Head plate

OrvilleのExplorerのヘッドプレートの材質は,黒いベニヤではなく「樹脂製」でした。

試しにトラスロッドあたりに残っていたのを,ヒートガンで熱してスクレーパーを差し込んだら剥がれましたが,,,,熱でちょっとフニャフニャしてしまいました。

これは失敗ですね。熱し方の加減をうまくやればある程度平らにいけるのかもしれませんが,どっちにしても欠片が足りないのですから諦めた方がいいかな,,。

さて,どうしましょ。

牛ニカワ

14inch semi-hollowのネックジョイントをニカワで接着します。

通常はLMIの顆粒状のニカワを使っていますが,ネックジョイントには,この牛膠(OX Glue)を混ぜています。「日本リノキシン」から入手しています。強力な接着力が必要なところに使え,,とありましたので,ここ数年,そのやり方をしています。

ただ,かなり粘度が高いので,水は普通より多めに入れます。少ないとゼラチン状になってしまって,うまくいきません。

「緊急事態宣言」の札幌です。

こんな言葉,ここで使われるなんて,思ったこともなかったです。

ギターケースのカビ臭

ギターケースがカビ臭い事ってないですか。

これは数年前に入手した時からかび臭かったGIbsonのケースです。当時,「重曹」がいいと聞いてケース内に撒き散らしておいたり,除菌用アルコールを噴霧しまくったり,ファブリーズ噴霧,果ては日光消毒(ケースを開けたまま,晴れた日に屋外放置数日)などなどの結果,「まぁマシ」にはなったものの,やっぱり開けると「カビ臭い!!」。結局カビに降参状態でした。しかし,昨夜そんなことを愚痴ったら家人が,

「布団乾燥機ってどうよ?」。

「ダニ殺しモード」にして100分間,カビ臭,消えました。凄!!。あれほど格闘してもダメだったのに,,,,。布団乾燥機恐るべし。ぜひ試してみてください。ただし,いきなり部屋中がカビ臭くなって(!)家人に叱られました,,。生活環境ではやらない方がいいです(笑。またしばらく様子を見ます。

Red Abalone

Red Abaloneのインレイ。

ヘッドにはアバロンのインレイを入れました。シンプルなこの形。ドレメルのルーターを使って1.5mm掘り下げて,シェルを黒い染め粉を混ぜたエポキシ接着剤で固定します。いつもは真珠貝を使うことが多いのですが,今回はこれ。これも国際取引が規制されてるらしいですね。国内で調達出来るので問題ないですが,非常に高価になってますよね。小さな端材も保存して大切に使ってます。

Head-Loss Explorer

こいつのRepairも始めます。

ヘッドがもぎ取れているだけではなく,ネックもご覧のようにやられています。完全に逝っちゃってますねー。マホガニーのネックですが,えぐり取られたようになっている傷はフィンガーボードまで通っていて、そのカケラも失っています。これは,,ネックを作り直すことにします。セットネックを外す練習になりますね。

Orville by Gibsonとヘッドストックにあります。これは日本製なんでしょうかね。Explorerのリペア用のヘッドプレートは持ってませんし,時々見かけるのはGibsonロゴですよね。あれを,これに使うとパテント的に問題あるんでしょうかね。そういえば,Les Paulのヘッドプレートはどこかにあったな,,,。Orvilleを書き足してあれを使いましょうか。とにかくネックを外してから考えましょう。

予報が外れて晴れ間の見える札幌です。ただし,外はマイナス8度くらい。工作室はめちゃ寒いです。

午後,ボディに乗っている部分のフィンガーボードをアイロンで加熱して,ネック外し開始。ところが!!,この後衝撃の事実が明らかになります。

え??

ええ?!?

ボディの座繰りからもヒートスティックなんぞで接着剤を緩めたので,「グイッ」と力を入れたら,,,,「バキ!!」と一気に外れた,,,んじゃなくて奥で折れました。なんと,見えないセットネックの奥のところで「ビス止め」してありました。なんでや、、。

あらー,これはわからないわ,,。フィンガーボードをすっかり外していたら見えたんでしょうかね。いやーそこまでせんかった,,,。ま、どうせこのネックは使うつもりはありませんでしたので,ショックではないんですが,見えないところのビスには驚きました。いや,,いい経験になります(笑。

なので,ネックジョイント部分を綺麗にして,撤去完了。ボディ側には損傷なし。

さて,新しいネックはどんなのにしましょうか。マホガニーでやるのはちょっとつまらないかな,,。

丸ノミ

引退した大工さんのノミ。

お寺の仕事もしていた大工さんだったので,こんな見慣れないノミもありました。道具って,持ち主を失うとなんだか輝きが消える気のする時,ないですか。不思議です。やっぱり使ってあげなければなりませんよね。今日から大切に使わせてもらいます。

1寸四分の内丸鑿は持っていませんでしたので,まずはこれから。いやーちょいと砥いで削り始めたら,,こりゃいいわ!。感謝です。無銘の鑿ですが,彫刻刀などが専門の鍛冶屋さんだったんでしょうかね。そんなことは関係なく,これは切れます。

右端に写っている三ツ裏のは,刃先が丸くなっているダメ切りのような鑿。元々からこうだったのか,大工さんが先を丸く加工したのかは不明です。今度会う事があったら聞いてみたいです。外丸の二分くらいのは,鎬の角度がかなり鋭角のものもありました。虹梁の彫刻などに使ったんでしょうかね。どんな場面で出番になるのか,今はまだわかりませんが,きちんと砥いでおきましょう。

Kluson

DEEDEE7の糸巻きは,Klusonのブラックにしました。こんな感じ。ヘッドストックのデザインは,以前から同じですが,インレイのデザインは新たなものにしてみました。これを取り付ける頃になると,「ああ,出来たな」という気持ちになって来ますよね。塗装を傷つけないように,慎重に作業します。

Buffing

仕上げのバッフィングをしています。

これはこれで猛烈な「綿ゴミ」が舞い散りますのでマスク必須ですが,よりによって今日は30℃超えの札幌です。マスクの中も外も汗まみれになりました。暗くなる前に掃除しましょうか。

Bufferの届かないところなどは,手作業で磨きます。

Colourful Tapes

養生する紙テープ。いろんな幅のがあれば便利なのですが,とうとうこんなことに。

Stewmacの新作のTape deck(黄色いテープ),いいのですが,これまで使ってきたシーリング用のマスキングテープも捨て難い,,,ということで,シマヘビのようになっちゃっていますが,確実にスピードアップにつながっていると思います。