Gibson JohnnySmith model 1968 Repair

Gibson JohnnySmith 1968 Repair.

ネック元起きが原因で(多分),ハイポジションの指板を削り取られていたこのGuitar,

そのため高さが足りず,ネックマウントのオリジナルのフロントピックアップが取り付け不可でした。

Dearmondは装着可能ですので,前オーナーもそのようにして使っていたようです。

さて,演奏可能なところまで行った,前回のリペアから2年半が過ぎて,,,

やはりオリジナルピックアップに戻したい,,,。

ということで,とうとう大手術決行となりました。

バイディングはすでに折れまくってましたので,最初に撤去。

それで見えるようになったFingerboardは,20F辺りは3mmくらいまで削り取られてました。

でも何とか「活かし取り」したかったのですが,,,

やっぱ無理でした。

残念。

白蝶貝のインレイは壊さずに済みましたが,そもそもヘヴィーに弾き倒された楽器故,貝の厚みが0.3mmくらいしか残ってない部分もありました。

これ,使う理由あるかな,,。

でも使えるだけは使おうか,,。

外したFingerboardを逆さまにして置いてみると,,,,

おお,この高さなら十分にピックアップと弦の間隔は取れます。

ナット側の指板の厚さは5.6mmくらい。

やっぱり3mmくらいは削られてたんですね,,,。

ボディ内部のラベルには「Johnnysmith D」とありますので,これは2ピックアップモデルなんですね。

Extention(指板とボディの間の部分)が跳ね上がっていました。

ストレートエッジを当てて確認。

ブリッジ側の先端を削って平面を出すのは簡単ですが,さて,それで弦高などがうまく収まるか,じっくり確認します。

残念ながら,黒檀のフィンガーボードは作り替えになります。

なのでEbonyを選びます。

進行中の2本の17inchの分も一緒に。

左から「カメルーンエボニー」,「マダガスカルエボニー」,右端は「インド黒檀(現地曳き)」,,

って,写真じゃどれもおんなじですか?(笑。

55年間弾き潰されたフィンガーボードは真っ黒。

この時代のGibsonは素晴らしい材料を使ってますよね。

鉋掛けをしてオイルを塗ったら,この「真っ黒」にどれかは近づけるでしょうか。

どれにしようかな。

「NAOMOTO」のアイロン。

スチームが出なくなっちゃいました。

水タンクの底に確かフィルターがあったような,,詰まっちゃったかな,,,掃除で済めばいいんですが,,,。

中古品を入手したモノですので,自分で修理出来ればいいな,,滅多に使わないのが悪いんですよね(笑。

小型ポンプで吸い上げてみようかな,,。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop archtop Bass Bubinga Chaki DEEDEE1 DEEDEE2 DEEDEE3 DEEDEE3-2 DEEDEE5 DEEDEE6 DeeDee7 DEEDEE9 DEEDEE11 Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28 Elmarit-R24 Elmarit-R 24mmF2.8 Explorer修理 Gibson Inlay Jingle Keyaki Noctilux1.0 Nylon Ply Wood model 17inch repair Semi-Acoustic Semi-hollow Summarex85mm Summaron35 SuperAngulon21-3.4 Tools Walnut White Sycamore model 17inch アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Side Bending

Side Bending.

Thin Body の17inchのサイド材を曲げました。

かなり強烈なCurlyでしたので,ドキドキしましたが,無事,曲がりました(笑。

虎目の強いヤツって割れやすいんですよね。

見た目はいいんですが,厄介な奴ですよね。

Cut Awayの辺りの厚みは2.1mmくらい,それ以外は2.3mmくらいです。

無理は禁物。ゆっくりゆっくりやりましたが,1時間ほどで両側完了。

自分的には結構早かったです,,,って,皆さん,どのくらいの時間で曲げるんですかね。

Pickup.

こいつに使うピックアップをどうしようか,全く考えてなかったので,在庫をゴソゴソ出してきました。

いや,まだあったはずなんですが,どこだろ,,。

この後,箱の中からKent Armstrongの黒いやつが3〜4個出てきました。

Froatingばかり出してきましたが,ボディマウントって手もありますよね,,。

でも,そういえばArchtopでは一度もやったことない気がします。

あ,P90をやったな,,相当以前に。

ちゃんと一望できるようにしとかないと,ダメですね,,。

また片付けか,,(笑。

空き地以外の雪はほぼ無くなった札幌です。

Les Paul standard

Gibson Lespaul standard.

こうしてみると,何の問題もなさそうな新し目のLesPaulですが,ちょいと難があると言うことでお預かりしました。Fingerboardのdishインレイ が3箇所ほど浮いてきていて,「チョーキングの時に引っかかる」と言うことでした。

確かにポジションマークがちょっとだけ浮いていました。

僕の記憶では,LesPaulのインレイ は樹脂製だったはず,,,。

昔のGibsonは,インレイを埋め込む座繰りはアバウトに大きめになっていて,結構隙間があるってイメージだったのですが,流石にいまはCNCで掘っているようでほぼぴったりで隙間も小さかったです。微妙に接着剤も効いているものだから,簡単に外れそうにもありません。

なので,こいつはSuperGlueの毛細管現象作戦ですね。

出来るだけ押し込んで元に戻しても,さらにはみ出た部分をスクレーパなどで指板と高さを合わせます。

このモデルのFingerboardの最終サンディングの番手は,見た感じ#320〜#400でしたので(想像),最後にインレイ の表面をこの番手で優しくサンディングして見た目を整えました。スクレーパのままだと,光り方がちょっと変わっちゃいますので。

多分ですけど,このサンディングも機械化されてるんでしょうねー。

Rosewoodにダメージを与えずに出来ました。

風の強い札幌です。

Maintenance

Maintenance.

Gibsonつながりで,もう1本定期点検しました。

こちらは特に問題なし。Dr. Duck’sのオイルを指板とブリッジに塗ります。札幌でも今日は湿度も高いので,セルロイドのピックガードが曇ったようになっていてぞっとしました。オリジナルのをお持ちの方でも,そちらは外して保管されている方もいらっしゃいますよね。

メンテをしながら思い出していたこと。

私は011から始まるダダリオのフラットワウンドをデフォルトにしているのですが,ネックなどの調子が悪くなってくると,巻弦の3弦が最初に「異常」を知らせてくるような気がしていました。なので,ジンクスってほどではないですが,「なんか変だな,,」と思っても,ピンとこない時は,3弦の13フレットあたりを最初に調べることにしてます。

たまたま偶然が重なっただけなのか,,別々の楽器でこの辺りが悪さをしているのが続いたことがあったんです。

あの,,僕だけのジンクスかもしれないので気にしないでください(笑。もちろん,トラブルにはいろーんなパターンがありますからね。14Fジョイントのアーチトップばかり触っているので,特殊かもしれないです。

ソリッドの方とかは「何言ってんの??」だと思います(笑。スンマセン,,,(笑。ソリッド専門の方とか,フラットトップ専門の方と話がしてみたいです(笑。

暑くて外に出たくない札幌です。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop archtop Bass Bubinga Chaki DEEDEE1 DEEDEE2 DEEDEE3 DEEDEE3-2 DEEDEE5 DEEDEE6 DeeDee7 DEEDEE9 DEEDEE11 Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28 Elmarit-R24 Elmarit-R 24mmF2.8 Explorer修理 Gibson Inlay Jingle Keyaki Noctilux1.0 Nylon Ply Wood model 17inch repair Semi-Acoustic Semi-hollow Summarex85mm Summaron35 SuperAngulon21-3.4 Tools Walnut White Sycamore model 17inch アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

oyaide P-3.5 SRL 

Set up 完了。

なぜか急に始めたRepair, こんな感じで完了にします。

Dearmondは,ピックアップ本体が薄いので(9mmくらい),Extention部分を削られてしまったこの個体でも,弦に干渉しません。L5Cなどの「ピックギター」に搭載するためだった,,とか聞いたことがありますが,まさにそんな感じです。

ステーは,ボディから支持するタイプを以前にE-bayで入手していました。この修理したFHCにはモンキースティックがついていましたが,いつかネックマウントにしてみたかったんです。FHCのネックマウントは,あまり見たことがありませんよね。

このステーは,多分現在のGuild名の中国製ですが,オリジナルのDearmondのステーと寸法は共通です。問題なく取り付けることが出来ました。

ただ,こんな風にネックの横にビス穴を開けたくない方は,OriginalのMonkey Stickを探さなければならないですよね。あれはGuildも復刻してませんから大変ですが,,,。

オリジナルのJohnnySmithのピックアップに音のキャラクターも似ている気がするのですが,それは楽器本体の音色なのかもしれませんよね。

オヤイデ電気 P-3.5 SRL.

ジャックをオリジナルのミニジャックにしたので,これを使います。

JohnnySmithモデルのオリジナルのケーブルは,ストレートのものですが,使い勝手を考えるとL型の方が良いように思います。座って弾く人の膝に当たることもないですし。ケーブルの取り回しは,ピックガードに刺すタイプの宿命ですが,ストラップに一度引っ掛けてから使うのが安全ですね。

引っ張ったりしてピックガードごと外れるのを防ぎます,,って,皆さんやってますよね,,。

そういえば,このミニジャック,サンポールでサビ落としをした後「重曹で中和」させるのを忘れていました(笑。

2日ほど放置してましたが,大丈夫だったようです。小学生の頃の理科の実験を思い出しました。

良い天気の札幌です。

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サンポール

塩酸。

サビ落としは「サンポール」に浸けろってyoutubeで見たので,実験です。

いや,本当いろんな人がyoutubeで修理とかの動画を出してますよね。あんまり見てなかったんですが,スゲー人,たくさんいますよねー。って,今回「漬けた」のは,1960年代のGibsonのミニプラグのコネクタです。ちゃんとオリジナルに戻そうかな,とパーツを探しましたら,サビサビのを発見。このままではヤバすぎですので,使えるようにします。

2時間ほど漬けたら,綺麗になりました。ナットの一つはブラスだったのか,,ってなレベルのサビでした(笑。セットアップの準備,これで出来たかな。

Gibson JohnnySmith Pickup

Gibson JohnnySmith Pickupのリペアです。

ジャンク品として入手したままになっておりましたので,使えるようにしていきます。入手時点ではポールピース欠品,シールドはこのように緑青色。ケースのハンダは綺麗に外されていた状態でした。幸いコイルは切れていなかったので,使えそうです。

ポールピースのオリジナルなんてそれ単体で売られているのを見たこともありませんので,試しにStew-Macのミニハム用のものを入手してみましたら,ネジ径まで「ぴったり!」。これを使いましょう。ボビンの色や形状から,このピックアップは64年頃から70年頃のものに思います(それぞれの年代のものと比べてみました)。

(ピックガードについているのは1972年製)

ポールピースは,径は「ぴったり」,とはいえ,長さは「長すぎ」ましたので,8mmほど切って裏のプレートからはみ出ないようにします。取り付ける個体は,多分「元起き」をリペアした人が,エクステンション部分のフィンガーボードを削って(!)無理無理演奏可能にしたらしく,ネックマウントの部分で高さ方向に余裕が全くありません。多分これもギリギリ,,,。ですので,裏のプレートからポールピースをはみ出させる余裕は「ゼロ」でした。ま,もともとオリジナルもそうなってますよね。

ワイヤーを新しいものに交換したほうが良いか,しばらく考えましたが,ショートしてませんでしたので,緑に染まったオリジナルのをそのまま使うことにしました。カッチンコッチンの,最近の製品には見ないワイヤーです。

1968年製のJohnnysmithモデルに装着完了。やっぱり楽器とパーツの年代は合っていた方が気持ちいいですね,,,って,気がつく人,そんなにいないかな,,,。

カバーのメッキは,こんな風に入手した時からペーパー掛けされたような見た目でしたが,そんなに変じゃないですかね。ちなみに抵抗値はアナログテスターなんでアバウトですが5.8KΩくらいでした。

良い音!。ハッピーです。

Neck relief

neckの調整中。トラスロッドの調整は神経を使いますよね。一気に回すとヤバイです。メーター読みでゼロがフラットですから,この辺りでいいでしょうかね。1960年代のGibsonですが,まっすぐ過ぎるくらいでした。3弦のビリつきが気になって調整しています。ブリッジとナットの溝の微調整とセットですね。一気には動きませんから,これでまたちょっと様子を見ます。