買えたのですが,今は輸出禁止になってしまったので,国内で求めます。また値段,上がってるんでしょうかね,,,。

ヘッドの「耳」をつけたのは一昨日でしたか。set Neckの仕口を鉛筆で描いていきます。スケール,取付角度,弦のボディとの離れ具合,ブリッジ部分の高さのチェック,,,,。いろんなところを1本ずつ考えて線を入れます。実際に切ってしまってからだと取り返しが付かないことにもなりかねないので,慎重にチェックします。

手前が14inch, その他はすべて15inch Archtop.サウンドホールのデザインとボディの厚みは変えてます。トップのスプルースは共通ですが,Back&sideもバラバラ。ああ,やっと記念撮影できました。

15inch Archtop “DEEDEE Model 7”

ニカワで接着したパラレルブレイシングを整形しているところ。お寺の棚板だった古いスプルースを切り出してブレイシングにしました。サイズはW12mm,H29mm。ちょっと太めですが,前々回だったかの,15inchに使ったサイズを採用しました。コンプ感というか,鳴りの感じが好きだったのでもう一度。でも〜「勝利の方程式」はまだない,,って部分ですよね,この辺り。ブレイシングの寸法一つとっても。古い楽器のそれを観察しても,ばらつきが大きすぎて,サイズ(幅と高さ),木取り,形状(弾丸型がいいのか,大手メーカーのように切ったまんまに角ばっていてもいいのか,とか),,,。少なくとも僕はまだ納得のいく寸法の「法則」を見つけていません。っていうか,いつか見つかるんでしょうかね。心に叶う落とし所を探して「完了」にしています。

14inch Semi Acoustic.

14inchにもfホールを切りました。裏から見たらこんな感じ。言ってみればフラットトップなんですよね。いつものアーチの曲面上から垂直な切り口を見せるのと違って,随分やりやすかったですが,硬くて手が痛くなりました。

14inch Semi-Hollow. どんなセンターブロックにしようか,あるいはブレイシングにしてしまおうかと,ずっと考えていました。トップもフラットなメイプルですので,いわゆる「ハコモノ」とはちょいと違う構造にしたかった,というのもあります。ただ,ES-335のようなセンターブロックにしてしまうと,ほぼソリッドボディになってしまうのもちょっと違うかな,と。で,思いついたのは,パラレルブレイシングをボディバックまでつなげてしまおう,ということでこんな感じ。ヴァイオリン族のトーンバーの位置にぶっといのを,トレブル側に細いのを配置します。

この「ブレイシングもどき」に使ったのは「ラオスヒノキ」です。10年以上もストックしてきて,初めて楽器に使ってみます。なぜ今まで使わなかったかというと,実に割れの入りやすい,言い換えると,いつまでたっても安定しない材料だったからです。「ヒノキ」という呼び名とは異なり非常に脂分の多い樹種で,冬目の脂の多いあたりから「ピキっ」といつの間にか割れが入ってしまうのです。こんな目立たない部分にも,使うのを随分迷いましたが,「実験機」なので実験してみます。割れそうな気配のある部分を排して,いいところを選んだつもりですが。トップとバックに挟まれてストレスのかかる部分ではないので,大丈夫でしょう。割と軽いのがもう一つの理由です。他にはない独特の香りがあります。噂では,この材料も輸出禁止になっていて,入ってきていないようですね。

この「ラオスヒノキ」,でかいフリックも持っているのですが,さて安定する日は来るんでしょうか。

昼過ぎにニカワで接着したKeyakiのバックとサイド,夜中になってクランプを撮りました。周囲のはみ出した部分もトリマーで飛ばして記念撮影。いやいや,この時間にトリマーはないでしょ?!な午後10時。なぜか苦手な春。「取り越し苦労」「杞憂」が大量発生する季節だと思いませんか。僕にとっては花粉よりヤバいと思うんですけど,,,。それらも一緒にトリマーで飛ばしましょう。

バインディングの接着の翌日。

一晩おいて黄色いテープを剥がしたところ。はみ出したニカワが汚いですが,こんな感じです。バインディングの高いところはミニカンナで平らにして,あとはサンディングです。まぁまぁうまく付いたみたいですね。僕にとってはこの工程が最高難度かもしれません。ニカワを使ったのでミスっていたらやり直しも出来るのですが,やりたくはない!ですよね,,。埃まみれのサンディングが終わったら,やっとネックジョイントですね。

黄色いテープはStewmacから購入したもの。別にホームセンターのマスキングテープでも大丈夫なんですが,なんとなくこいつはちょっと引っ張る力を強くしても大丈夫のようで,使ってしまいます。さらにゴム紐でグルグル巻きにしたいのですが,肝心のゴムがどこかへ行ってしまって,,,。はい,探します。

変な箱に入れたのが間違いでした。でも,見つけましたよ。色が一緒なのがヒントだったのかな,,って全然関係ないですね。

BlackWalnutのバインディングを廻すことに決めて,その溝を切りました。Jigに取付たトリマーの悲鳴のような音は,何度聞いてもエマージェンシーに感じて緊張します。でもそのおかげで手を切らずに済んでいるのかもしれませんね。  Stew-MacのTrimming用Jigを使っています。トリマーはMakitaのもの。冬の寒さに負けて,すっかりトリマーを室内で使うようになってしまいました。でも,照明器具がたくさんあるので,作業は格段に楽です。後片付けさえなければ(笑。

Guitar Case.  ギターは製作してもケースは市販のものを求めます。一度作ったこともあるのですが,要領をえなかったからか,随分手間がかかりましたので,それ以来自作はちょっとやめています。ワンオフで特注すると高くつくので,常に製作中のサイズが入るケースを探しています。ピアノの下のストックから,ボディの薄いこのDEEDEE5にぴったりのを見つけました。これは元々は何のモデル用だったんでしょうね。でも,ゆくゆくはケースを作ってくれるところと提携したいです。

Extensionを取り付ける部分のカットは,今まで色々な方法を試してきました。もちろん手鋸とノミから始まって,ルーターを使う方法が最近でしたが,今回はこの方法。トリマーをこの赤いアームに取付て,ガイドはそこらへんの木片をクランプして。案外うまくいきました。集塵機能のないこれらの道具を室内で使うのに抵抗感があって(掃除が大変!!)なるべくガレージでやってきたのですが,だんだんそれも億劫になってきて,こんな方法を編み出しました。赤いアーム,精度はイマイチなのですが,片手で使うときの安心感がいいです。ホームセンターで手に入れたので,正式な商品名がわからないんですが,,。

Neck Joint.

ダブテイルを手鋸で切って,チョークフィットしました。最後の追い込みを残して完了です。ここまでやっておいてから,ネックのExtentionとフィンガーボードを作ります。やっと楽器の形が見えてきました。


正面から見たところ。いい感じです。膠を準備しましょうか。

Center Lineを確認するための定規を製作しました。
製作と言ってもポリカーボネートの大きな板(3ミリ厚)からネックの幅に切り出して,真ん中にカッターで切れ目を入れただけなのですが。

これまではステンレス製の定規(既製品)を手で当てて何度も確認する,,というやり方でしたが,こういう透明のものがあれば,作業が楽になるんじゃ,,,,という目論見です。いろんな方の製作現場の写真には,こんなようなものが登場しているのを何度も目にしていたのに,億劫で作ってませんでした。

春っぽい日差しが,ちょっとだけ僕に「やる気」を起こさせてくれたみたいです。

古いクリアラッカーの缶から出てきたのは,こんな真っ黒に見える液体。でも丁度いいアンバーな色でした。もしかしたら,これは超ラッキーなことかもしれません。

これまで製作してきたNeckは,ほどんどはこのようなQuarter Sawnにして木材を使ってきました。今回の下の写真のモデル( DeeDee 5 ) には5プライのうちの外側をFlat sawnの材料で組みました。たまたまそういう材料を手に取ったということなのですが,Flameの見え方が綺麗だったから,,,というのが最大の理由でしょうか。まぁやってみましょう。

Sanding,,sanding,,sanding,,,.

どうしてヤスリ掛けって億劫なんでしょ。「ヤスリ掛けが大好き!!」っていう製作家,そういえば聞いたことがないかもしれません。まずはサイドから。綺麗に仕上がっていく様子を見られるのは,それはそれで嬉しい場面もあるのですが,マスクも息苦しいし,周囲は粉だらけ,,。使っているのは,3Mの糊付きの#100のサンディングペーパーです。いろんなものに貼り付けてヤスリ掛けが出来るので重宝してます。これがなかったら,相当厄介ですよね。頑張りまーす。

***Summicron-R 50mmF2.0***

同時進行が5本を超えると,それぞれの楽器に採用しようとしていたパーツがごちゃ混ぜになってきました。ヘッドのデザインからTunerを考えていたはずなのに,「あれ,,これだっけ?」。ピックアップ,Tuner, Finger board,,,6本分ちゃんとあるんでしょうか(謎。探します。



Kayaki Back Model のサウンドホール。
トラディショナルなFホールにしましょうかね。
ちょっと細身のがいいかな。
透明のテンプレートが重なり合うと,なんだか夢の中のような感じになりますよね。





X bracingの仕上げ。

割れ止めも付けなればなりませんね。

冬場は加湿器をフルに使っているのですが,油断するとすぐに40%を切ってしまいます。

30%を切るとBodyが割れますから,真剣です。

2019.1.4

Shellac 30g + Sandarac 10g + 無水アルコール 200cc.
多分これでちょっと濃い目のShellacの出来上がりです。一晩おけば溶けます。