2014 Feb Archtop Repair done

2014 Feb 17inch Archtop,メンテ完了してオーナーの元へ。

けど,その前にまた記念撮影。

なぜか,この楽器あんまり資料が残ってないものですから,自分で作っておきながら「興味津々」(笑。

ヘッドのデザインはこんな感じ。

これ1本だけの特別仕様。

テールピース。

African Blackwoodの削り出し。

願わくは,奏者と聞き手の全ての人に,その弾き手の喜びも悲しみも伝わりますように。

DEEDEE3-2

DEEDEE3-2.塗装開始です。

サンディングシーラーを吹いたところ。

わーっと杢目が現れてきて,楽しい瞬間ですよね。

またサンディングの日々なのですが(笑。

トップ側はこんな感じ。

多分,これをサンディングしたのち,もう一回くらいはシーラーを吹くことになる気もします。

ボディの真ん中の桂材の赤さも現れました。

このシーラーを吹く前に,コントロール関係の位置を決めました。

毎度毎度,その都度ボリュームやトーンの位置を考えます。

ちょっとずつレイアウトが違うので,テンプレートを作っても無駄なんですよね。

今回はこんな感じ。

これらのレイアウトも,何か法則のようなものがあるような,ないような(笑。

DearmondのFHCやエディヴァンヘーレンみたいに,ワンボリュームも好きなのですが,

必ず「Toneつけて」と言われるので,

自分用以外はやったことがないです(笑。

そういえば,預かってたShellac 17inchのリペアも完了しました。

Shellacの良いところは,コンプレッサーもスプレーガンも使わずに,塗装の表面に塗り重ねができる事ですね。

French Polishやべー。

2014 Feb 17inch Archtop

17inch Archtop, European Curly maple back&side. SofaGuitars 2014.

メンテナンスで久しぶりに帰ってきた17inchです。

ボディの中を見ましたら「2014」。

この楽器の写真って,あんまりなかったので,記念撮影しました。

ここまでド派手な杢目のバック材は,珍しい。

私がこれまでに作った楽器の中で,これが一番だったかもしれないですね。

ちゃんとメンテナンスしますよ。

そうそう,これは All Shellac仕上げでした。

写真だとセラックなのかラッカーなのか,わかんないですね(笑。

Chaki P-5 fix

Chaki P-5の修理完了。

ゼロフレットを含めてフレットは全て交換しましたが,「ズレ留め」のナットはそのままにしました。

なんとなく元の雰囲気を残したかったんで(笑。

糸巻きは,中でビスが緩んでいたのを締めてオイルを刺したら動作OK。

ジャックはスイッチクラフトに交換しました。

特徴的なのは,トーン。0から10として,普通10にするとトーンが解放になって0にすると「モコモコ」ですよね。

このChaki,逆なんです。”10”で「モコモコ」。

オーナーさんももしかしたら知らないかもしれないので,教えてあげないと,,。

これにて完成としました。

写真で見ると,何にも変わってないですね,,,。

ま,でもそれが目的でしたので「よし」としましょう(笑。

プラスチックのピックガードは,変形が進んでいて,取り付けると演奏にちょっと支障がありそうでしたので,

外したままにします。

飾るのが目的なら,すぐに戻せます(笑。

お待たせしました。

New Year !

新年明けましておめでとうございます。

今年も良い年にするよう,心します。

よろしくお願いいたします。

さて,新年早々に行ったのは,”Sofa Guitars, 2006”とラベルにあるGuitarのリペアです。

そうです,私が17年前に作った楽器なんです。

いやぁ,,「赤面の至り」が束になったような(笑)楽器ですよ。

ギターを作り始めたごく初期のものですので,「思い出いっぱい」かというとそんなことはなくて,

「ああ,こんな風にやってったんだぁ,,」とちょっとずつ思い出してきたところです(笑。

実は,この楽器の持ち主から修理の依頼で持ち込まれた時,

弦が張ってないどころか,

Nutも,Bridgeも,Tailpieceも欠品してました,,,。なんで?!?(笑。

要するに,本体に緊結されているもの以外,全てが「ない!」(笑。

これって「修理」じゃなくて,ほぼ「製作」なんじゃ,,,。

この17年の間に,こいつに何があったのか,もちろんわかるはずもありません。

でも多分音楽から遠ざかっていたんでしょうね。

で,また「音楽に戻ってきたのかな」,,と。

なので,理由は聞きませんでしたが,

「うっし,やりますか!」,と(笑。

預かってから,一つずつパーツを作ってました。

合間あいまにやってたので,随分時間かかりましたけど。

African Blackwoodのナットをマホガニーの太いネックに。

同じくAfrican BlackwoodのブリッジベースとゴールドのTuneOをシミだらけになったスプルースのボディトップに,

パーロッサを黒く染めたテールピースを「桂」のSide&backに

装着!。

新年早々,セットアップ完了!

弦を張りました。

いやぁ,何年振りに弦を張ってもらったのかわかりませんが,「鳴って」ます(笑。

フレットも擦り合わせてピカピカにしました。

ラウンド弦はストロークで弾くかもしれない「彼用」です。

連続マイナス気温が続いてますので,ガレージに持ち出しての撮影は断念して,作業台の上で記念撮影。

おっと,ナットの仕上げを忘れてますね。

寒いけど,晴れ間がのぞく,新年の札幌です。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop archtop Bass Bubinga Chaki DEEDEE1 DEEDEE2 DEEDEE3 DEEDEE3-2 DEEDEE5 DEEDEE6 DeeDee7 DEEDEE9 DEEDEE11 Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28 Elmarit-R24 Elmarit-R 24mmF2.8 Explorer修理 Gibson Inlay Jingle Keyaki Noctilux1.0 Nylon Ply Wood model 17inch repair Semi-Acoustic Semi-hollow Summarex85mm Summaron35 SuperAngulon21-3.4 Tools Walnut White Sycamore model 17inch アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Chaki repair

Chaki repairの続き。

ブリッジベースを作りました。

African Blackwood.

金属製ブリッジは相当古い在庫品です。

「made in Japan」と刻印がありますが,メーカー不明。

でも多分40年以上前のものだと思うので,この楽器の時代にやや合ってるかな,,ということで選びました。

「クローム」がこれしかなかった,,,とも言います(笑。

フレットも打ちました。

StewmacのWide-Midium0149を使います。

多分オリジナルのフレットもこのくらいでした。ちょっと陽のさした,年末の札幌です。

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種目ザメ

種目ザメみたいな,

この小さな鋸がなかったらと思うと,ちょっとゾッとしませんか(笑。

リフレットの時,フレットの溝は浅くなりがちなので,

こいつで所定の深さまで切るわけです。

両サイドのバインディングを気にしなければ,普通の長さのフレットソーで「ズバッと」キレますが,

それを残そうとすると,こういう小さなのが必要なわけです。

このChakiのフレットボードのアールは,ナット側が6’くらいかなり小さなアールで,

テール側は12’くらい,,という例の難しいやつでした。しかも一定ではないので円錐でもないのです。

一気に全部のアールを揃えるくらい削ってしまうと,インレイの厚みが足りなくなったり,色々まずいことが起きそうなので,

現状を基本維持しつつ,慎重に行きます。

押弦で深く掘れてしまった部分も,エポキシなどで補修した所がもっと目立たなくなるまで削りたいところですが,同じ理由でここまでとしました。

目立つなー,もうちょっと頑張りましょうか。

ただね,「親父さんが掘った跡」がちょっと残っててもいいかな,,と。

演奏に支障のないように,もちろんフラットにはなってます。

付いていたブリッジは,底に厚紙を貼って高さを足してありましたし,

それでも弦の圧力に負けたのか再利用は無理でした。

作り替えるのにピックアップを外したところで記念撮影。

このChaki P-5はプライウッドのトップだったんですね。

ちょいと削ってみて確認しました。5プライかな。

木口をちょいと削って確かめるために使ったのは,

「佐治」

と刻印のある小刀。

随分以前に,登山用品の店で入手しました。

釣りとかキャンプとかで使うんでしょうかね。

ゴッツくて鈍角に研いであって,合板の木口なんかを削るには安心感があります(笑。

パラレルブレイシングの位置を手を突っ込んで確認します。

この新しいブリッジベースの両端がピッタリ乗ってる部分です。

テールに向かってかなり広くしてるんですね。

ボディの中央はかなりのトップ落ちなので,ガシッとブリッジをブレイシングに乗せます。

次はフレット打ちかな。

30cmも雪の降った札幌です。

Double Parallelogram

亡きススキノミュージシャンのChaki.

ボロボロだったインレイ(Double Parallelogramっていうんですね,こういうの)を外したままになっていましたが,

真珠貝を切ってセットしました。

一つ,反省点は,元のインレイを剥がす前に「型を取っておくべきだった,,,」(笑。

輪郭もない部分もあったので「えいや!」と撤去してしまいましたが,

ついてた方が型は取りやすかったでしょうね。

今度やるときはそうします(笑。

次はガタガタのフィンガーボードを真っ平にすることですね。

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Chaki

Chakiのリペア。

穴があいて,その下の縞黒檀が見えるほどすり減ったポジションマークを撤去しました。

さて,新たに入れる材料を探していましたが,結局良い出会いはなかったです。

手前のセル風のは,この時代の日本製の楽器によく使われていたムードがありますが,

「うーん,,,どうなんだろ」。

指板の上に並べたLesPaul Custom用に切り出された真珠貝を使うことにします。

間に合うほどの量があるのか,ちょっと並べてみたんです。

なんとかなるかな。

ただ1Fと15F,17Fは,それほど減ってないのでまだ取ってません。

全部を外してしまったら,,,何だかちょっと足りなそう,,,。

はて,,どうしましょ。

亡きお父さんの形見というこの楽器,

薄野のプロが弾いた痕跡を残した方がいいと思いますか?。

全部お揃いの真珠貝の方が「見た目」は統一感がありますよね,,。

さて,どうしましょ。

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Chaki P5 Repair

Chaki P5 Repair 開始。

以前から預かっていたChakiのリペアを開始します。

ギタリストだったお父さんの形見。

「自分がジジイになったら弾いて見ようと思ってるから(いつでもいい)」

というオーナーの言葉に甘えて,「放ったらかし」にしてしまっておりました。

でも,まだ半年も経ってないので「ジジイ」にはなってないですよね,,ってヤバ(笑。

ヘッドの裏側はこんな感じ。

見た事ないデザインのペグ。

ネックは2Piece.

Mahoganyっぽい材。

弾き込まれて塗装の剥げ落ちたネック。

これ,どうしますかね。

どこまで治すか。

さて,ともかく弦を外して見ましょう。

5弦と6弦のボールエンドは黄色いヨリ糸が使われていました。

ラウンドワウンドかな。

サビが酷くてよくわかりません。

これもちゃんと保管。

010からのセットでしょうか。

RoseWoodのブリッジ。

ベースの底には厚紙のようなものでカサ増しされています。

トップ落ちか,ネックのソリで高さが足りなかったのでしょうね。

外したパーツは,袋に入れてモデル名を書いておきます。

でないと,似たようなものがゴッソリあるので,ヤバい(笑。

ビスも無くすと実に厄介ですよね,,って,刑事ドラマに出てくる「証拠の品」みたいですか。

フレットを抜く前に,ネックの状態を確認。

順反りですが,ちょっと大きいな。

フレットがすり減っているので,数値はあくまで目安ですが。

トラスロッドの状態は後で調べましょ。

ボディ側のネックリリーフもついでに。

こっちはまずまず,,,っていうか,Extentionが起きてるのかも,,。

なぜなら,,,

ハイフレットが,こんなに削られていましたので。

他のポジションも「フレットレスワンダー」状態ですが,ここは特に「削り取った」感があります。

Exteintionが起きてくると,弦が当たってしまい,演奏できなくなる個体を結構見てきました。

これもその症状が起きたので,オーナーが削ったのかもしれません。

この楽器が持ち込まれた時にも,写真をアップした記憶がありますが,改めてFingerboardの様子。

見事に掘れてます。

インレイがなくなってる箇所多数。

これのリペア用のシェルを探してたんですが,今の所発見できず,,。

どうしましょうか。

フレットを抜きました。

ハンダゴテで温めながら抜きましたが,何箇所かちょっとRoseが捲れました。

でも思ったよりはまぁまぁうまく行きました。

カケラの修復か,擦り合わせ後に埋めましょうか。

多分かなり擦らないとならないでしょうね,,,。

っていうか,Fingerboardの厚みを確認してからですね。

スキャロップ,すごいです。

そんで,指板のアールの確認。

これは!!!(笑。

ゼロフレット付近は,6’,3Fは7.25’,7Fは12’,そして14Fは9.5’。

そんなにシビアには計測できませんが,フレットを打つときのツールで合わせました。

テーパーというのではなく,12F以降でまたアールがキツくなっています。

って事は,何度か部分的な擦り合わせがされたのかもしれません。

ゼロフレットの”6’”は,幾ら何でもキツすぎですよね。

でもこの辺りは,手が加えられてなさそうな,,,。

っていうのは,ゼロフレットだけ特殊なフレットが打ってありました。これは多分最初からじゃないかな,,と見えますので。

「テーパーっぽい」アールの取り方が最初からされていたのかもしれませんね。

では,どの辺りに収めましょうかね。

さぁネックの調査はこんなところでしょうか。

ボディ側はまた今度。

連休スペシャルで,写真をたくさん載せました(笑。