Black Walnut

Black Walnut.

4年ほど寝かせてあったブラックウォルナットを出して来ました。

一抱えもあるんで,素手では運びたくないヤツです(笑。

うっすらと杢も見えるのですが,こういうのこそ厄介です。

樹木の成長に無理がかかっている場所だったり節のそばだったりすることが多いんです。ってことは,,,「切るのがシンドい」。

広いところで幅が500mmを超えていますので,最初から「手鋸」は除外。

厚さに余裕がありそうだったので,久しぶりにチェーンソーの登場です。

いやいや,これは「切る」んじゃなくて「掘る」のに近いですね。

準備から2時間ほどで切断完了。

チェーンソーは途中で5回研ぎました。

っていうかそのくらい休憩が必要だったって訳です(笑。

割れの小さい方を選んで始めます。割れの部分を逃げて逃げて15inch Bodyのサイズに切り出して行きます。

うっすら杢はこの厚さに落としてもまだ残っていますね。

シメシメ,,。

ところが厚み方向への「割れ」は残っています。

なんとかアーチの削り出しの範疇に見えますが,これは削って見なければわからないですね。

これがアーチトップを作る時の最初の難題です。

入り皮とか節とか,削っていって出て来ることもあるから厄介ですよね,,,。

久しぶりに小春日和の札幌です。

Safe-T-Planer

Safe-T-Planer.

ボール盤に取り付けて使うプレーナーなのですが,ホームセンターで購入したこの非力なボール盤では荷が重すぎて,ドリルチャックごと外れてしまうので,あまり使っていませんでした。

けれど,ボディ周囲の厚みを整えるために使いたくて,セッティングを整えてまた使ってみます。

大まかな厚みは整えてあったのですが,さらに追い込みます。

刃先にあまり負荷がかからないように注意して使えば,なんとかなりました。

本当は,順番が逆で,

この作業をして周囲の厚みを揃えてからアーチを削りだして行くべきなのですが。

もうちょっと大きなボール盤を手に入れるまでは仕方がありませんよね。

Top&Back4枚とも,こうして周囲の厚みを揃えてアーチのシェイプが決まったら,今度はサイド材に進みます。

何もこの作業を待たずにサイドを曲げても良いのですが,最終的なボディ厚からトップとバックの厚みを除いた寸法で作りたかったので,手をかけずにいたんです。

晴れていたのに,急に曇りだした札幌です。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

再塗装

塗装のやり直し。

恥ずかしながら,冬に乾燥させ過ぎてダメにしてしまったトップの塗装をやり直します。

確かこれ,気にいらなくてトップの塗装は一度やり直しているので,今回2回目になるのかな,,,思えば可哀想なくらい「実験」を繰り返している楽器です。

実はこの楽器はトップのみをニトロセルロースラッカー仕上げで,サイド&バック,ネックはセラック仕上げという,これまた「実験的」な仕上げをしていました。

冬場の電気ストーブという絶乾状態に放置していたにも関わらずセラック仕上げのWalnutはダメージを受けていませんでした。

さて,このラッカーフィニッシュをどうやって剥がそうかと考えていましたが,

やはり熱を加えるのが一番簡単かな,,,と,ヒートガンを取り出しました。

何°Cという設定は出来ない古いリョービのヒートガンですが,中くらいの温度にして10秒も炙ると,こんな感じで指で引っ張って剥がせる状態になりました。手で触るのが「アチチ!」くらいの感じです(笑。

30分くらいで剥がし完了。

思っていたよりずっと楽でしたが,ニカワで接着したブレイシングなどにダメージがないか,十分に冷やしてから確かめます。

トップとサイドの接着には確かこれはタイトボンドを使った気がするのですが,タイトボンドとて熱には弱いはずですから,バラバラにならないか,ちょっとヒヤヒヤしています。

ま,なったらなったでまた接着すればいいのですが(笑。

でも,この剥がした塗装を見て流石に「厚すぎるだろ,,」と自分でツッコミを入れました。

実は不透明な塗装はこれが初めてだったので,イマイチ勘どころがわからなかったんですよね,,,って,言い訳です(笑。

いやー,何度も書いたかもしれませんが,これが自分用の楽器で本当に良かったです。

こんな恐ろしいこと,どなたかの楽器だったら絶対やってません!(笑。

恥の上塗りですが,これも修行のうち,と諦めます。

問題のある塗装面さえ剥がしてしまえば,あとはいつもの作業です。

連日30℃以上が続いている,異常な暑さの札幌です。

(こんな日にヒートガンだなんて!)

陽が傾いて来た頃,大体落とし終わりました。

使ったのは,Proxxonのマイクロオービタルサンダーと,スクレーパー。

ここまで綺麗になったら,何か別の仕上げも試してみたくなりましたが,,,。

この実験はいつまで続くんでしょうね(笑。

「普通の」ばかり作っていたら,「次」が見えにくくなるような気がするので,やっぱり実験はやめられませんよね。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Crack Repair

Body crack repair.

割れの入ってしまったボディの修理をする準備をしています。

数百年の歴史あるヴァイオリン属の修理も,ギターの修理も要領は同じのようです。っていうか,ヴァイオリンの修理そのものですよね。

小さなスプルースをボディの木目と直行するように裏に貼り付けて,割れを止めます。

古い楽器の裏側に貼り付けられているのをよく見ますよね。しかも見るからに「何度も何度も」クラックの修理がされた様子が見えるものも多い。そこいら中,小さな木片が貼り付けられています。それほどまでして,直して使ってもらえる楽器は幸せですね!。四角いのは,そんな昔からのトラディショナルな形を模して切り出しました。サイズは14mm角くらいですか。

そんで,下の丸いのは,今回Stewmacから購入した「Crack repair tools」の”Cleat Cutter”で切り出した「割れ止め」です。15φくらいのサイズかな。

Stewmacのやり方はこの穴に細いワイヤーを通して,ボディ表面側から糸まきで引っ張って固定するというもの。なんだかやってみたくて買ってしまいました。

これまでは「強力磁石」で接着剤が硬化するまで止める方法で行っていました。

手の入らないFホールのArchtop Guitarは,難易度超高いです。ヴァイオリン属のようにカパッとトップやバックを剥がせませんから。

このクリートカッター,最初上手に丸く切れなくて縁が欠けてしまいましたが,慣れればまぁまぁですかね。ただ,,,リペアマン以外は誰も見ない場所ですが,なんとなくこの丸いので修理してあったら,,,見た目,どうなんでしょ。

四角いのを見慣れているから違和感があるだけで,悪くはないのかな,,。

木目方向がいまいちわかりにくいのが難点ですかね。

あ〜そういえば,ワイヤーを買い忘れてたみたいです,,,。0.08のギターの弦でやってみますかね,,どっかに細いピアノ線,なかったかな,,。

そのクラックリペアツールの中の一つ,エアガン。

クラックのあたりに接着剤を塗って,この吸盤付きのガンで吹き込む!(笑。

うーん,うまくいくんでしょうか,,。

ただ,以前にクラックの修理をした時に,「口をつけて吹き込みたい」衝動にかられるほど,接着剤を染み込ませるのに苦労した記憶があるので,買ってしまいました。近所のホームセンターでも似たものは売ってますから,吸盤だけ買えばいいかな,,と思っても見たのですが実際に届いたものは,手持ちのものと径が合わないので吸盤だけにしなくてよかったです(笑。

ホースの接続口は1/4inchの標準的なサイズです。アダプタはホームセンターで買ってきて,漏れ止めのテープを巻いて準備完了。

「だいたい10psiくらいの圧でやるとうまく行く」そうです。

もう何週間も日曜だけは雨の札幌です。

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Peacock 尾崎製作所

シックネスゲージ。

ボディの厚みを測るのは,こういう道具を使っています。

Peacock尾崎製作所製。

相当昔に手に入れたので,このモデルが今もあるのかはわかりませんが,10mm以下を1/100mmの精度で測れます。

海外製のものはインチ刻みのものが多いと思うのですが,これは日本製のミリ単位。

本当は20mmくらいまで測れたら便利なのかもしれませんが,当時これしか探し出せませんでした。高価な買い物だったと思いますが,全然狂わない。すごいです。

愛用してます。

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昇圧トランス

昇圧トランス。

ネットでコンパクトなこんなのを入手したので,使ってみます。

この部屋のコンセントは103.1V, トランスからの出力は119.1Vでした。

トランスのカタログデータは入力100Vに対して出力115Vということなので,こんな感じなんでしょうかね。

しばらく通電してましたが,マイクプリから煙が上がったりしてませんので,大丈夫っぽいです(笑。

問題の音の方ですが,高音成分のさらに上の方が涼しい感じになった気がします。

気のせいかもしれませんが(笑。

これでしばらく使ってみましょ。

雨の札幌です。

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Slidac

昇降圧トランス。

テスト中のマイクプリが「115V用だけど,100Vで使っても音に変わりない?」と友に聞いたら「試してみたら?」。

親切にも「スライダック」を貸してくれました,,,

ってデカッ!!。

業務用30Aだそうで,,,。でも可変出来るのってチェックするには良いですね,,,って重!!(笑。

個人で持つようなものでないことは確かです(笑。

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左市弘

左市弘 8分追入ノミ。

ノミの写真その2。

左市弘のノミは憧れでした。でもとても高価なことでも有名でしたから,10本組とはいかず,ある時,とうとう決心して8分ノミ1本を注文しました。

けれどしばらくして,注文先の金物屋さんから連絡が入り,「山崎さん(鍛冶屋さん)が亡くなられて廃業することになったので,新しいのはもう手に入らない。自分のとこに新品が1本在庫があるから,これでもよければ,,」。

なんてタイミングだったんでしょ。

でも,希望通りの黒檀柄のこれが送られて来ました。

目の覚めるような出来栄え。

それほど詳しいわけでもない私の目で見ても,一線を画すものでした。それ以来,いつも手の届くところに置いて普段使いにしています。

豆カンナの削り屑。どんどん盛り上がってます。
2月とは思えないプラス気温の続く札幌です。

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五十肩

「正道」銘 丸ノミ。
ルーペで拡大してやっと読み取りました。
20年くらい前に入手した初めての丸ノミです。豆カンナと併用。

実は正月明けから「50肩」になってしまいました。
寝返りをうつのも大変って,話には聞いていましたが,実際数日はそんな感じでした。ノミどころか豆カンナも使えない。っていうか服を着替えるのも一苦労なんですね。身をもって知りました。いやー,体が普通に動くってだけで,感謝,感謝です。

てな訳で,作業台の上に乗せたままのこのMaple,少しずつ右手を動かすための練習台になってはいましたが,まだコンプリートしてません。でも,最終的なアーチの姿が見えてきました。
もうちょっとですね。

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SuperAngulon21mmF3.4

いつも撮影には,Sonyのデジカメにアダプタリングを介してこんな古いレンズを使ってます。

Sonyさんには悪いんですが,オートフォーカス機能は一度も使ったことがありません(笑。専用のレンズ,持ってないんで,,。

フィルム時代のレンズですが気に入ってます。

他にも何本か使うのですが,付け替えるのが億劫で最近こればっか,,,。何せ狭い工作室なので,このくらいの画角がちょうどいいんですよね,,,って,新しいレンズも使ってみたいとは思ってるんですが,,,。

おすすめ,ありますか?。