15inch Bodies

15inch bodies.

Side材が整ってきましたので,接着の準備をします。

これはEuropean Curly mapleのバック材。

サイド材との接着面の平面出しをしているところ。

いやーこのサンディング作業,キツイですよね。

面積が大きいので髪の毛1本分の厚さの違いを擦り合せるのも汗ダクです。

巨大な円盤状の板にサンドペーパーを全面貼って一気に擦り合わせする工房もありますよね。

動画で見たのは海外の工房でしたが,気持ちはわかります。

わかりますが,あんな大きな円盤,普段どこに仕舞ってるんでしょ(笑。

いやいや,広い工房でしょうから心配ご無用でした,,。

自分の工房が3畳間なもんで,すぐ置き場所を考えちゃいます(笑。

Side材の方はライニングの取付完了。

2本ともMahoganyのLining。

ボディ厚が薄いのでLining同士がほぼくっつく感じです。ちゃんとSideBraceも入れましたよ。

Padaukの薄板を挟んだネックの3本目。ネックも粛々と進行中です。

Lining and side-brace

Lining and Side-Brace.

Lining(サイド材に取付けるのり代)は,Mahoganyのリバースタイプを使います。

ちょっとモダンな感じです,,って,中を見る人はあまりいませんよね,,。

割れ止めかと思われるサイドブレイスも付けます。

これ,最近付けないアーチトップ製作者も見ますよね,Instagramとかで。

確かにこの位ボディが薄いと,「そんなに割れないよねー」とも思いますよね。

でも,いつもここで思い出すのは『森の中からジャズが聞こえる』(菊池淳子訳編:フィルムアート社)の中のリンダマンザーのあのセリフです。

「(PatMethenyに完成したギターを手渡す時には)彼のドロップテストに合格しなくちゃいけないのよ」。

Pat Methenyは,新しく受け取ったギターを「床に落とす」のだそうです,,,。

多分,それで大丈夫ならツアーに連れて行く,,,ってことなんでしょうね,,,。

『恐ろしい!!(笑』。

そういえば,Patが若い頃ずっと使っていたあのボロボロのES175,,サイド材が真ん中辺で割れていて,それをガムテープで留めてましたよね,,,。

あれはわざわざ落としたんじゃないでしょうけれど。

,,,なので,,,サイドブレイスは,「付けましょう!(笑」。

みなさん,ギターを床に落とすのはやめましょう(笑。

写真ではよく見えませんが,サイドブレイスに重ねて,2コマほどLiningを貼ります。

この辺はケースバイケースですが,今回はオーソドックスに行きましょう。

さて,引き続き2本目のDEEDEE9の方同じ作業開始。

同じモールドがもう一組あったら同時進行も楽なのにって思うこともありますが,おなじモデルを大量に作ったりはしませんので,このスタイルでいいのでしょう。

春っぽい日差しの札幌です。

14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop archtop Bass Bubinga Chaki DEEDEE1 DEEDEE2 DEEDEE3 DEEDEE3-2 DEEDEE5 DEEDEE6 DeeDee7 DEEDEE9 DEEDEE11 Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28 Elmarit-R24 Elmarit-R 24mmF2.8 Explorer修理 Gibson Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Noctilux1.0 Nylon Ply Wood model 17inch repair Semi-Acoustic Semi-hollow Summarex85mm Summaron35 SuperAngulon21-3.4 Tools Walnut White Sycamore model 17inch アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Tail Block

Tail Block.

ネック側の次は,テールのブロックです。

ボディのアールに合わせて曲面に削ったスプルースを接着します。

まずは,長めにしてあるサイド材に墨を出して切る作業ですね。

テールブロックも同様に古いスプルースの端材を使います。

ナイロンのギターはこの部分,マホガニーが多いですよね。

流儀もあるでしょうが,あっちはネックもマホガニーなので「端材」を得やすい,,ってこともあるのかな(笑。

モールドにこんな風に納めたら,ボディラインが見えてきて,興奮してきます(笑。

15inch DEEDEE Model 11

14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop archtop Bass Bubinga Chaki DEEDEE1 DEEDEE2 DEEDEE3 DEEDEE3-2 DEEDEE5 DEEDEE6 DeeDee7 DEEDEE9 DEEDEE11 Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28 Elmarit-R24 Elmarit-R 24mmF2.8 Explorer修理 Gibson Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Noctilux1.0 Nylon Ply Wood model 17inch repair Semi-Acoustic Semi-hollow Summarex85mm Summaron35 SuperAngulon21-3.4 Tools Walnut White Sycamore model 17inch アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Neck Block

Neck Block.

昨夜までにNeck Blockを切り出して,片側まで接着していました。

Flat Sawnの材料を使います。

こんな風に使うので,Spruceの端材って,切り出し作業で出るたびに大切に保管しています。

今回使ったものも,確か造り付け家具の解体した材料だったと思います。

目の詰んだとても良い材料です。

ガラス面で垂直面の確認をして。

最近この作業はモールドに入れずにガラス面でやるようにしています。

Cut away側も接着します。

地味〜な作業ですが,ここも細心の注意の必要なところですよね。

予報が外れてとても気持ちの良い天気の札幌です。

Bending day.

side Bending.

15inchのサイド材を曲げます。

WalnutとFlame Mapleの2セット分。

いや,久しぶりに曲げました。

折るんじゃないか,,といつもヒヤヒヤしますが,今回もうまく行きました。

自転車と同じで,一度乗れるようになったら,案外忘れていないものですよね。

このカッタウェイを曲げられたら,あとは出来たも同然です。

Bending Ironに焼き付いてしまった「焦げ跡」って,どうやったら取れるんでしょうね。

急にプラス気温になって,溶け出した雪で車が埋まりそうな札幌です。

14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop archtop Bass Bubinga Chaki DEEDEE1 DEEDEE2 DEEDEE3 DEEDEE3-2 DEEDEE5 DEEDEE6 DeeDee7 DEEDEE9 DEEDEE11 Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28 Elmarit-R24 Elmarit-R 24mmF2.8 Explorer修理 Gibson Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Noctilux1.0 Nylon Ply Wood model 17inch repair Semi-Acoustic Semi-hollow Summarex85mm Summaron35 SuperAngulon21-3.4 Tools Walnut White Sycamore model 17inch アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Hide Glue

Hide Glue.

みなさんはどんな膠をお使いですか。

私はずいぶん前にLMIから購入したこの粒の細かいのと,LinoxinのOX Glueを混ぜて使っています。

別にLMIのだけでも大丈夫なんだと思いますが,「強力な接着力」って説明のあるOX Glueをお呪いのようにこのくらい混ぜています。

ほんと,お呪いかもしれませんが(笑。

なんとなく「ガチッと」した感じが加わるような気がします。

それにしても,全然無くならないですね。

楽器作りだと,こんな小さな空き瓶で使いますからね,,。家具の方だとバケツで作ったりするんでしょうかね,,。

いや,,それはないかな(笑。

膠って,有効期限ってあるんでしょうか。

水にといてしまうと,カビが生えたりするし,冷蔵庫で保管しても,なんとなく次に使うときには接着力が落ちるような気がするんですよね。

膠:水= 1:2くらいで数時間置いておくと,出来上がり。

使うときは,これでも濃度が高すぎることが多いので,湯煎するポットのお湯をちょいちょい加えて加減しながら使ってます。

なんかこの作業,久しぶりです。

削ってばっかりでしたね。

Bracingがズレないように,スプルースの欠片をズレ止めに付けて,さて接着しましょ。

ちょいと晴れて,次のオリンピック候補地に名乗りをあげる,,とか報道されている札幌です。

Bracing

Bracingのチョークフィット完了。

2本分の15inch ArchtopのParallel Bracing。

fit出来たので,Hide Glueします。って,膠の準備を忘れてました。

溶かしてからあんまり時間が経過しているのを使うのもちょっとなんですので,ちゃんと新規に用意しましょう。

刃物の砥ぎばかりやってても,楽器は出来ないですよね(笑。

調子に乗って砥いでばかりだったので製作に戻ります。

砥ぎの精度が上がると,製作の精度も上がるのは,本当の事だとは思いますが(笑。

黒海老#8000も悪くなかったですよ。

貞秀

今日のBracingのチョークフィットのお相手は 千代鶴貞秀の小刀。

片方がピタッと付いたところで記念撮影。

その日の調子でかかる時間は変わりますよね。

今日はちょっとかかり過ぎかな,,。ま,焦らずゆっくりやりましょう。

この作業,急いでやって良いことは一つもありません,私の場合ですが,,。

また「蔓延防止措置」になっちゃった札幌です。

14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop archtop Bass Bubinga Chaki DEEDEE1 DEEDEE2 DEEDEE3 DEEDEE3-2 DEEDEE5 DEEDEE6 DeeDee7 DEEDEE9 DEEDEE11 Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28 Elmarit-R24 Elmarit-R 24mmF2.8 Explorer修理 Gibson Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Noctilux1.0 Nylon Ply Wood model 17inch repair Semi-Acoustic Semi-hollow Summarex85mm Summaron35 SuperAngulon21-3.4 Tools Walnut White Sycamore model 17inch アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Brace

Bracing.

先行している2本の分のBraceを準備します。

DEEDEE9の方は,7年前に入手したAdirondack Spruceを使います。

あの戦前のMartinに使われていたことで有名な奴ですよね。

確かにこんな棒状の小さなものでも,タップトーンは他のSpruceよりも高く響く感じがします。

もう1本の方のは,古いフリックから切り出した,いつもの奴で。

製作者の特徴が出る部分ですよね。

ブレイシングは,時代の流行のようなものがある気がします。

それにしても,楽器作りって地味な作業ですよね(笑。夢中なんですけど(笑。

さて,チョークフィットして行きましょうか。