Japanese Plane

汗だくの数時間後。

木口を直角に出来る程度までカンナ掛け完了。

いやー,カンナを持っている時間より,休んでる時間の方が長いです(笑。

ちなみに,今日この作業に使ったカンナは,「武藤土助」作「羅生門」と,「千代鶴貞秀」作「乱菊」。

どちらも中古品で入手したものです。

こんな硬いのを削るのに向いてるのかどうかさえ,私にはわかりませんが,なんとか切れてくれました。もしもこの後もピカピカに手カンナで平らに仕上げようとするなら,刃の仕込み角を変えなければならないのかもしれません。でも,腕が追いついてませんから,心配は要りません(笑。どうせこれからアーチに削り出していくんですから。

最近カンナ研いでないな,,とか思いながら,ゼーゼー言いながら削りましたので,研ぎはまた「この次」にします(笑。

ただ,この材料を入手した15年前の僕は,こんな風に平面を出すことさえ出来なかったろうな,,としみじみ思い出していました。すぐに使わなかったのは,高価でプレミアムな材料,という以外に,きちんとブックマッチ出来る気がしなかった,,という自分のスキルのなさもあったと思うのです。

そんでもってやっと,これに手を出せる程度の自信がついたのかな,,とか思うと,ちょっと嬉しかったです。

難易度の高い材料は,「将来の自分」に任せるようにして来たように思います。

でもこれで安心は出来ません。

もっと超「木取り」の難しい難物がいっぱいあるんです(笑。

ああ,そいつらは,やっぱ,将来の自分に任せましょう,そうしましょう。

Big Leaf Maple

Joint部分のカンナ掛けの前に,出来るだけ平面出しをします。

直角が欲しいからなのですが,Flameの目が飛んでしまうのが怖いので,手作業でやってみます。

いやー,このフレイム!。

ちょっとカンナを掛けただけで,まばゆいばかりで驚きました。

15年間,削ってみたりもしてませんでしたので,なおさらです。すっかり興奮して記念撮影しました。

比較的柔らかいはずの材料ですが,この平面を手作業でやるのは,骨が折れます,,っていうか,先に心が折れそうです(笑。

じっくり行きましょうか。

My New models

次の製作開始。

15年ほど前にLMIから入手した,Big Leaf Mapleのバックアンドサイドのセットを使います。材料には入手した時の日付やら入手先やらを記入しているのですが,時々それが漏れているのがありまして,一番奥の薄板はいつどこで手に入れたものなのか,全くわかりません(笑。

でもボディラインまで切り出してあるHard Mapleに色やフレイムの感じがぴったりだったので,これをサイド材に使います。

そんなにたくさん所有している訳ではないのですが,全部を並べてみるわけにもいかず,その都度良さそうなのを棚から出してみています。

それでも数えてみたら,17inchのサイズの取れるBack and Sideのセットは,ざっとアーチトップの20本分くらいはありそうです(推定)。丸太状のものも含めてますので,ザックリです。

15inchサイズだったらまだありますが,途中で数えるのをやめました(笑。それはまた「作る時」に考えましょう。サルベージした材料も結構ありますけど,ちょっとずつ集めていたものです。いつの間にかこんな量になってたんですね。

使い切って天寿を全うしたい(笑。

Big Leaf mapleは最近あまり見ませんよね,LMIでも。もう1セット持っていますが,あとはHard mapleとEuropean mapleばかりでした。神代タモとイタヤも数本分あったな,,。

今回は久しぶりに17inchのアーチトップ。

何かアニバーサリーなモデルに使おうと温存していた材料ですが,何となーくスペシャルなのをやってみたくなりました。アニバーサリーは後付けでいいですよね。何の記念にしようかな,,,コロナ,,,じゃないよな(笑。

バックとサイドばかり考えていて,トップのスプルースを選ぶのを忘れていました。

これは確か鰻屋さんの看板だったのをサルベージしたんじゃなかったっけ,,,。

うーん,書いてませんので,記憶は曖昧です(笑。

高級な音がするんじゃないかな(笑。

憂鬱な曇り空の札幌です。

Les Paul model

ひょんなことから入手した Tokai のレスポールモデルのボディです。

定番トップ3のこのモデル,学生時代弾いてましたが,今は手元にありませんので,今後の参考にするつもりで。

実は今まで,一度もsolid guitarは製作したことがないんです。なのでファクトリーではどうやってるのか興味津々。

なのに,時々眺めるだけで,そのまま放置してました。なんでや(笑。

ルーターで荒く仕上げた状態です。作り手としては完成品よりずっとわかりやすいですよね。

ただ,,,このままをコピーするのはやめておきます(笑。自分なりの新たなラインを描いてみるつもりです。

枯葉が歩道を埋め始めた,日曜日の札幌です。

14inch Semi-hollow

14inch Semi-Hollow .

弦を張りました。

細かなセットアップはこれからですが,記念撮影。

ピックガードはどうしましょ。付けなくても良いような,あっさりしすぎのような,,。眺めつつ,試し弾きしつつ,考えましょうか。

このサイズのセミアコは初めてで,出音の感じも初体験な感じです。

tail piece

テールピースのデザイン。

厚さ13mmのジリコテをこんな形に切り出しました。木製のテールピースを作り始めた頃は,もっと厚い材料から切り出していましたが,続けているうちに素材はどんどん薄いものになってきました。

3D方向の自由度は減りますが,印象は少しずつ垢抜けていくような気がします。

気のせいかもしれませんが(笑。

削っていってみて,これを使うかは決めるつもりです。

初めてのシェイプは,削っていって初めて見えてくるってこともあります。

ある意味,行き当たりばったりに削ります。

ぼんやりしたイメージが,実像を結ぶまで。

Repair Finished!

Explorerの修理完了。

ま,出来てしまったら「普通」ですね(笑。ちょっとだけ違うのは,,,

ネックの裏側はちょっと「普通」ではない感じもちょっとだけ,,。

ヘッドはこんな感じ。ま,普通です。

横から見ると,こんな感じ。

ヘッドの裏側。

保証書代わりに,元のヘッドをぶら下げる,,っていうのはどうでしょう?(笑。

案外良いかも,,,。

ってなことで,Orville by Gibson Explorerのリペア完了です。

Setup

Explorerのセットアップ。

とうとう弦を張りました。その前にサーキットの半田付けをしたらば,,。

トグルスイッチが壊れているのはわかっていたのですが,ピックアップの結線を済ませて,アンプに繋いだら,,,リアが無音。あれー?!,,

テスターはかけていたので問題ないと思ってたんですが,,,,。

ピックアップは生きていましたから,サーキットのどこかに問題があるはず,,,,。結果,リアのボリュームポットが死んでいたようです。テスターじゃわからないんですかね,,,。

新品の500KΩBにチェンジしたら,普通に出力されました。

なんだったんだろ,,,(笑。

ナットはオイル漬けの牛骨を使いました。

さ,微調整は後にして,ちょいと弾いてみましょうか!。

Curly Maple neck

bodyの養生を取り除いたところ。

ボディとの色のバランスをどうしても見たかったので,我慢できずにとってしまいました。

元の色に合わせる気が全然なかったのでこんな感じ。赤い成分は退色しやすいので,数年後似てくるかもしれません(笑。

手触りがスムースにつながるように,,っていうのが異素材で合わせる難関に思うのですが,最後のクリアはボディ側にもちょっと乗せました。剥がれてきちゃうんでしょうかね。最後のコンパウンドの頃には,ほとんど残っていない予定なので,大丈夫でしょう。

ま,実験です。

ちょっと乾燥時間を取って,忘れた頃に磨きに入るつもりです。