丸ノミ

引退した大工さんのノミ。

お寺の仕事もしていた大工さんだったので,こんな見慣れないノミもありました。道具って,持ち主を失うとなんだか輝きが消える気のする時,ないですか。不思議です。やっぱり使ってあげなければなりませんよね。今日から大切に使わせてもらいます。

1寸四分の内丸鑿は持っていませんでしたので,まずはこれから。いやーちょいと砥いで削り始めたら,,こりゃいいわ!。感謝です。無銘の鑿ですが,彫刻刀などが専門の鍛冶屋さんだったんでしょうかね。そんなことは関係なく,これは切れます。

右端に写っている三ツ裏のは,刃先が丸くなっているダメ切りのような鑿。元々からこうだったのか,大工さんが先を丸く加工したのかは不明です。今度会う事があったら聞いてみたいです。外丸の二分くらいのは,鎬の角度がかなり鋭角のものもありました。虹梁の彫刻などに使ったんでしょうかね。どんな場面で出番になるのか,今はまだわかりませんが,きちんと砥いでおきましょう。

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