左市弘 追入鑿

左市弘 追入鑿 10本組。

数年前に中古品を入手していました。

タガヤサン柄はちょっと珍しいかな。

5分が一番穂が短くなってます。

カツラの仕込みもほとんどされてませんでした。

使っていた方は大工さんではないのかもしれません。

玄能で叩いた形跡がないんです。3〜8分が一番使われていて穂が短くなっていました。

かなり古いもののようですが,気になるほどのサビはありません。

どんな方がどんな仕事に使っていたんでしょうかね。

大工さんじゃなくて,「左市弘」を選ぶ職業。

家具屋さん,建具屋さん?。

それとももしかして,もしかして同業の方?

恐れ多くて前所有者の鎬のまま,砥いで使っていましたが,どうしても鎬の真っ直ぐではないのが気になって,やり直すことにしました。

これまで砥ぎ直すのが面倒だった,,とも言います(笑。

10本中5本が気に入らない(笑。

DEEDEE9のBracingを精密に削るのに,思い立ちました。

非常に鋭角に砥いであるものが多く,またちょっとハマグリっぽいのもありますので,「スパッと」鎬を真っ直ぐに直します。

きちんと平面が出れば,そのあとは砥ぎも楽なのですが,ハマグリを修正するのは指が痛くなりますので(笑),ズルして「ガイド」を出して来ました。

最初のころ,手が決まらず真っ直ぐ砥げなかったのでこれを使っていました。

もう20年くらい前のものですね。探すのに苦労しました(笑。

まず3分をやりました。キリッとした鎬は気持ちいいです。

ただ,4分は角度が浅過ぎて,このガイドで挟むことも出来ませんでした。

あらま,仕方ない,これは手でやりましょう。

鎬の修正は時間がかかるので,毎日1本ずつでもやりましょうか。

(訂正:後日,よくよくみましたら,5分から上は「叩いて」ありました(笑。

柄の尻も綺麗に整えてあったので,ぱっと見そう見えただけでした。

ボケてますね,っていうか,建具屋さんだって家具屋さんだって「叩き」ますよね,普通に(笑。

柄の長さが微妙に変わってましたので,ありゃ!と(笑。

心を入れ替えて,結局超鋭角の1本を除いて,9本砥ぎ直しました。あと1本ありますが,すっきり!です。

やっと「自分のもの」って気がしてきました(笑))

黒海老 #8000。

近所のホームセンターで定価の1/4で売っていたので,衝動買いしました。

人造砥石は,「シャプトン 刃の黒幕」シリーズを使っていますが,ちょっと浮気したくなりました。

ササっと軽く裏を押して見ましたら,思った通り「キラキラ」系でした。

切れ味が変わるかは,ちょっと使い込んで見ないとなんとも言えないですが,シャプトンの#12000よりもこちらの方が「キラキラ」になる感じがします。

ま,「キラキラ」も良し悪しですよね。

ぱっと見,如何にも切れそう!っと思っても,そうとは限らないので。

定価は高価なので,通し番号まで入っています。

マルカ正本山 合わせ砥。

比較するために天然砥石も。

手持ちの中では多分一番「キラキラ系」と思われる中山の砥石を出しました。

うっすらと「○カ 正本山」の印がまだ見えています。

これ,消えちゃうんですよね,,唯一の出所の物証なんですが(笑。

「カッチンコッチン」の仕上げ砥に慣れるまでは「これ,本当に砥石なの??」って思うくらいの「あれ」です。

今朝から3回も雪かきをして,

みんな疲れ切ってる札幌です。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop archtop Bass Bubinga Chaki DEEDEE1 DEEDEE2 DEEDEE3 DEEDEE3-2 DEEDEE5 DEEDEE6 DeeDee7 DEEDEE9 DEEDEE11 Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28 Elmarit-R24 Elmarit-R 24mmF2.8 Explorer修理 Gibson Inlay Jingle Keyaki Noctilux1.0 Nylon Ply Wood model 17inch repair Semi-Acoustic Semi-hollow Summarex85mm Summaron35 SuperAngulon21-3.4 Tools Walnut White Sycamore model 17inch アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

天然砥石と宮文と左市弘

小刀,宮文。

f holeを切るのに小刀を使うのですが,ちょいと砥ぎ直しました。

この小さな小刀は,地元札幌の「宮文」 手打2分(6mm)。

相当以前に,狸小路の宮文刃物店で買ったものです。

お店の方に聞くと「美装屋さんから頼まれて作った」ものの1本とのこと。

狭い部分を磨くのに使うのでしょうか。

でもちゃんと鋼の刃がついていて,磨くというよりは「切る」道具です。

どんな作業に使ってるんでしょうかね。

私は,普通に小刀として砥いで使っています。

特に超狭いFホールは時として,こいつでなければ届かないところがあるものですから。

最近愛用の砥石を3枚使います。

ちょっとうんちく(笑。

手前: 山不明の巣板。名倉が必要なくらい硬いです。確かネットで5.000-くらいだったかな。これが切れが戻るんです。中砥として。

中央:マルカ中山 20年ほど前に新品で入手した最初の天然砥石。家人には言えない値段でした(笑。主に鎬の仕上げ。

奥:山不明の水浅葱。当時近所にあった古道具屋さんで500円で買いました。主に裏専用。超硬くて当初は使えもしませんでした(笑。

山のわかってる由緒正しいのも他にあるのですが,自然と手が伸びるヤツが自分にとっての「宝石」なんですよね。

値段とか,山がどこ,,とか,あんまり先入観を持たない方が良いのだな,,と,やっとこ理解するようになりました。

私のようなぼんやりは,何年も使って見ないとわからないですよね(笑。

「狭い」方のFホールを切ります。

新春砥ぎ初めの「宮文」と,左右1組の「左市弘」。

砥石も刃物も「出会い」ですよね。

宝物です。