New Year 2024

New Year 2024.

本年もよろしくお願いします。

新年の研ぎ始め。

去年からの宿題を研いで行きます。

この刃渡りが90mmほどもある左市弘の小刀を,スパッと研ぎ上げるのは僕にとっては「超難問」です。

元旦から始めて何時間やったでしょう。

まだ,65点くらいですねぇ。

ま,「伸びしろしかない」(笑)ということにして,今年もNext Levelを目指しましょう。

手元のノミ

いつも作業台の上に置いて普段使いしているノミ。

一番奥は例の「左市弘」8分なので省略。

手前は「海弘」銘の叩きノミ,1寸。見ての通り柄を短く切ってます。

こんなにヤフオクなど,ネットで個人売買されるようになる以前は,古道具屋さん巡りをすれば,こういうのにいくらでも出会えたんですよね。

「3本で一千円」とか,お店も適当に値段をつけて埃まみれのまま売られてました。

今や,「古道具屋」さん自体が見えなくなりました。

っていうお店で入手したものです(笑。

叩きなので鉄の重さが手にずっしりきて,なんだかいつまでも持っていたくなる,不思議なノミです。

柄を短く切ったのは,「どうせ叩かない」ので,追い入れノミと同じ箱に入れたかった,,,という理由です(笑。

でもそうしたことで,バランスが良くて使いやすく,いつも作業台に出しっぱなしです。

真ん中も同じ入手ルート。

こちらは銘が読み取れませんが,突きノミの柄を切り落とした1寸4分です。

薄ノミで使いやすいです。

ちょっと鋼が柔らかいのか,キレの持ちはイマイチですが,逆に研ぎ易いので,シャシャッと研いでは使います。

手に馴染む道具って,理屈を超えた何かがあるんですよね,きっと。

 Sharpen

GWも明日で終わりですね。

作業もひと段落したので,気になっていた刃物の研ぎをします。

ここのところずっと製作を進めてましたが,刃物の研ぎは「後回し」にしてきたのが「嫌な感じ」だったんです。

研ぎ澄ました刃物を頼りに「スーっ」と切るのが理想ですよね。

ネックジョイントなんかの時には,特にその「切れ」に頼りますよね。

二組の組ノミの他に,小さなカンナなどをどんどん研いでいきます。

所詮楽器作りですから,それほど荒っぽい使い方をする訳でもないので,「キレを戻す」作業が大半です。

なので実際「ジャンジャン進む」感じです。

戻っても#1000(中砥)なので,楽なものでした。

天然砥石が好きです。

でも,片付ながら記憶にないのが3つほど出てきました。

ああ,そうか。

引退した大工さんの道具箱から頂戴したものだったんですね。

メーカー製の砥石と違って,天然砥石は#***とか,番手が書いてあるわけではないですから,

実際に使ってみなければ,見た目だけではその性能がわからないですよね。

この写真の右端の砥石は,特に正体不明でした。

見た目は柔らかそうなのに,硬質。

キラキラ系ではないですが,不思議な仕上砥でした。

「組ノミ」と言っても,下の箱は製作者もバラバラ。

私的アラカルト10本組です。

「左市弘リスペクト」なので,

上のタガヤサン柄の10本組もそうですが,このバラバラの中にも3本入ってます。

そのほかは「田斎」3本,左久作1本。

見た目でわかりますか?。

丸ノミの箱を出す前に夕日が沈んでしまいましたので,今日はここまでにしましょ。

あ,小刀忘れてた,,,(笑。

DEEDEE3-2

製作中のSemi-Hollowのネックにトラスロッドを仕込む溝を切ります。

室内で作業するのに,こんな仕掛けでやりました。

以前作ったDEEDEE3のイメージなので,コードナンバー”DEEDEE3-2”とします(笑。

名前つけないと,何が何だか自分でもわからなくなりますので。

昨日のD’aquisto Styleのピックガードにバインディングを巻きます。

彼のオリジナルも,巻いてるのと巻いてないのがありますよね。

こっちは巻いた方。

さっさとトラスロッドを仕込んで,スプルースで蓋をします。

ピックガードのバイディングも「白・黒・白」の3巻にします。

ダキストは「白・黒・白・黒・白」までやってるのが多いみたいですね。

でもま,私はここまでに止める事にします。

これはこれでいいかな。

「飽きてきた」とも言います(笑。嘘です。

そういえば,ナットの準備も始めました。

「エゾシカのツノ」。

以前,山歩きの好きな友人から頂いたものです。

エゾシカの雄は,毎年春に自然にツノを落とすんですね。

「森の中で拾った」と言う事ですので,動物好きの方,ご安心ください(笑。

初めてツノを切ったり削ったりしてみましたが,牛骨のナット材を削った時と同じ香りです。

下から二番目がオイルドボーン。

牛骨も,オイル漬けでなければ白いですが,ここまでじゃないかな,,。

硬さも変わらない感じです。

北海道民として,有効に使わせていただきますね。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop archtop Bass Bubinga Chaki DEEDEE1 DEEDEE2 DEEDEE3 DEEDEE3-2 DEEDEE5 DEEDEE6 DeeDee7 DEEDEE9 DEEDEE11 Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28 Elmarit-R24 Elmarit-R 24mmF2.8 Explorer修理 Gibson Inlay Jingle Keyaki Noctilux1.0 Nylon Ply Wood model 17inch repair Semi-Acoustic Semi-hollow Summarex85mm Summaron35 SuperAngulon21-3.4 Tools Walnut White Sycamore model 17inch アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Shapen

研ぎの日。

いつもとはちょっと違う砥石の組み合わせで研ぎました。

アーチトップを1本完成させたので,今日は時間をかけて,,,と思ったのですが,

始めたのが夕方だったので,指がつるほどではありませんでした(笑。

さて,もう1本完成させますか。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop archtop Bass Bubinga Chaki DEEDEE1 DEEDEE2 DEEDEE3 DEEDEE3-2 DEEDEE5 DEEDEE6 DeeDee7 DEEDEE9 DEEDEE11 Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28 Elmarit-R24 Elmarit-R 24mmF2.8 Explorer修理 Gibson Inlay Jingle Keyaki Noctilux1.0 Nylon Ply Wood model 17inch repair Semi-Acoustic Semi-hollow Summarex85mm Summaron35 SuperAngulon21-3.4 Tools Walnut White Sycamore model 17inch アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Red Trussrod

赤いトラスロッドを仕込みます。

ヘッド側はちょいと太くなっている部分がありますので,そこらは手作業で幅と深さを調整しなければなりません。

以前,「その部分」を加工するドリルビットがあったのですが,あっという間に中心軸が付け根から折れてしまいました。

ブラス製の軸が持たなかったんですね,,。

Stewmacのモノでしたが,あれ,まだ売ってるのかな,,。

高価でしたが,あれは失敗作だな,,。などと,思い出しつつ1本目,調整完了。

なんだか薄暗くなって来ましたよ。

一日早いなー。

僕がのろいのかなー。

左市弘 追入鑿

左市弘 追入鑿 10本組。

数年前に中古品を入手していました。

タガヤサン柄はちょっと珍しいかな。

5分が一番穂が短くなってます。

カツラの仕込みもほとんどされてませんでした。

使っていた方は大工さんではないのかもしれません。

玄能で叩いた形跡がないんです。3〜8分が一番使われていて穂が短くなっていました。

かなり古いもののようですが,気になるほどのサビはありません。

どんな方がどんな仕事に使っていたんでしょうかね。

大工さんじゃなくて,「左市弘」を選ぶ職業。

家具屋さん,建具屋さん?。

それとももしかして,もしかして同業の方?

恐れ多くて前所有者の鎬のまま,砥いで使っていましたが,どうしても鎬の真っ直ぐではないのが気になって,やり直すことにしました。

これまで砥ぎ直すのが面倒だった,,とも言います(笑。

10本中5本が気に入らない(笑。

DEEDEE9のBracingを精密に削るのに,思い立ちました。

非常に鋭角に砥いであるものが多く,またちょっとハマグリっぽいのもありますので,「スパッと」鎬を真っ直ぐに直します。

きちんと平面が出れば,そのあとは砥ぎも楽なのですが,ハマグリを修正するのは指が痛くなりますので(笑),ズルして「ガイド」を出して来ました。

最初のころ,手が決まらず真っ直ぐ砥げなかったのでこれを使っていました。

もう20年くらい前のものですね。探すのに苦労しました(笑。

まず3分をやりました。キリッとした鎬は気持ちいいです。

ただ,4分は角度が浅過ぎて,このガイドで挟むことも出来ませんでした。

あらま,仕方ない,これは手でやりましょう。

鎬の修正は時間がかかるので,毎日1本ずつでもやりましょうか。

(訂正:後日,よくよくみましたら,5分から上は「叩いて」ありました(笑。

柄の尻も綺麗に整えてあったので,ぱっと見そう見えただけでした。

ボケてますね,っていうか,建具屋さんだって家具屋さんだって「叩き」ますよね,普通に(笑。

柄の長さが微妙に変わってましたので,ありゃ!と(笑。

心を入れ替えて,結局超鋭角の1本を除いて,9本砥ぎ直しました。あと1本ありますが,すっきり!です。

やっと「自分のもの」って気がしてきました(笑))

黒海老 #8000。

近所のホームセンターで定価の1/4で売っていたので,衝動買いしました。

人造砥石は,「シャプトン 刃の黒幕」シリーズを使っていますが,ちょっと浮気したくなりました。

ササっと軽く裏を押して見ましたら,思った通り「キラキラ」系でした。

切れ味が変わるかは,ちょっと使い込んで見ないとなんとも言えないですが,シャプトンの#12000よりもこちらの方が「キラキラ」になる感じがします。

ま,「キラキラ」も良し悪しですよね。

ぱっと見,如何にも切れそう!っと思っても,そうとは限らないので。

定価は高価なので,通し番号まで入っています。

マルカ正本山 合わせ砥。

比較するために天然砥石も。

手持ちの中では多分一番「キラキラ系」と思われる中山の砥石を出しました。

うっすらと「○カ 正本山」の印がまだ見えています。

これ,消えちゃうんですよね,,唯一の出所の物証なんですが(笑。

「カッチンコッチン」の仕上げ砥に慣れるまでは「これ,本当に砥石なの??」って思うくらいの「あれ」です。

今朝から3回も雪かきをして,

みんな疲れ切ってる札幌です。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop archtop Bass Bubinga Chaki DEEDEE1 DEEDEE2 DEEDEE3 DEEDEE3-2 DEEDEE5 DEEDEE6 DeeDee7 DEEDEE9 DEEDEE11 Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28 Elmarit-R24 Elmarit-R 24mmF2.8 Explorer修理 Gibson Inlay Jingle Keyaki Noctilux1.0 Nylon Ply Wood model 17inch repair Semi-Acoustic Semi-hollow Summarex85mm Summaron35 SuperAngulon21-3.4 Tools Walnut White Sycamore model 17inch アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

天然砥石と宮文と左市弘

小刀,宮文。

f holeを切るのに小刀を使うのですが,ちょいと砥ぎ直しました。

この小さな小刀は,地元札幌の「宮文」 手打2分(6mm)。

相当以前に,狸小路の宮文刃物店で買ったものです。

お店の方に聞くと「美装屋さんから頼まれて作った」ものの1本とのこと。

狭い部分を磨くのに使うのでしょうか。

でもちゃんと鋼の刃がついていて,磨くというよりは「切る」道具です。

どんな作業に使ってるんでしょうかね。

私は,普通に小刀として砥いで使っています。

特に超狭いFホールは時として,こいつでなければ届かないところがあるものですから。

最近愛用の砥石を3枚使います。

ちょっとうんちく(笑。

手前: 山不明の巣板。名倉が必要なくらい硬いです。確かネットで5.000-くらいだったかな。これが切れが戻るんです。中砥として。

中央:マルカ中山 20年ほど前に新品で入手した最初の天然砥石。家人には言えない値段でした(笑。主に鎬の仕上げ。

奥:山不明の水浅葱。当時近所にあった古道具屋さんで500円で買いました。主に裏専用。超硬くて当初は使えもしませんでした(笑。

山のわかってる由緒正しいのも他にあるのですが,自然と手が伸びるヤツが自分にとっての「宝石」なんですよね。

値段とか,山がどこ,,とか,あんまり先入観を持たない方が良いのだな,,と,やっとこ理解するようになりました。

私のようなぼんやりは,何年も使って見ないとわからないですよね(笑。

「狭い」方のFホールを切ります。

新春砥ぎ初めの「宮文」と,左右1組の「左市弘」。

砥石も刃物も「出会い」ですよね。

宝物です。

左市弘

左市弘 8分追入ノミ。

ノミの写真その2。

左市弘のノミは憧れでした。でもとても高価なことでも有名でしたから,10本組とはいかず,ある時,とうとう決心して8分ノミ1本を注文しました。

けれどしばらくして,注文先の金物屋さんから連絡が入り,「山崎さん(鍛冶屋さん)が亡くなられて廃業することになったので,新しいのはもう手に入らない。自分のとこに新品が1本在庫があるから,これでもよければ,,」。

なんてタイミングだったんでしょ。

でも,希望通りの黒檀柄のこれが送られて来ました。

目の覚めるような出来栄え。

それほど詳しいわけでもない私の目で見ても,一線を画すものでした。それ以来,いつも手の届くところに置いて普段使いにしています。

豆カンナの削り屑。どんどん盛り上がってます。
2月とは思えないプラス気温の続く札幌です。

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