Chain saw blade

新年らしく,新しい道具を使ってみました。

例の「超危険」チェーンソーブレードをつけたグラインダーで,Mapleのアーチ削り出しです。これはコードレスなので取り回しも楽ですね。今までは100V仕様の普通のを使ってました。

スピードコントロールは,「悪くない」ですが,低速だとかえって引っかかる感じがあるので,トップスピードよりちょっと落としたくらいが良かったです。それにしても,,,手前半分を荒っぽく削りましたが,これでほんの5分程度(笑。

丸ノミで削った上半分は数日,,,。

今年も楽しんで行きましょう。そうしましょう。

明るい日差しの差し込む札幌です。

登録 秀貞 内丸ノミ 3分。

多分どこかの問屋さんの名称なんでしょうかね。打ったのは彫刻刀などを作っている鍛冶屋さんでしょうか。柄は東京風。

いつ,どこで入手したのかも例によってあやふやですが,愛用してます。群青色の口金と下がり輪が洒落て見えるからかな。

内丸は最初から溝の彫ってあるごく一般的なこんな砥石を使っています。さらに幅広の丸ノミは裏側を使ってるので,両面から掘れてきてますが,まだまだ使えます。刃こぼれとかが少ないので,切れを戻すのに使うのが主ですし,平面を出したりする必要もないのでさらに減らないんですよね。

水を入れた広口の瓶に,スポンと入れておくとすぐに使えて便利です。バケツだとひっくり返した時にえらいことになりますから。

昨日から車のエンジンがかからなくなって,大騒ぎの週末でした。

レッカー屋さん,ありがとう。

ほぼ0度の札幌です。

Hand Curving

単板削り出し。

(って昔のカタログには書いてありましたよね)

Big leaf mapleを削り出しています。

いつものように細い丸ノミ1本で。

いやー,超硬いです。

LesPaul Modelの解説などでよく「Hard mapleはその名の通り『硬くて』Big Leafは柔らかい」とか,「見るからに硬そうなハードメープル!これはいい!!(笑)」なんて書いてあるのを見ることがありますが,実際には「結構」個体差あり,ですよね。

んで,削り始めたこいつは,,,,相当『硬い』。

ブビンガほどではないですが,全然進みません(笑。

10分に一度くらい「休憩+研ぎ」しながらじゃないと「息ばかり」が『切れます』(笑。

数時間やってもこんな感じ。

曲線のカケラも見えて来てないですね。削ってる本人は最終的なカーブを描きながらやってるんですが。

でも,木を削るのは,そのこと自体が単純に楽しいですよね。

なんだか心が静まっていって,時間の感覚も無くなって。

言うなれば「無心」って感じなんでしょうか。

スプルースなら柔らかいから,手も痛くならないし平気で数時間削り続けられますよね。

どうしてなんだろ。

確かに電動工具を使えば,仕上げは別としてある程度まではずっと短時間に楽に削れますけれど,体が悲鳴をあげるまでは,手で削るのを楽しみたいです。

目も心も喜んでいるのがわかるんですよね。

ただし,締め切りに追われていたり,いわゆる”Full time” Luthierの方々は「そんなこと言ってらんないよー」となるんでしょうけれど。

“The Chainsaw Lutherie of Tom Ribbeche” by Jay Hargreaves. The Big red book of American Lutherie Vol.5 1997~1999

The Big red book of American Lutherie Vol.5 の中の記事で,Tom Ribbeckeがチェーンソーブレードを付けたMakitaのグラインダーを使って削り出してるのが載っています。ただし超Dangerous!!と。

“Careless handling can rend your body or ruin your $200 top.” 

本当に恐ろしい道具ですが,確かにこれを使えば早いです。

Bubinga back and sideをやった時に思い知りました(笑。あのブビンガみたいな,ノミもはねつけるような硬い材料も,あっという間に『粉塵』にしてしまいます。

なので,これはこれで,相当な集中力が必要ですが,ノミを研ぎ研ぎ静かに削り続ける作業とは使う神経が別物です。

HiKOKI コードレスディスクグライダ G3610DA

恐ろしい機械ですが,スピードコントロールの付いてるものがあると知ってこれを手に入れました。

でもまだ一度も使ってませんので,どの程度安全になるかは,わかりません(笑。

心は別として,体が悲鳴を上げ始めたら,使ってみましょうか。

でも,それまでは「1刀掘」を楽しみましょう。

穏やかな札幌です。

Schneider gramil

毛引。

西洋ではGramilとかマーキングゲージとか言うんですね。

相当以前にLMIから手に入れたものです。日本式の「毛引」も持っていますが,これは刃の出をガシッとボルトで止めますので,途中でずれる事がないため,何となくこっちに手を伸ばしてしまいます。

削り出す前に,周囲にマーキング。

いつもは5mmの幅でマークしますが,今回は6mmのところに入れました。

目立つように赤い線をさらに書き入れました。ガシガシ削っている時にマージンを確認しやすくするためです。

最終的な周囲の厚さは5mmほどにするつもりです。

Ryobi HL-6A

お昼前にネック用にMapleをスライスしました。

ガレージに置いてある古いバンドソーの盤の調整が悪くて最初もたもたしましたが,無事2枚が4枚に。この節のせいでボディにはちょっと無理かな,,ということもあってネックに,,と思ったわけです。

でも,手押しカンナ盤を通したら,思った以上に綺麗でまたちょっと迷い始めました(笑。

Ryobi HL-6A.

ホームセンターでも売っている,コンパクトなカンナ盤を使っています。使い終わったら作業台の下に仕舞えるサイズなので便利です。それでもものすごい騒音を発生しますから,耳栓は必須です。

一度ヒドイ音を立てて動かなくなったので修理に出したら「中のベアリングがバラバラになってたよ」。恐ろしい。こんな高速回転の機械が,,。

刃は2組持っていて,交互に研磨屋さんに出していますが,そろそろまた取替かな。

Silky Bigboy

お寺の階段だったスプルースのサルベージ。

残念ながら,鰻屋さんの看板だった板は,ちょっとだけ幅が足りませんでした。あと5mmあったらチャレンジしたんですが,やめときます。

てな訳で,別のトップ材を捜索。

これは13年前,あるお寺の納骨堂の階段を修復させてもらった時に,ついてたササラ板が立派だったので外してきて大切に保管していたSpruceです。出た場所からエゾマツかもしれませんが,DNA検査してもらわないとわかんないですね(笑。

厚さ46mm,幅295mm。

2枚をセンタージョイントすれば簡単ですが,厚さがもったいない。長さ600mmのが5枚ありますが,その使い方だとトップが2本半分しか取れません。

なので,クロスにカットします。

こんな風に「斜め」に切るなんて,「手」でやる以外考えつきません。バンドソーで上手に出来る人もいるのかもしれませんが,僕には色々ムリです(笑。

Silkyの「Bigboy」,手鋸1丁で切りました。

全身汗まみれで「2時間!」。

ほぼ完全な柾目のスプルースが2時間で倍の量になるとしたら,みなさんどうしますか?(笑。

うーん,身体中痛いです(笑。

しばらくやりたくない,,(笑。

もしかしたら,以前にも書いたことがあったかもしれませんが,この階段のかかっていた納骨堂,たくさんのお位牌が並んでいたのですが,毎朝,ご住職がおつとめに行くと,必ず幾つかのお位牌が「落下してるのよ」。

え?,棚がダメなのか,,と見ても問題無し,,。無縁仏となられた方のお位牌群だけそうなんだとか,,,。うーん,私にはわかりませんが,何かの力が働いているんでしょうか,,,。

って,そこの階段の板がこれです(笑。

すごいもん,サルベージしてんなー(笑。

楽器に生まれ変わって,まだまだ生きててもらいますよー。

Japanese Plane

汗だくの数時間後。

木口を直角に出来る程度までカンナ掛け完了。

いやー,カンナを持っている時間より,休んでる時間の方が長いです(笑。

ちなみに,今日この作業に使ったカンナは,「武藤土助」作「羅生門」と,「千代鶴貞秀」作「乱菊」。

どちらも中古品で入手したものです。

こんな硬いのを削るのに向いてるのかどうかさえ,私にはわかりませんが,なんとか切れてくれました。もしもこの後もピカピカに手カンナで平らに仕上げようとするなら,刃の仕込み角を変えなければならないのかもしれません。でも,腕が追いついてませんから,心配は要りません(笑。どうせこれからアーチに削り出していくんですから。

最近カンナ研いでないな,,とか思いながら,ゼーゼー言いながら削りましたので,研ぎはまた「この次」にします(笑。

ただ,この材料を入手した15年前の僕は,こんな風に平面を出すことさえ出来なかったろうな,,としみじみ思い出していました。すぐに使わなかったのは,高価でプレミアムな材料,という以外に,きちんとブックマッチ出来る気がしなかった,,という自分のスキルのなさもあったと思うのです。

そんでもってやっと,これに手を出せる程度の自信がついたのかな,,とか思うと,ちょっと嬉しかったです。

難易度の高い材料は,「将来の自分」に任せるようにして来たように思います。

でもこれで安心は出来ません。

もっと超「木取り」の難しい難物がいっぱいあるんです(笑。

ああ,そいつらは,やっぱ,将来の自分に任せましょう,そうしましょう。

Big Leaf Maple

Joint部分のカンナ掛けの前に,出来るだけ平面出しをします。

直角が欲しいからなのですが,Flameの目が飛んでしまうのが怖いので,手作業でやってみます。

いやー,このフレイム!。

ちょっとカンナを掛けただけで,まばゆいばかりで驚きました。

15年間,削ってみたりもしてませんでしたので,なおさらです。すっかり興奮して記念撮影しました。

比較的柔らかいはずの材料ですが,この平面を手作業でやるのは,骨が折れます,,っていうか,先に心が折れそうです(笑。

じっくり行きましょうか。

セメダイン ABS用

夕方,ピックガードにバインディング。

アクリル樹脂製のセルロイドっぽい板にプラバインディング。

これまでチューブ入りのセメダインCを使っていたのですが,なかなか綺麗にやるのは難しかったので,使いやすい接着剤を探していました。

TAMIYAのプラモデル用のは,付きが悪くてダメでした。ブラシが付いていて作業性は良さそうだったんですが。でも!,この「セメダインABS用」はバッチリでした。良いです。

ただ,,,メガネの度が合わなくなってるのに薄々気づいてたのですが,やっぱり角度を合わせて切る時に,くっきり見えなくてやり直し。

最近辛くなってましたので,昨日メガネ屋さんへ行きました。

新しいメガネが来るまで,細かい仕上げはやめときましょうか。

Buffing

Buffing.

とうとう最後の仕上げです。ずっとShellacだけで仕上げをしてきたので,「水研ぎ」の手加減がまだピンと来てないんですが,今回のテーマは「ピカピカ」。

ま,チャレンジしないと,Next stepへ進めませんよね。Bufferだけで最後まで突進するのではなく,「水研ぎ」と併用してみます。

みなさん,「水研ぎ」にどれだけ時間をかけてるんでしょ。