Collings Backside.

Tail Piece By “Collings Guitar”, for ‘EASTSIDE model.

米国テキサスのCollingsのArchtopのテールピースの裏側は,僕にとっては衝撃的でした。

おそらくはCNCで加工されているであろうこのEbonyのテールピースの「アース取り」。

ケーブルではなくブラスの薄板が綺麗に埋め込まれています。凄すぎる!!。恐ろしいほどの完璧な加工。デザインも美しい。上はGibsonの割と近年のテールピースですが,Collingsはなんてモダンなんでしょう。

もう何時間も呆然として眺めています。

明るい曇り空の札幌です。

Curving

削って削って。

まだまだこれからですが,そうしているうちに何となくアーチが見えてきます。膨大な削りカスの中から,最後に「何だ,,普通じゃん,,」って感じに自然なアーチを描いていくのを見るのが好きです。

今シーズン,初めて雪かきをした札幌です。

登録 秀貞 内丸ノミ 3分。

多分どこかの問屋さんの名称なんでしょうかね。打ったのは彫刻刀などを作っている鍛冶屋さんでしょうか。柄は東京風。

いつ,どこで入手したのかも例によってあやふやですが,愛用してます。群青色の口金と下がり輪が洒落て見えるからかな。

内丸は最初から溝の彫ってあるごく一般的なこんな砥石を使っています。さらに幅広の丸ノミは裏側を使ってるので,両面から掘れてきてますが,まだまだ使えます。刃こぼれとかが少ないので,切れを戻すのに使うのが主ですし,平面を出したりする必要もないのでさらに減らないんですよね。

水を入れた広口の瓶に,スポンと入れておくとすぐに使えて便利です。バケツだとひっくり返した時にえらいことになりますから。

昨日から車のエンジンがかからなくなって,大騒ぎの週末でした。

レッカー屋さん,ありがとう。

ほぼ0度の札幌です。

Hand Curving

単板削り出し。

(って昔のカタログには書いてありましたよね)

Big leaf mapleを削り出しています。

いつものように細い丸ノミ1本で。

いやー,超硬いです。

LesPaul Modelの解説などでよく「Hard mapleはその名の通り『硬くて』Big Leafは柔らかい」とか,「見るからに硬そうなハードメープル!これはいい!!(笑)」なんて書いてあるのを見ることがありますが,実際には「結構」個体差あり,ですよね。

んで,削り始めたこいつは,,,,相当『硬い』。

ブビンガほどではないですが,全然進みません(笑。

10分に一度くらい「休憩+研ぎ」しながらじゃないと「息ばかり」が『切れます』(笑。

数時間やってもこんな感じ。

曲線のカケラも見えて来てないですね。削ってる本人は最終的なカーブを描きながらやってるんですが。

でも,木を削るのは,そのこと自体が単純に楽しいですよね。

なんだか心が静まっていって,時間の感覚も無くなって。

言うなれば「無心」って感じなんでしょうか。

スプルースなら柔らかいから,手も痛くならないし平気で数時間削り続けられますよね。

どうしてなんだろ。

確かに電動工具を使えば,仕上げは別としてある程度まではずっと短時間に楽に削れますけれど,体が悲鳴をあげるまでは,手で削るのを楽しみたいです。

目も心も喜んでいるのがわかるんですよね。

ただし,締め切りに追われていたり,いわゆる”Full time” Luthierの方々は「そんなこと言ってらんないよー」となるんでしょうけれど。

“The Chainsaw Lutherie of Tom Ribbeche” by Jay Hargreaves. The Big red book of American Lutherie Vol.5 1997~1999

The Big red book of American Lutherie Vol.5 の中の記事で,Tom Ribbeckeがチェーンソーブレードを付けたMakitaのグラインダーを使って削り出してるのが載っています。ただし超Dangerous!!と。

“Careless handling can rend your body or ruin your $200 top.” 

本当に恐ろしい道具ですが,確かにこれを使えば早いです。

Bubinga back and sideをやった時に思い知りました(笑。あのブビンガみたいな,ノミもはねつけるような硬い材料も,あっという間に『粉塵』にしてしまいます。

なので,これはこれで,相当な集中力が必要ですが,ノミを研ぎ研ぎ静かに削り続ける作業とは使う神経が別物です。

HiKOKI コードレスディスクグライダ G3610DA

恐ろしい機械ですが,スピードコントロールの付いてるものがあると知ってこれを手に入れました。

でもまだ一度も使ってませんので,どの程度安全になるかは,わかりません(笑。

心は別として,体が悲鳴を上げ始めたら,使ってみましょうか。

でも,それまでは「1刀掘」を楽しみましょう。

穏やかな札幌です。

Schneider gramil

毛引。

西洋ではGramilとかマーキングゲージとか言うんですね。

相当以前にLMIから手に入れたものです。日本式の「毛引」も持っていますが,これは刃の出をガシッとボルトで止めますので,途中でずれる事がないため,何となくこっちに手を伸ばしてしまいます。

削り出す前に,周囲にマーキング。

いつもは5mmの幅でマークしますが,今回は6mmのところに入れました。

目立つように赤い線をさらに書き入れました。ガシガシ削っている時にマージンを確認しやすくするためです。

最終的な周囲の厚さは5mmほどにするつもりです。

body depth

抜け殻。

17inchのバックを切り出したところ。

6mmほどのマージンを取って繰り抜いています。

ジグソーを使ってくりぬくのですが,ジグソーの刃はどうしても捩れるので,厚みが1インチ以上もある板だと,表と裏で平気で数ミリもずれてしまうから余裕が必要なんです。

ソリッドの製作の方のように,テンプレートをあてがってルーターで周囲を切ればよさそうなものですが,サイド材の曲げに合わせて,さらにバインディングを巻く事を考えると,シビアなトリミングは,組んだ後の方がいろいろ都合が良いと思っています。最初から「マージン ゼロ」で製作する自信がない,,とも言います(笑。膨大な削り出し作業中に,一度も縁をぶつけない自信もないですしね,,。

ボディの厚みをどうするかも,製作を開始する時に決めることの一つです。

このモデルのボディの厚さは3インチにしようと思っています。いろんな厚さのを作りますが,これが私のスタンダードです。Gibsonで言えばJohnnySmith model の寸法ですね。

そういえば,アーチトップの製作で有名なLuthier,

Robert Benedettoが著書,

“Making an ARCHTOP GUITAR” の中で

ボディの厚みについてこんな風に書いてます。

To achieve a rich, well balanced voice, regardless of body size, I have found the optimum body depth to be 3”. By increasing the body size or depth, the quality of sound is not necessarily improved. As the body depth is increased beyond 3 1/4”, the high notes become weak and thin, resulting in a dramatic loss of balance between the high treble notes and the low bass notes. If the body depth is less than 2 3/4”, the instrument’s voice will be weak and lack a balance, rich quality so unique to the archtop guitar.

この本,私が製作を始めてしばらく経って入手して読んだので「後付け」なんですが,彼のオススメも3インチなんですよね。Johnny Smith modelを採寸して製作を始めた私としては「何たる偶然!」とその時驚いたのでした。

ただ,彼の言い方だと,L5などの厚さは「バランスが悪い」って事になっちゃいますが,厚みが増すと確かに音に明るさはなくなっていくように感じます(あくまで『生音』の事と理解してます。生音で弾いて気持ちの良いバランスは,,,という事でしょうね,きっと)。

ま,そんなことを考えつつ,早速削り始めますか。

Ryobi HL-6A

お昼前にネック用にMapleをスライスしました。

ガレージに置いてある古いバンドソーの盤の調整が悪くて最初もたもたしましたが,無事2枚が4枚に。この節のせいでボディにはちょっと無理かな,,ということもあってネックに,,と思ったわけです。

でも,手押しカンナ盤を通したら,思った以上に綺麗でまたちょっと迷い始めました(笑。

Ryobi HL-6A.

ホームセンターでも売っている,コンパクトなカンナ盤を使っています。使い終わったら作業台の下に仕舞えるサイズなので便利です。それでもものすごい騒音を発生しますから,耳栓は必須です。

一度ヒドイ音を立てて動かなくなったので修理に出したら「中のベアリングがバラバラになってたよ」。恐ろしい。こんな高速回転の機械が,,。

刃は2組持っていて,交互に研磨屋さんに出していますが,そろそろまた取替かな。

Center Joint

Center Joint 完了。

一晩おいてクランプを外したところで記念撮影。いつもそうですが,ボディ材のこの作業を終えて手に取った時「さー,始まるぞー」って気持ちになります。旅の始まりって感じですかね。

昨日接着し終えて,ネックの製作の準備を始めました。1本分はすでに5ピースの接着まで完了していましたので,もう1本分用意します。

ところでこの17inch用に途中まで作ってあるネック,いつやったのか覚えてませんでした(笑。2年前の今頃やったことになっているので,15inchを作ってる時に,ついでに用意していたんでしょうね。ヘッド角16度に切り出していましたので,今回使うことにします。14度でも製作していますが,今回はキツイ方でやりたいな,と。

最初に引っ張り出してきたのはこのFlame Mapleの角材。

ワンピースでやるにはちょっと寸足らずでした。残念。ソリッドみたいなヒールの短いやつなら行けそうですが,またお蔵入りですね。

次はこれ。150mm角の材を割ったものが2枚ありましたので,これを使おうかな,と。細かな節がありますので,それらを避けて使いましょうか。微妙な厚みなので,2枚にスライスして使おうと墨を入れました。これ,こないだ完成した14inchのSemi-Hollowのボディに使った材料です。端材が大きすぎて勿体無い気もしてるんですが,なんかに使えるでしょうかね。

朝起きたら雪が5センチくらい積もっていた札幌です。

Antoine Boyerを聴きながら

Center Joint.

アントワーヌ ボアイエール(Antoine Boyer)をご存知ですか。

僕は最近まで知らなかったんですが,とんでもなく素晴らしいギタリストですね。ぶっ飛びました。ナイロン弦もアーチトップもマヌーシュも弾く。彼の「We will meet again」をヘビロテしながら,17inchのセンタージョイントをしました。

いつか,彼にも弾いてもらいたいな!,僕のアーチトップ!。って,彼,ヨーロッパの人でしたっけ(笑。

トップとバックを同時に接着したのですが,ハタガネ,もっと欲しいな,,ちょっと足りない気もするんですが,ありったけ使います。

大丈夫でしょう,きっと(笑。

“We will meet again”ってBill Evansの曲ですよね。誰に会いたかったんだろ,,,とか,作業中は全く考えてる暇もなく,接着面に集中してましたから(笑。

戒厳令下のような,雨の札幌です。

Silky Bigboy

お寺の階段だったスプルースのサルベージ。

残念ながら,鰻屋さんの看板だった板は,ちょっとだけ幅が足りませんでした。あと5mmあったらチャレンジしたんですが,やめときます。

てな訳で,別のトップ材を捜索。

これは13年前,あるお寺の納骨堂の階段を修復させてもらった時に,ついてたササラ板が立派だったので外してきて大切に保管していたSpruceです。出た場所からエゾマツかもしれませんが,DNA検査してもらわないとわかんないですね(笑。

厚さ46mm,幅295mm。

2枚をセンタージョイントすれば簡単ですが,厚さがもったいない。長さ600mmのが5枚ありますが,その使い方だとトップが2本半分しか取れません。

なので,クロスにカットします。

こんな風に「斜め」に切るなんて,「手」でやる以外考えつきません。バンドソーで上手に出来る人もいるのかもしれませんが,僕には色々ムリです(笑。

Silkyの「Bigboy」,手鋸1丁で切りました。

全身汗まみれで「2時間!」。

ほぼ完全な柾目のスプルースが2時間で倍の量になるとしたら,みなさんどうしますか?(笑。

うーん,身体中痛いです(笑。

しばらくやりたくない,,(笑。

もしかしたら,以前にも書いたことがあったかもしれませんが,この階段のかかっていた納骨堂,たくさんのお位牌が並んでいたのですが,毎朝,ご住職がおつとめに行くと,必ず幾つかのお位牌が「落下してるのよ」。

え?,棚がダメなのか,,と見ても問題無し,,。無縁仏となられた方のお位牌群だけそうなんだとか,,,。うーん,私にはわかりませんが,何かの力が働いているんでしょうか,,,。

って,そこの階段の板がこれです(笑。

すごいもん,サルベージしてんなー(笑。

楽器に生まれ変わって,まだまだ生きててもらいますよー。