能舞台のTop

旧「札幌市民会館」能舞台の床材。

この日焼けと汚れ,さらに釘穴のある古い材料は,能舞台の床材だったものです。

30年以上前,当時の「札幌市民会館」の可搬式の大道具だった「能舞台」の作り替えをした大工さんからもらいました。

当時は,能舞台っていうと「檜舞台っていうんだから,ヒノキなのか??」と職人さんたちと騒ぎました(笑。そうとは限らないみたいですよね。

でもその時は知りませんので,端部を切って見たり,匂いを嗅いだり。

で,その壊れた古い能舞台の床板は,その時すでに何度も修理をされていたようで,松とヒノキが混じっていたようでした。

学生時代に学校の行事でまさにそこで能を見た記憶がありますが,その思い出深い札幌市民会館は,何年も前にすでに取り壊されてもうありません。

で,

これを今回のSemi-HollowのTopに使おうと閃きました(なんでだろ,笑。

まさかその数十年後に,それを使って自分がギターを作るなんて,想像すらしてませんでしたが(笑。

以前にもこの「能舞台」はTopに使った事がありますので,新しい試みではありませんが,すっかり忘れてました(笑。

まだ数本分在庫がありましたので,引っ張り出して来ました。

アコースティック感を出したいな,,と。

これで,ボディの材料の選定は完了。

ボディの座繰りも考え中。

フリーハンドで直接書いたり消したり。

もうちょっと練りましょうか。

15inch Sisters again.

15inch Sisters.

まだセットネックの途中ですが,ガレージを綺麗にしたので記念撮影。

正面から見たら,全部同じボディラインって事がわかりますかね。

この5月はなんだか慌ただしくて,一つことに集中出来ずにいます。

でも,考えてみたら,5月の私はいつもこんな感じかもしれません。

美しい季節なのに,それを楽しむ余裕がないとは修行が足りないんでしょうね(笑。

そして,落ち着かない理由のもう一つは,,,

新しい材料の入荷(笑。

Curly Hard mapleです。

置き場所に困るほど入れてしまいました。

国内の木材屋さんからですが,これは!!!という位良い杢目が多かったです。

15~18inchのバック材が10本分くらいと,ネックもそれ以上に取れる分量です。

全部は並べられませんでした,,。

荒材なのでプレーナーを掛けたらもっとド派手な杢目が見えるはずです。やってみようかな,,。

偶然の発見でしたので,興奮が収まりません(笑。ここ数日,呆然と眺めています。

チューリップが花盛りの札幌です。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

15inch Semi-Hollow

苦手克服,第2弾,,って訳ではないのですが(笑。

15inch−Archtopの方が見えて来たので,こっちも進めます。

ポリカーボネートのテンプレートを両面テープで止めて,トリマーで周囲を切り飛ばしました。

Archtopと同じアウトラインですが,

15inchのSemi-Hollowです。

作る約束はしていて,準備していました。

これはセンター部分の「桂」材。

20年ほど前のストックです。

どこかのお寺の端材です。

Semi-Hollowの流儀は,製作者それぞれ「自由」ですよね。

決まった法則がまだない分野。

TopとBackの選定が済んでませんでした。

さて,どれを使いましょうか。

これは,イタヤカエデ。

反対側をジョイントするには,この「穴」をどうにかしないと,,,。

避けてブックマッチかな。

Quiltedも選択肢にしていたのですが,センタージョイントはしてませんでした。

「ありゃ?」。

トップに使うには,ちょっと剛性が足りなそうで,やめてたのかもしれません。

ソリッドのトップでしたら問題ないのでしょうが,今回もSemi-Hollow。

ダメかな,,。

このCurly Mapleはセンタージョイント済み。

ブックマッチしてあります。

じゃ,やはりこれをトップかバックのどちらかに使いましょう。

なんだかまた,足の踏み場も無くなって来ました(笑。

よく晴れた「母の日」の札幌です。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Chaki P5 Repair

Chaki P5 Repair 開始。

以前から預かっていたChakiのリペアを開始します。

ギタリストだったお父さんの形見。

「自分がジジイになったら弾いて見ようと思ってるから(いつでもいい)」

というオーナーの言葉に甘えて,「放ったらかし」にしてしまっておりました。

でも,まだ半年も経ってないので「ジジイ」にはなってないですよね,,ってヤバ(笑。

ヘッドの裏側はこんな感じ。

見た事ないデザインのペグ。

ネックは2Piece.

Mahoganyっぽい材。

弾き込まれて塗装の剥げ落ちたネック。

これ,どうしますかね。

どこまで治すか。

さて,ともかく弦を外して見ましょう。

5弦と6弦のボールエンドは黄色いヨリ糸が使われていました。

ラウンドワウンドかな。

サビが酷くてよくわかりません。

これもちゃんと保管。

010からのセットでしょうか。

RoseWoodのブリッジ。

ベースの底には厚紙のようなものでカサ増しされています。

トップ落ちか,ネックのソリで高さが足りなかったのでしょうね。

外したパーツは,袋に入れてモデル名を書いておきます。

でないと,似たようなものがゴッソリあるので,ヤバい(笑。

ビスも無くすと実に厄介ですよね,,って,刑事ドラマに出てくる「証拠の品」みたいですか。

フレットを抜く前に,ネックの状態を確認。

順反りですが,ちょっと大きいな。

フレットがすり減っているので,数値はあくまで目安ですが。

トラスロッドの状態は後で調べましょ。

ボディ側のネックリリーフもついでに。

こっちはまずまず,,,っていうか,Extentionが起きてるのかも,,。

なぜなら,,,

ハイフレットが,こんなに削られていましたので。

他のポジションも「フレットレスワンダー」状態ですが,ここは特に「削り取った」感があります。

Exteintionが起きてくると,弦が当たってしまい,演奏できなくなる個体を結構見てきました。

これもその症状が起きたので,オーナーが削ったのかもしれません。

この楽器が持ち込まれた時にも,写真をアップした記憶がありますが,改めてFingerboardの様子。

見事に掘れてます。

インレイがなくなってる箇所多数。

これのリペア用のシェルを探してたんですが,今の所発見できず,,。

どうしましょうか。

フレットを抜きました。

ハンダゴテで温めながら抜きましたが,何箇所かちょっとRoseが捲れました。

でも思ったよりはまぁまぁうまく行きました。

カケラの修復か,擦り合わせ後に埋めましょうか。

多分かなり擦らないとならないでしょうね,,,。

っていうか,Fingerboardの厚みを確認してからですね。

スキャロップ,すごいです。

そんで,指板のアールの確認。

これは!!!(笑。

ゼロフレット付近は,6’,3Fは7.25’,7Fは12’,そして14Fは9.5’。

そんなにシビアには計測できませんが,フレットを打つときのツールで合わせました。

テーパーというのではなく,12F以降でまたアールがキツくなっています。

って事は,何度か部分的な擦り合わせがされたのかもしれません。

ゼロフレットの”6’”は,幾ら何でもキツすぎですよね。

でもこの辺りは,手が加えられてなさそうな,,,。

っていうのは,ゼロフレットだけ特殊なフレットが打ってありました。これは多分最初からじゃないかな,,と見えますので。

「テーパーっぽい」アールの取り方が最初からされていたのかもしれませんね。

では,どの辺りに収めましょうかね。

さぁネックの調査はこんなところでしょうか。

ボディ側はまた今度。

連休スペシャルで,写真をたくさん載せました(笑。

Neck Joint

Neck Joint.

0.3mmのシャープペンシルで墨線を入れました。

この辺の寸法は「自分標準」が定まって来てるので,スイスイ入れます。

ただし,ボディ厚はそれぞれ違うので,考慮は必要ですけどね。

ダブテイルを荒く切って,「先っぽ」を入れたところで記念撮影。

この瞬間が,とても好きです。

何度やっても「おー!」ってなります(笑。

もちろん,これからじっくり時間をかけてfitさせて行くので,写真を撮るには気が早すぎるんですけどね(笑。

本当に「先っぽ」を刺しただけ(笑。

でもいい感じ。

預かりっぱなしになっているリペアにも手を掛けたいと思っていた黄金週間ですが,もう明日で終わりですか。えー!(笑。

降ったり晴れたりの札幌です。

Joint作業の途中で気づいたのですが,「おとなしいCurlyだな,,」と思っていたDEEDEE11のネック,結構派手な杢目が現れてきました。

嬉しい誤算。

見る角度でも変わるので,

段々どっちがどちらかわからなくなって来たのでテープでも貼っておきますか。

遅れている方の作業も順次再開しますよ。

Trimming

Trimming.

head廻りをトリマーで切りました。

いつまでも恐ろしがっていても仕方ありません(笑。

勇気を出して(大袈裟),朝一番に切りました。

ヘッドの形が見えましたか。

当初,このバインディング用のトリマーテーブルを使って切ろうかと考えていました。

ですが,バラすのも面倒だし,使い勝手が良いとも思えなくて結局いつもの方法で。

作業台の上にネックを何とか水平に固定して,アームに取り付けたトリマーで切りました。

ま,これがやり慣れていて一番安全かな,,と。

ルーターテーブルなどは,今後の「課題」にしましょう,そうしましょう。

要するに,何事も一度に切ろうとせずに,ビット径の半分以下くらいずつ進める,,ってのが鉄則なんですね。

我ながらそのコツを掴むまでに随分と恐ろしい目に会いました(笑。

刃先に無理をかけたんですね。

ネック本体が部屋の反対側へぶっ飛んで行ったり,チップした破片が超高速で目の前から消えたり,,,。やれやれ,,,。

でも,今日もちゃんと切れました。

失敗の積み重ねは無駄ではない,,と日記には書いておきましょう(笑。

10年以上前の古いMacintoshを使ってこれを書いていますが,

「どうせ古いんだから」と,急に思いついてさらに古い「Apple Ajustable Keyboard」を出してきてアダプタで繋げたら,見事に認識してくれました。

interfaceはUSB以前のADB(笑。

キーストロークの深〜い昔のものは,ノートパソコンのぺったんこに慣れた指先には,何だか新鮮です。

ああ,これでいいや,と(笑。

流石にPower Macintoshは,メーラーすら動きませんがキーボードだけ「復活」させました。

ビジネスの現場からはリタイアさせたものも,私的に使うには十分だったりします。

ってな事を手始めに,ちょっと部屋の片付けを始めようかな,,,と思い始めたGolden Weekの札幌です。

3 heads

夕日を浴びて,オレンジ掛かった光で記念撮影。

ヘッド廻りを荒く切り出しました。

トリマーを使うつもりですが,近いところまで切り出しておかないと,あの恐ろしいキックバックをおみまいされてしまうんですよね。

ちゃんとしたルーターテーブルがあったとしても,恐ろしさは同じに思うのですが,平気でビューン!と,切っている人いますよね,,,。

あれって動画を編集してるんでしょうか(笑。

恐ろしやー。

本当にお花見して来た札幌です。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

3 necks

3本のネック。

ボディとのジョイント部分の余分な部分をカット。

この端材,保管してます。

残念ながら全部じゃないんですけどね。

どの楽器がどんな材料で木目方向はどうだったか,もちろんノートにメモしてますけど,物証が最高です。

さて,どれがどんな音か,「カルタ」みたいに遊べたら面白いでしょうねー,って音源ないんですが,,(笑。

そんな記録もあったらいいな,,と,今,音の記録を取ることも考えています。

決まったマイクで決まった距離,マイクプリの設定も同じ,,とか。

でも,一番大切なのは,その演奏を聞く人の印象なんでしょうから,「それ」を記録する事は難しいでしょうね。

ネックに「耳」を付けました。

昨年,札幌の「Jingle」で試奏していただいた方から,「ネックがちょっと太い」との感想もあったそうですので,いつもの私の標準よりちょいと「細め」のもやってみます。

でも,こればっかりは,演奏者の「好み」ですよね。

色々やって見ましょ。

これから近所にお花見に行こうかな,,,って思うほど,良い天気の札幌です。

and Scraping…

Flame mapleの方も,スクレイピング。

曲線と曲線を美しく繋げられたら,アーチトップギターになります。

スクレーパーを掛けると杢目が浮き上がってきて気分も上がりますよね。

こっちはまだまだだな,,,。

なんどもスクレーパーを研ぎ直して。

Scraping.

Scraping.

アーチの曲面を仕上げて行きます。

普通に購入したスクレーパーももちろん使いますが,この四角いのは,替え刃式の鋸の刃をスクレーパーにしたもの。

ベビーサンダーで刃の部分を切り落としただけですが(笑。

薄いので広い面積に当てるとき,調子がよかったりします。

日が沈んてきて,斜めから差し込む光は,この作業には「うってつけ」です。