
2本目の17inchのブレイシング。
Torrefied Sitca Spruceを使います。
7〜8年前に入手したものです。
乾燥は十二分。
何せ,燻製の匂いがするくらい人工的に釜で「シーズニング」した材料を,さらに7〜8年自室で乾燥させていたものですから。
この熱と圧力を加えて強制的に「シーズニング」する方法については,賛否両論ですよね。
タイムマシンを使ったように,未来の「乾燥状態」を「今」に持ってこようと言うわけですから。
「強度的に,問題が生じないとも限らない」と反対派の意見も聞こえてきます。
でも,確かにタップトーンは「キーン」って感じ。鳴りは十分。

引き割って,鉋掛け。中までこの色です。ほんと,燻製みたいです。

位置を決めて,アーチに合わせて削っていきます。

こんな感じにフィッティングして行くわけです。
が,今日も暑い!!(笑。
なんか,馬鹿なことをしたくなってきました(笑。

ただでさえ,トラディショナルなアーチトップを作ってる最中なので,そう言う時は決まって「違うこと」がしたくなります(笑。
これはQuilted Mapleの厚板。
ストラトのテンプレートを置いてみると,,うーん,こういうの流行りましたよねー。
Pensaとかを思い出しました。
やってみようかな,,笑。

続いて,Telecasterのテンプレ。
Quiltedのテレキャスターはあんまり見ないような,,。

お次の板は,QuiltedとCurlyの中間みたいな厚板。
ワンピースで1本行ける幅広。
この材料もアーチトップのバックに使おうと思ってずーっと棚に立てたままでした。
こいつでなんか変わったこと,やりたいな。

これは王道 Hard curly maple.
LesPaulのテンプレを乗せると,,うーん,王道過ぎっすね,,。

Stratcasterのテンプレだったら,ちょっと新鮮かも,,。
でも材料が幅広すぎて,ワンピースでも端材がデカいですねー。
もったいないなー。
幅広の楽器でも新たにアウトラインを引きましょうか。

これは「神代タモ」。
神代とは埋もれ木の事です。
天災などで倒れた樹木が,地中や湖の底に何十年とか,何百年とか埋まったままになってたのを「掘り出した」モノです。
これはタモですが,見事に中まで「灰色」。
この板はまだ杢目が見えますが,完全にグレー色のもあります。
棚の奥すぎて出すことも出来ませんでしたが,,(笑。
最初の写真のTorrefied Sitca Spruceの「天然版」って感じでしょうかね。
どのくらい地中で眠っていたんでしょうか。
超厚板ですが,想像よりは軽いです。
これもアーチのバックに,,と思って入手したままでした。
サイド材も「埋もれ木」で揃えるつもりでいます。
いっそソリッドでも作ってみましょうか,,,あまりに暑すぎて,いつもと違うタイプを作る事ばかり考えるようになっちゃってます(笑。
「イッチャッテル」とも言います(笑。
材料を出したり片付けたりしてたら,また汗だくになりました。
バカでした,,(笑。