God is in the details

「神は細部に宿る」っていうじゃないですか。

ミースファンデルローエ?。

神様を探します(笑。

Johnnyさんの塗装の補修に色を探します。

こんな感じでしょうか。

”Color Tone”のLiquid Stainは,さすがギター作り用に調色されているので,YellowとTobaccoBrown, Vintage Amberの3色の組み合わせでこんな感じになりました。

まぁまぁかな,,。

一般的にBlondeと言われる,Vintage Guitarのこの色。

Natural仕上げが変色したものですが,場所によって色の濃さが違うので,迷います。

どれが一番近いですかね,,,。

うーん,,,(笑。

ヘッドのテッペンの仕上げ。

木口に染み込んだ汚れを取るのは,結構大変ですよね。

安全剃刀やら,切れなくなったカッターの刃なんかをスクレーパーにして仕上げます。

ここらあたりにも神様,いらっしゃるんでしょうか,,,。

リペアが最終盤になったJohnnyさんのヘッド。

これはオーバーラッカーは不要ですね,,このまま枯れた感じでOKにします。

フレット廻りは,いつまでやっても「もうちょっとこんな感じで,,,」とか,こだわりすぎるのが難点です。

「どこで完了にするか」。

気が済むまでやるしかないんですよね,,はい。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

祝 Sapporo City Jazz.

”Sapporo City Jazz”.

今年もこの季節がやってきました。

札幌の街中で,たくさんのライブが同時進行します。

ところが,,,(笑,所用で今日はライブ,見れてません(笑。

でも気分だけは”お祭り”です。

4本分のフレットは完了してましたので,

帰宅して夕方,ガレージで養生のテープを剥がしながら記念撮影。

フィンガーボードをそっくり作り替えたJohnny Smith。

どうですか?,元に戻りましたかね,,。

すでに塗装されているネックなので,全体をサンディングするわけにもいかず,まだしっくり行ってないのですが。

これから微調整です。

Plywood model 17inchもフレットの仕上げ完了。

これは打ち直しせず,擦り合わせで事足りました。

ですが,ここからが問題です。

この2本,塗装の傷などをどうリペアしていくか,,,。

範囲と程度を決めましょうか。

それとも「とりあえず」始めちゃいましょうか。

でも明日はライブ,見に行きたいなー。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Four

Johnnyさんのサイドポジションマークを入れるのを忘れるところでした。

後ろのモノクロの写真は若かりし頃のPat Metheny.

学生時代にPatのレコード(!)を買った時,レコード屋さんがくれました(笑。

その時買ったアルバムがどれだったのか,,,昔すぎて覚えてませんが(笑。

(Patだけじゃないよな,,自分も若かったんだよな,,忘れてた,,,ブツブツ)

さて,これで4本の17inchのフレット仕上げの準備が整いました,,,って,4本いっぺんか,,,(笑。

こんな風に一つの作業に4本も集中するのは,多分初めてです。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Johnnyさんのフィンガーボード

Gibson JohnnySmith model.

フィンガーボードの仕上げ。

真っ白い一番外周のバインディングをスクレーパーで整えます。

昔の安全剃刀も,仕上げの「スクレーパー」として使います。

果てしないほど時間が掛かりました。

Gibsonレディースに,どうやったら高速に仕上げられるのか,弟子入りして聞きたいです(笑。

さぁ,フレットの擦り合わせをしたら完了です。ふーっ,長かった,,,(笑。

JohnnySmith Pickup

Gibson JohnnySmith Pickup .”

PU120″というのが正式名称なんでしょうか。

私の手元にあるのを並べてみました。

右上の白いシールドのは”Epiphone”製の楽器についていたものらしいです。

これはポッティングされていていかにも今風です。

左上のは間違いなく1961年のオリジナル,これは例のPAFの開発チームが手がけたもの,,と読んだことがあります。

真偽のほどは分かりませんが。

右下のは1965/68年製のJohnnyに載っていたリアピックアップです。

問題は左下のもの。ネットで入手したのですが,

確かにGibson製に見えるのですが(コイルのボビンなんかを見ると,,,),

なぜかポールピースが抜けていて,私がミニハム用のポールピースを入れたものです。

さて,3本の17inchのそれぞれにどれを乗せましょうか。

リアのはちょいとステーをつければフロント用としてもいけそうです。

6.9KΩなので多分コイルはフロントもリアも同じ巻き数なんじゃないかな,と。

(というわけで,私的にPU120と言えるのは,2つですね,,って,鑑定団じゃないので確約は出来ませんが(笑))。

リア用のは,多分ピックガードに取り付けるステーが折れてしまって,前回リペアした人が相当苦労してステーを半田付けした跡が見えます。

これ,使うとしたらどうやってフロントに持っていきましょうかね。

Johnnyさんのフレット

Gibson JohnnySmith model 1968, ジョニーさんのフレットを打ちます。

いつものボール盤が使えないので(ボディにすでに接着されているので),原点に戻ってフレットハンマーで打ちました。

2トーンのハンマーはStewmacのものですが,直径が大きくて,ハイフレットの方を打つ時に隣りのフレットまで打っちゃうので,ホームセンターで購入した銅製の方がお気に入りです。

「箱物」はみんなそうでしょうけれど,ボディに被ってる部分のフレットを打つときは緊張します。

Martin系の丸穴やオーバルホールのものであれば,ボディ内部にクランプして衝撃を和らげる事も可能ですが,

アーチトップはそれは無理,,。

ボルトオンのネックは,こういう作業にはいいですよねー,

ほんとレオフェンダー,天才です。

フレット溝に流し込んだニカワが固まるまで,別の作業をしましょうか。

さて,次は,,と。

17inch Archtop.

一方,17インチの方は,,,

Johnnyさんのフィンガーボードをr12でサンディングしました。

またピカピカに磨いてから,フレットの溝の切り直し。

この間と同じやり方で行きます。

時間はかかりますが確実。

最後に巻く,一番外側のバインディングが問題です。

ボディ側の端部はバインディングだけが廻っていくので「のりシロ」がないんです。

ま,大丈夫しょうけど(笑。

Mid-Depth のは,ニカワでネックとボディを接着しました。

彼女はこのままオーバーナイト。

部屋の湿度計の針が上がってきたなーと思ったら,雨の降ってきた札幌です。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

PlyWood Body 17inch

Plywood Archtop 17inch.

大人しく待っていた17inchの三姉妹の場所に,突如「黒いの」が加わりました。

思いっきり写真の露出を上げたのですが,それでもこの写真のようにほぼ「影」のよう。

これは10年ほど前に私が作った「合板ボディ」のアーチトップです。

Plywoodを使ったのは,これともう一本だけだったと記憶してます。

私の楽器の構成としては,とてもレアなヤツです。

「合板ボディのも弾いてみたい」と声が掛かったので,貸し出し中だったコイツをチャーターしました。

いやー,ものすごく久しぶり!(笑。

ボディの中の自分のサインには「2013」とあります。

実際に完成したのはその1年後くらいだった気がします。

もうちょっと後だったかな,,

(メモには2015との記載があったので,『だいたいそのくらい』らしいです(笑))

どこに置いて写真を撮影しても「影」のようにしか写りません,,(笑。

このモデルの塗装は,ラッカーではなく,セラックです。

しかも,「ブラック」の色素を混ぜたのをタンポで塗り込む「フレンチポリッシュ」。

まだらに染まっていったような,不思議な仕上がりに,当時も驚いていたくらいでした。

壁に掛けていてもそこだけ「鉛筆画」みたいな,本当「影」。

あまりにも時間と手間がかかるので,それ以来「試してもいない(笑」仕上げ方でした。

久しぶりの「ご帰還」なので興味津々。

ぱっと見,演奏には全然支障なさそう。

強烈な西日が射してきたので,シャッターを切りました。

おお,やっと正体が見えた,,,かな(笑。

(コイツのネック,確かローズウッドだったよな,3プライの真ん中は違ったかな,,ケヤキだったかな,,,つーかこんなネックみたことないよな,,,って自分で作ったんだよな,,,っていうか,それにしても黒いな,,ブツブツ,,)

三姉妹と一緒に,コイツもメンテナンスしてあげましょう,そうしましょう。

Higgins Ink

黒く染めるには。

真っ黒なEbonyがなかなか手に入らないのは,私らみたいな個人製作家だけではなく,大手メーカーも同じなようです。

っていうか,古い数枚の指板材だったら,「金に糸目をつけなければ」今でも多少は手に入りますよね。

だから「一山」単位で入手しなければならない大手ほど,そうなのかもしれません。

っていうことで(笑,StewMac(米国のギター製作用品の販売店)が勧めているのがこれ。

Higginsというメーカーの黒いインクです。

乾く前なら水に溶けますので,筆をダメにせずに済むのは良いです。

これ,本来はなんのためのインクなんでしょ,,。

よくわかりませんが,木材に塗って,翌日「ボロ切れ」で拭いて,

また一晩おいて,スチールウールで磨いて終わり,,,

という手順まで紹介されています。

ヘッドに貼った縞黒檀の色具合がちょっと薄くて残念だったので,染めてみます。

これまでもテールピースを染めたことはありましたが,ヘッドは初めてかな。

黒檀のフィンガーボードも貼りました。

Johnnyさんは,,,

バインディングの白・黒・白・黒まで完了。

アールを取ってフレットを打つ準備。

傷だらけの Body ,どの程度修復しましょうか,,。

流行の「Heavyレリック」って言えば,このままでいいのかも,,(笑。

Johnny’s Fingerboard

Johnnyさんのネックの続き。

フィンガーボードの周りのバインディング中。

マルチプルバインディング,一番外側はフレットを打った後にします。

仕上がっている楽器にアセトンを使って樹脂を貼るのは緊張します。

アセトンは,ラッカーを激しく損傷させますので。

でも養生のしようがない,,とも言います。揮発性は高いし,どこでも流れていっちゃうし,,。

ビニール系でアセトンに耐性のあるシートみたいなもの,,ないかなぁ。

仕方がないので,染み込まなそうなテープを使って保護します。