Chaki P5 Repair

Chaki P5 Repair 開始。

以前から預かっていたChakiのリペアを開始します。

ギタリストだったお父さんの形見。

「自分がジジイになったら弾いて見ようと思ってるから(いつでもいい)」

というオーナーの言葉に甘えて,「放ったらかし」にしてしまっておりました。

でも,まだ半年も経ってないので「ジジイ」にはなってないですよね,,ってヤバ(笑。

ヘッドの裏側はこんな感じ。

見た事ないデザインのペグ。

ネックは2Piece.

Mahoganyっぽい材。

弾き込まれて塗装の剥げ落ちたネック。

これ,どうしますかね。

どこまで治すか。

さて,ともかく弦を外して見ましょう。

5弦と6弦のボールエンドは黄色いヨリ糸が使われていました。

ラウンドワウンドかな。

サビが酷くてよくわかりません。

これもちゃんと保管。

010からのセットでしょうか。

RoseWoodのブリッジ。

ベースの底には厚紙のようなものでカサ増しされています。

トップ落ちか,ネックのソリで高さが足りなかったのでしょうね。

外したパーツは,袋に入れてモデル名を書いておきます。

でないと,似たようなものがゴッソリあるので,ヤバい(笑。

ビスも無くすと実に厄介ですよね,,って,刑事ドラマに出てくる「証拠の品」みたいですか。

フレットを抜く前に,ネックの状態を確認。

順反りですが,ちょっと大きいな。

フレットがすり減っているので,数値はあくまで目安ですが。

トラスロッドの状態は後で調べましょ。

ボディ側のネックリリーフもついでに。

こっちはまずまず,,,っていうか,Extentionが起きてるのかも,,。

なぜなら,,,

ハイフレットが,こんなに削られていましたので。

他のポジションも「フレットレスワンダー」状態ですが,ここは特に「削り取った」感があります。

Exteintionが起きてくると,弦が当たってしまい,演奏できなくなる個体を結構見てきました。

これもその症状が起きたので,オーナーが削ったのかもしれません。

この楽器が持ち込まれた時にも,写真をアップした記憶がありますが,改めてFingerboardの様子。

見事に掘れてます。

インレイがなくなってる箇所多数。

これのリペア用のシェルを探してたんですが,今の所発見できず,,。

どうしましょうか。

フレットを抜きました。

ハンダゴテで温めながら抜きましたが,何箇所かちょっとRoseが捲れました。

でも思ったよりはまぁまぁうまく行きました。

カケラの修復か,擦り合わせ後に埋めましょうか。

多分かなり擦らないとならないでしょうね,,,。

っていうか,Fingerboardの厚みを確認してからですね。

スキャロップ,すごいです。

そんで,指板のアールの確認。

これは!!!(笑。

ゼロフレット付近は,6’,3Fは7.25’,7Fは12’,そして14Fは9.5’。

そんなにシビアには計測できませんが,フレットを打つときのツールで合わせました。

テーパーというのではなく,12F以降でまたアールがキツくなっています。

って事は,何度か部分的な擦り合わせがされたのかもしれません。

ゼロフレットの”6’”は,幾ら何でもキツすぎですよね。

でもこの辺りは,手が加えられてなさそうな,,,。

っていうのは,ゼロフレットだけ特殊なフレットが打ってありました。これは多分最初からじゃないかな,,と見えますので。

「テーパーっぽい」アールの取り方が最初からされていたのかもしれませんね。

では,どの辺りに収めましょうかね。

さぁネックの調査はこんなところでしょうか。

ボディ側はまた今度。

連休スペシャルで,写真をたくさん載せました(笑。

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