F holes

2種類のFーhole.

接着前に荒っぽかったFホールを綺麗に整えます。

組んでしまってからも,なんども整える事にはなるのですが,

やはり仕上がりに近いところまで持って行ってあれば,作業のモチベーションも上がりますよね。

彫刻刀やらノミ・小刀の他には,薄い端材にサンドペーパーを貼ったものが便利。

極め付けはペインティングナイフにサンドペーパーを貼ったものも重宝します。

ヤスリも通らない細いところなんかは,もうこいつに頼るしかなかったりします(笑。

ノリ付きのサンドペーパー,便利ですよね。

Label

Shop Label.

ボディの中にラベルを貼ります。

直接ボディに書くこともありますが,やり方はいつもその時の気分です(笑。

トップ材を接着する準備も整って来ました。

もうちょっとですね。

ネックの方は,トラスロッドの溝を埋めているところ。

意外と手間はかかりますよね。

ニカワを使う作業はなるべくまとめたいですが,そうも行かないですね。

両端にまず蓋をして,直線部分を埋めたらヘッドに耳をつけましょ。

そんで,次はFingerBoardの準備です。

エボニーを出して来て品定め。

15inchモデルは,基本Macassar Ebonyを使っていますが,残りが少なくなったかな。

長材を切ればありますが。

この種の木材は乾燥に非常に時間がかかるので,自分の工房で「5年は寝かせろ」とか,「いやいや7年以上は寝かせる」とか聞きますよね。

長い長い楽器作りの先人たちの知恵なんでしょうね。大手のファクトリーではそうは行かないんでしょうが。

私もなるべく古いの(入手から時間の経ったもの)を使うようにしています。

今見たら,一番古いのは2006年って書いてありました。

こんだけ経ってたら大丈夫でしょ。

入手年が新しくなるにつれ,「真っ黒」ではなくなって来ている感じもしました。

ま,ものによりますけどね。

中には「100年以上前の家具から切り出したブラジリアンローズウッド」なんてのもありましたが,こんなの恐ろしくて使えないですよね,,(笑。

何か特別なのに使いましょうか。

マダガスカル,カメルーン,インド,,,。輸出停止になる前に日本に入って来たものを含めて,世界中からこれら「黒い」エボニーが集められています。

現地で挽いたものが最近は主流なのかな。

加工前のモノは輸出規制,,とか,いろんな事情があるんでしょうね。

樹脂で固めたようなのや,全部樹脂の人造エボニーも個人製作家向けに出回るようになって来ましたよね。

でも,まだ使ったことはありません。音はどうなのかな。

African Blackwoodは,規制がかかる前にまとめて購入したのがまだありますが,今後は手に入らないのかもしれませんね。

最近見ないな。

気温の上がって来た札幌です。

inside bodies

15inch Body.

bodyの内部にShellacを塗ります。

これ,大手メーカーはしませんよね,,。

アーチトップの場合,例えば湿気などに対してどうなんだろう,,,とか,表面側だけ塗装が乗って,裏側は素地のまま,,,って本当はどうなんだろ,,とか,考えます。

ルシアーもののナイロンギターでは塗ってあるものも見ますよね。Archtopも稀に。

セラックの扱いに慣れているからでしょうか。あるいはボディの板が超薄い場合の対策でしょうか。

ここ札幌は割と乾燥した場所だと思うのですが,演奏者がいつも乾燥した場所にいる訳ではないですよね。

私も「塗る」パターンと「塗らない」パターンの両方で製作して来ましたが,どちらが正解なのか,結論は出せずにいます。

海外のルシアー達もまちまちですよね。「どっちでもいい」が答えなんでしょうかね(笑。

ま,ラッカーと違って,Shellacはごく薄い塗膜ですので,塗ることでアコースティック感が損なわれるようには感じないんです。

なので,今回は「塗る」ことにしました。

杢目が浮き上がって来て,間違いなく気分は「上がり」ます(笑。

この2本とも,仕上げはニトロセルロースラッカーの予定です。

塗る前の様子はこんな感じ。

雪解けが急激に進んでいる札幌です。

14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop archtop Bass Bubinga Chaki DEEDEE1 DEEDEE2 DEEDEE3 DEEDEE3-2 DEEDEE5 DEEDEE6 DeeDee7 DEEDEE9 DEEDEE11 Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28 Elmarit-R24 Elmarit-R 24mmF2.8 Explorer修理 Gibson Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Noctilux1.0 Nylon Ply Wood model 17inch repair Semi-Acoustic Semi-hollow Summarex85mm Summaron35 SuperAngulon21-3.4 Tools Walnut White Sycamore model 17inch アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Black Walnut back&side

Black Walnut. Back & Side.

ニカワで接着する準備中。

この薄いベニヤ板1枚のモールドも,実に役に立つんですよね。

気軽にガイドになってくれるいい奴です。

さらに上から,別のベニヤ板の型板を当てがって,クランプに備えます。

さて,Hide-Glueを終えたら今日は次に何をしましょうか。

晴れたと思ったら,また吹雪いてきたので出かけるのはやめましょうか(笑。

Maple, Maple

Maple Back&side, and Necks.

昨日接着したボディです。

クランプを外して周囲のはみ出た部分をトリミングしたところで記念撮影。

楽器の形が見えてきました。

引き続きWalnutのセットもサンディング中。

Mapleのネックも3本接着完了。

手前:派手目のCurlyの両サイドで細かなCurlyのItaya-Kaedeを挟んだもの。

中央:手前よりは大人しめのCurlyで細かなCurlyのItayaを挟んだもの,

奥:ほぼプレーン(ちょっとだけCurly)で割とはっきりしたCurly Mapleを挟んだもの。

さて,どれをどれに使いましょうか。

M様,いかがいたしましょうか?。

写真じゃわかりずらいですかね。

春分なのに吹雪いてきた札幌です。

15inch Bodies

15inch bodies.

Side材が整ってきましたので,接着の準備をします。

これはEuropean Curly mapleのバック材。

サイド材との接着面の平面出しをしているところ。

いやーこのサンディング作業,キツイですよね。

面積が大きいので髪の毛1本分の厚さの違いを擦り合せるのも汗ダクです。

巨大な円盤状の板にサンドペーパーを全面貼って一気に擦り合わせする工房もありますよね。

動画で見たのは海外の工房でしたが,気持ちはわかります。

わかりますが,あんな大きな円盤,普段どこに仕舞ってるんでしょ(笑。

いやいや,広い工房でしょうから心配ご無用でした,,。

自分の工房が3畳間なもんで,すぐ置き場所を考えちゃいます(笑。

Side材の方はライニングの取付完了。

2本ともMahoganyのLining。

ボディ厚が薄いのでLining同士がほぼくっつく感じです。ちゃんとSideBraceも入れましたよ。

Padaukの薄板を挟んだネックの3本目。ネックも粛々と進行中です。

Maple Neck

Curly Maple+Curly Itaya-Kaede+Curly Maple.

3ピースのネックですが,その間にアクセントの薄板を挟みます。

今回使うのは,パドックの突板。

一時,「パドックには発がん性物質が含まれている」なんて情報が流れてましたよね。

どうもガセネタだったらしいのですが,なんでPadaukだったんでしょうね。

アセトンで脱脂してから接着します。

多少色落ちしますが,African Blackwoodに比べたら可愛いものです。

Padaukの突板は,カッターで簡単に切れました。

一晩クランプして取り外したところで記念撮影。

このまま放置することは歪みを出し切るためにも有効だそうです。

ほっとくだけなので楽ちんですが,この「ガタガタ」を綺麗にしたくて仕方ない(笑。

勢いに乗って,もう数本分,組んでしまいましょうか。

Lining and side-brace

Lining and Side-Brace.

Lining(サイド材に取付けるのり代)は,Mahoganyのリバースタイプを使います。

ちょっとモダンな感じです,,って,中を見る人はあまりいませんよね,,。

割れ止めかと思われるサイドブレイスも付けます。

これ,最近付けないアーチトップ製作者も見ますよね,Instagramとかで。

確かにこの位ボディが薄いと,「そんなに割れないよねー」とも思いますよね。

でも,いつもここで思い出すのは『森の中からジャズが聞こえる』(菊池淳子訳編:フィルムアート社)の中のリンダマンザーのあのセリフです。

「(PatMethenyに完成したギターを手渡す時には)彼のドロップテストに合格しなくちゃいけないのよ」。

Pat Methenyは,新しく受け取ったギターを「床に落とす」のだそうです,,,。

多分,それで大丈夫ならツアーに連れて行く,,,ってことなんでしょうね,,,。

『恐ろしい!!(笑』。

そういえば,Patが若い頃ずっと使っていたあのボロボロのES175,,サイド材が真ん中辺で割れていて,それをガムテープで留めてましたよね,,,。

あれはわざわざ落としたんじゃないでしょうけれど。

,,,なので,,,サイドブレイスは,「付けましょう!(笑」。

みなさん,ギターを床に落とすのはやめましょう(笑。

写真ではよく見えませんが,サイドブレイスに重ねて,2コマほどLiningを貼ります。

この辺はケースバイケースですが,今回はオーソドックスに行きましょう。

さて,引き続き2本目のDEEDEE9の方同じ作業開始。

同じモールドがもう一組あったら同時進行も楽なのにって思うこともありますが,おなじモデルを大量に作ったりはしませんので,このスタイルでいいのでしょう。

春っぽい日差しの札幌です。

14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop archtop Bass Bubinga Chaki DEEDEE1 DEEDEE2 DEEDEE3 DEEDEE3-2 DEEDEE5 DEEDEE6 DeeDee7 DEEDEE9 DEEDEE11 Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28 Elmarit-R24 Elmarit-R 24mmF2.8 Explorer修理 Gibson Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Noctilux1.0 Nylon Ply Wood model 17inch repair Semi-Acoustic Semi-hollow Summarex85mm Summaron35 SuperAngulon21-3.4 Tools Walnut White Sycamore model 17inch アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Neck Block

Neck Block.

昨夜までにNeck Blockを切り出して,片側まで接着していました。

Flat Sawnの材料を使います。

こんな風に使うので,Spruceの端材って,切り出し作業で出るたびに大切に保管しています。

今回使ったものも,確か造り付け家具の解体した材料だったと思います。

目の詰んだとても良い材料です。

ガラス面で垂直面の確認をして。

最近この作業はモールドに入れずにガラス面でやるようにしています。

Cut away側も接着します。

地味〜な作業ですが,ここも細心の注意の必要なところですよね。

予報が外れてとても気持ちの良い天気の札幌です。

Bending day.

side Bending.

15inchのサイド材を曲げます。

WalnutとFlame Mapleの2セット分。

いや,久しぶりに曲げました。

折るんじゃないか,,といつもヒヤヒヤしますが,今回もうまく行きました。

自転車と同じで,一度乗れるようになったら,案外忘れていないものですよね。

このカッタウェイを曲げられたら,あとは出来たも同然です。

Bending Ironに焼き付いてしまった「焦げ跡」って,どうやったら取れるんでしょうね。

急にプラス気温になって,溶け出した雪で車が埋まりそうな札幌です。

14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop archtop Bass Bubinga Chaki DEEDEE1 DEEDEE2 DEEDEE3 DEEDEE3-2 DEEDEE5 DEEDEE6 DeeDee7 DEEDEE9 DEEDEE11 Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28 Elmarit-R24 Elmarit-R 24mmF2.8 Explorer修理 Gibson Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Noctilux1.0 Nylon Ply Wood model 17inch repair Semi-Acoustic Semi-hollow Summarex85mm Summaron35 SuperAngulon21-3.4 Tools Walnut White Sycamore model 17inch アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘