先週末に仕上げた2本のArchtopの仕上げの様子。
テールジャックの穴を開けてタップ(ねじ山)を切ってるところ。
”Threaded Endpin Jack”という製品を最近は使ってます。
こんなやつ。反対側にはRCAのオスをつけておきます。
ピックアップ側にメスをつけるので,脱着が可能になります。
木製のテールピース(今回はAfricanBlackwood製)には,アースを仕込みます。
「アセテート布粘着テープ」というのを見つけたので使ってみます。
「トランスやコイルの保護に」という製品。
馴染みも良くていい感じ。
弦にアースを落とさないルシアーもいらっしゃいますが,私は一応落とします。
ま,ノイズが目立つほどの「爆音」って,あまり使われないかもしれませんが,
ラインで録音したりすると目立つ時,ありますよね,,。
今回のセットアップ,残念なことに色んな「不良品」に出会っちゃいました。
ここ20年ほど,ずっとダダリオの0.11フラットワウンドを使ってきたのですが,私の仕入れたロットが「だめ」だったのか,立て続けに巻き弦の不良品に出逢っちゃいまして,今回からThomastikに変更しました。
この弦,とてもいいですね,さらに高価ですが,,,(笑。
2本ともに使用した,「Kluson Sealfast 復刻版」。
12個のうちの一つが不良品でした,,,(涙。
巻いている途中でギアがダメなのか,空回りしてそれ以上巻きませんでした。
国内に代理店がない頃だったか(私が見つけられなかっただけなのか),
米国の楽器店から仕入れたストック品でしたので,問い合わせましたが「保証はありません」とのこと。
残念ながら,もう1セット購入しなければならなくなりました,,,,。
こんなこと,あるんですね,,,新品の糸巻きの「不良品」に出会ったのは初めてです,,。
新しいセットが届くまで,仕方がないので,手持ちの「Original Sealfast」に「一つだけ」取り替えて弦を張りました。
新旧のビスピッチはほぼ共通でしたので,こんな「離れ技」も出来ましたが,,。
(遠方より,試奏ご希望の方がいらっしゃいましたので,弦を張らない訳にはいかなかったんですよ。)
「Thin-Body」の方のピックガード。
ピックアップは,古いKent ArmstrongのPAF-O。
Vo,Tone 共にEmarsonのポットを使ってこんな風に配線してセットしたら,,,,
「え,音出ないんですけど,,」。
Vo側が「5」くらいのあたりでフルに出力されるのに,それ以外の位置では無音,,。
なんで??,,。
色々チェックしましたが,これはポットの不良かな,,と両方取り替えて,ついでにキャパシタも取り替えたら,何事もなかったようにローノイズの良い出力。ポットの不良だったようです。
やっと本体に取り付けるところ。
ネックのエクステンション側に2本のビスで取り付けます。
下穴を開けるのは結構難易度,高いですよね。
傷つけないように注意して。
Mid-bodyの方のサーキットは,この古いGibson JohnnysmithーDの「割れたピックガード」についていた,オリジナルの回路をそのまま移植します。
ノブも2つだけオリジナルが残っていましたので,そのまま使います。
相当以前に,この状態のままE ~bayで購入した「ジャンク品」でしたので,もちろん音を出すのは初めてでしたが,
Originalのピックアップとの相性はよかったです。
ガリもノイズもなし。
長年,集めていた「JohnnySmith』関連の古いストック,今回の製作とリペアで使い切ります。
もう,しばらくないでしょうね,こんな仕様は,,,,。
新品が「不良品」だったのに40年前のポットが「とても良い」って,どういうことなんでしょ,,
などと,トラブル続出のセットアップ作業でした。
どうりで疲れた訳です。
特に「心」が,,(笑。
いつも通り,「トラスロッドカバー」を作り忘れてますので(笑),今週末にFixします。
どうしてここ,忘れるんだろ,,,。
でも,最近カバーを付けないルシアーも増えてますよね。
開口が綺麗に開いていれば,「なくてもいい」ものですよね,,
どうしよっかな〜。