
一番印象的なのは,まずは「ヘッドがない」ところですよね(笑。
指板もフレットもとても綺麗です。
あんまり弾かれてない感じがしますね。
年式からしても綺麗すぎます。
逆にバインディングの劣化は相当で,触ると崩れてくる感じです。
ケースにずっと保管されてたんでしょうかね。
合成樹脂のバインディング材からなのか,その接着剤からなのか,木部に色が移ってしまっていて,
「薄いサンバースト」風の見かけになってます。

ネック部分も同様です。
興味深いのは,折れたネックの断面を見ると,その「滲み」が結構木の内部まで侵入している事。
ってことは,つまり,こういう症状の楽器の場合は,塗装を剥がして多少サンディングしたとしても,
この「滲みは取れない」ってことっすね。
脱色してまで「元に戻す」方もいらっしゃるんでしょうか。
以前Web上ですが,D’Aquistoの製作したアーチトップがこんな風になってるのを見たことがあります。
バインディングというよりは,接着剤が犯人なんでしょうかね,,,。
あるいはその二つの「化学反応」なんでしょうか,,。
GB-10ではよくある症状のように思いますが(Web上でよく見かけます),他の楽器でもありますかね,,。

小さなBirds eyeの杢が見えるサイド材にもシミが移っています。
ウレタン(かな?)のクリア塗装もところどころ透明ではなくなってる感じ。
塗装がめっちゃ厚いので,これは多分ウレタンでしょうかね,,。
ケース内の湿度が高かったのかな,,。

取れてしまったHeadが,寂しそうにこっちを見てる気がしませんか(笑。
そのうち元に戻してあげましょうかね。
気が向いたら(笑。

チョコレートの箱とかは,家人が捨てずに私にくれます(笑。
可哀想なヘッドは,しばらくここで待っててもらいましょう。
なーんてやってるので,私の部屋はお菓子の箱でいっぱいです(笑。

午後,早速ボディのアウトラインをトレースしてみました。
私の採寸では,ボディのヒップ部分は372mm(14.65inch),
ボディの長さは480ミリでした。
長さが予想よりちょっと長かったです。
15Fジョイントと相まって,ブリッジ位置のバランス,すごいですねぇ。
ふんふん,なるほどこういう寸法なのかぁ,,,。
勉強になりますー。