
種目ザメみたいな,
この小さな鋸がなかったらと思うと,ちょっとゾッとしませんか(笑。
リフレットの時,フレットの溝は浅くなりがちなので,
こいつで所定の深さまで切るわけです。
両サイドのバインディングを気にしなければ,普通の長さのフレットソーで「ズバッと」キレますが,
それを残そうとすると,こういう小さなのが必要なわけです。
このChakiのフレットボードのアールは,ナット側が6’くらいかなり小さなアールで,
テール側は12’くらい,,という例の難しいやつでした。しかも一定ではないので円錐でもないのです。
一気に全部のアールを揃えるくらい削ってしまうと,インレイの厚みが足りなくなったり,色々まずいことが起きそうなので,
現状を基本維持しつつ,慎重に行きます。
押弦で深く掘れてしまった部分も,エポキシなどで補修した所がもっと目立たなくなるまで削りたいところですが,同じ理由でここまでとしました。
目立つなー,もうちょっと頑張りましょうか。
ただね,「親父さんが掘った跡」がちょっと残っててもいいかな,,と。
演奏に支障のないように,もちろんフラットにはなってます。


付いていたブリッジは,底に厚紙を貼って高さを足してありましたし,
それでも弦の圧力に負けたのか再利用は無理でした。
作り替えるのにピックアップを外したところで記念撮影。
このChaki P-5はプライウッドのトップだったんですね。
ちょいと削ってみて確認しました。5プライかな。

木口をちょいと削って確かめるために使ったのは,
「佐治」
と刻印のある小刀。
随分以前に,登山用品の店で入手しました。
釣りとかキャンプとかで使うんでしょうかね。
ゴッツくて鈍角に研いであって,合板の木口なんかを削るには安心感があります(笑。
パラレルブレイシングの位置を手を突っ込んで確認します。
この新しいブリッジベースの両端がピッタリ乗ってる部分です。
テールに向かってかなり広くしてるんですね。
ボディの中央はかなりのトップ落ちなので,ガシッとブリッジをブレイシングに乗せます。
次はフレット打ちかな。
30cmも雪の降った札幌です。