Schneider gramil

毛引。

西洋ではGramilとかマーキングゲージとか言うんですね。

相当以前にLMIから手に入れたものです。日本式の「毛引」も持っていますが,これは刃の出をガシッとボルトで止めますので,途中でずれる事がないため,何となくこっちに手を伸ばしてしまいます。

削り出す前に,周囲にマーキング。

いつもは5mmの幅でマークしますが,今回は6mmのところに入れました。

目立つように赤い線をさらに書き入れました。ガシガシ削っている時にマージンを確認しやすくするためです。

最終的な周囲の厚さは5mmほどにするつもりです。

body depth

抜け殻。

17inchのバックを切り出したところ。

6mmほどのマージンを取って繰り抜いています。

ジグソーを使ってくりぬくのですが,ジグソーの刃はどうしても捩れるので,厚みが1インチ以上もある板だと,表と裏で平気で数ミリもずれてしまうから余裕が必要なんです。

ソリッドの製作の方のように,テンプレートをあてがってルーターで周囲を切ればよさそうなものですが,サイド材の曲げに合わせて,さらにバインディングを巻く事を考えると,シビアなトリミングは,組んだ後の方がいろいろ都合が良いと思っています。最初から「マージン ゼロ」で製作する自信がない,,とも言います(笑。膨大な削り出し作業中に,一度も縁をぶつけない自信もないですしね,,。

ボディの厚みをどうするかも,製作を開始する時に決めることの一つです。

このモデルのボディの厚さは3インチにしようと思っています。いろんな厚さのを作りますが,これが私のスタンダードです。Gibsonで言えばJohnnySmith model の寸法ですね。

そういえば,アーチトップの製作で有名なLuthier,

Robert Benedettoが著書,

“Making an ARCHTOP GUITAR” の中で

ボディの厚みについてこんな風に書いてます。

To achieve a rich, well balanced voice, regardless of body size, I have found the optimum body depth to be 3”. By increasing the body size or depth, the quality of sound is not necessarily improved. As the body depth is increased beyond 3 1/4”, the high notes become weak and thin, resulting in a dramatic loss of balance between the high treble notes and the low bass notes. If the body depth is less than 2 3/4”, the instrument’s voice will be weak and lack a balance, rich quality so unique to the archtop guitar.

この本,私が製作を始めてしばらく経って入手して読んだので「後付け」なんですが,彼のオススメも3インチなんですよね。Johnny Smith modelを採寸して製作を始めた私としては「何たる偶然!」とその時驚いたのでした。

ただ,彼の言い方だと,L5などの厚さは「バランスが悪い」って事になっちゃいますが,厚みが増すと確かに音に明るさはなくなっていくように感じます(あくまで『生音』の事と理解してます。生音で弾いて気持ちの良いバランスは,,,という事でしょうね,きっと)。

ま,そんなことを考えつつ,早速削り始めますか。

Ryobi HL-6A

お昼前にネック用にMapleをスライスしました。

ガレージに置いてある古いバンドソーの盤の調整が悪くて最初もたもたしましたが,無事2枚が4枚に。この節のせいでボディにはちょっと無理かな,,ということもあってネックに,,と思ったわけです。

でも,手押しカンナ盤を通したら,思った以上に綺麗でまたちょっと迷い始めました(笑。

Ryobi HL-6A.

ホームセンターでも売っている,コンパクトなカンナ盤を使っています。使い終わったら作業台の下に仕舞えるサイズなので便利です。それでもものすごい騒音を発生しますから,耳栓は必須です。

一度ヒドイ音を立てて動かなくなったので修理に出したら「中のベアリングがバラバラになってたよ」。恐ろしい。こんな高速回転の機械が,,。

刃は2組持っていて,交互に研磨屋さんに出していますが,そろそろまた取替かな。

Center Joint

Center Joint 完了。

一晩おいてクランプを外したところで記念撮影。いつもそうですが,ボディ材のこの作業を終えて手に取った時「さー,始まるぞー」って気持ちになります。旅の始まりって感じですかね。

昨日接着し終えて,ネックの製作の準備を始めました。1本分はすでに5ピースの接着まで完了していましたので,もう1本分用意します。

ところでこの17inch用に途中まで作ってあるネック,いつやったのか覚えてませんでした(笑。2年前の今頃やったことになっているので,15inchを作ってる時に,ついでに用意していたんでしょうね。ヘッド角16度に切り出していましたので,今回使うことにします。14度でも製作していますが,今回はキツイ方でやりたいな,と。

最初に引っ張り出してきたのはこのFlame Mapleの角材。

ワンピースでやるにはちょっと寸足らずでした。残念。ソリッドみたいなヒールの短いやつなら行けそうですが,またお蔵入りですね。

次はこれ。150mm角の材を割ったものが2枚ありましたので,これを使おうかな,と。細かな節がありますので,それらを避けて使いましょうか。微妙な厚みなので,2枚にスライスして使おうと墨を入れました。これ,こないだ完成した14inchのSemi-Hollowのボディに使った材料です。端材が大きすぎて勿体無い気もしてるんですが,なんかに使えるでしょうかね。

朝起きたら雪が5センチくらい積もっていた札幌です。

Antoine Boyerを聴きながら

Center Joint.

アントワーヌ ボアイエール(Antoine Boyer)をご存知ですか。

僕は最近まで知らなかったんですが,とんでもなく素晴らしいギタリストですね。ぶっ飛びました。ナイロン弦もアーチトップもマヌーシュも弾く。彼の「We will meet again」をヘビロテしながら,17inchのセンタージョイントをしました。

いつか,彼にも弾いてもらいたいな!,僕のアーチトップ!。って,彼,ヨーロッパの人でしたっけ(笑。

トップとバックを同時に接着したのですが,ハタガネ,もっと欲しいな,,ちょっと足りない気もするんですが,ありったけ使います。

大丈夫でしょう,きっと(笑。

“We will meet again”ってBill Evansの曲ですよね。誰に会いたかったんだろ,,,とか,作業中は全く考えてる暇もなく,接着面に集中してましたから(笑。

戒厳令下のような,雨の札幌です。

Silky Bigboy

お寺の階段だったスプルースのサルベージ。

残念ながら,鰻屋さんの看板だった板は,ちょっとだけ幅が足りませんでした。あと5mmあったらチャレンジしたんですが,やめときます。

てな訳で,別のトップ材を捜索。

これは13年前,あるお寺の納骨堂の階段を修復させてもらった時に,ついてたササラ板が立派だったので外してきて大切に保管していたSpruceです。出た場所からエゾマツかもしれませんが,DNA検査してもらわないとわかんないですね(笑。

厚さ46mm,幅295mm。

2枚をセンタージョイントすれば簡単ですが,厚さがもったいない。長さ600mmのが5枚ありますが,その使い方だとトップが2本半分しか取れません。

なので,クロスにカットします。

こんな風に「斜め」に切るなんて,「手」でやる以外考えつきません。バンドソーで上手に出来る人もいるのかもしれませんが,僕には色々ムリです(笑。

Silkyの「Bigboy」,手鋸1丁で切りました。

全身汗まみれで「2時間!」。

ほぼ完全な柾目のスプルースが2時間で倍の量になるとしたら,みなさんどうしますか?(笑。

うーん,身体中痛いです(笑。

しばらくやりたくない,,(笑。

もしかしたら,以前にも書いたことがあったかもしれませんが,この階段のかかっていた納骨堂,たくさんのお位牌が並んでいたのですが,毎朝,ご住職がおつとめに行くと,必ず幾つかのお位牌が「落下してるのよ」。

え?,棚がダメなのか,,と見ても問題無し,,。無縁仏となられた方のお位牌群だけそうなんだとか,,,。うーん,私にはわかりませんが,何かの力が働いているんでしょうか,,,。

って,そこの階段の板がこれです(笑。

すごいもん,サルベージしてんなー(笑。

楽器に生まれ変わって,まだまだ生きててもらいますよー。

Japanese Plane

汗だくの数時間後。

木口を直角に出来る程度までカンナ掛け完了。

いやー,カンナを持っている時間より,休んでる時間の方が長いです(笑。

ちなみに,今日この作業に使ったカンナは,「武藤土助」作「羅生門」と,「千代鶴貞秀」作「乱菊」。

どちらも中古品で入手したものです。

こんな硬いのを削るのに向いてるのかどうかさえ,私にはわかりませんが,なんとか切れてくれました。もしもこの後もピカピカに手カンナで平らに仕上げようとするなら,刃の仕込み角を変えなければならないのかもしれません。でも,腕が追いついてませんから,心配は要りません(笑。どうせこれからアーチに削り出していくんですから。

最近カンナ研いでないな,,とか思いながら,ゼーゼー言いながら削りましたので,研ぎはまた「この次」にします(笑。

ただ,この材料を入手した15年前の僕は,こんな風に平面を出すことさえ出来なかったろうな,,としみじみ思い出していました。すぐに使わなかったのは,高価でプレミアムな材料,という以外に,きちんとブックマッチ出来る気がしなかった,,という自分のスキルのなさもあったと思うのです。

そんでもってやっと,これに手を出せる程度の自信がついたのかな,,とか思うと,ちょっと嬉しかったです。

難易度の高い材料は,「将来の自分」に任せるようにして来たように思います。

でもこれで安心は出来ません。

もっと超「木取り」の難しい難物がいっぱいあるんです(笑。

ああ,そいつらは,やっぱ,将来の自分に任せましょう,そうしましょう。

Big Leaf Maple

Joint部分のカンナ掛けの前に,出来るだけ平面出しをします。

直角が欲しいからなのですが,Flameの目が飛んでしまうのが怖いので,手作業でやってみます。

いやー,このフレイム!。

ちょっとカンナを掛けただけで,まばゆいばかりで驚きました。

15年間,削ってみたりもしてませんでしたので,なおさらです。すっかり興奮して記念撮影しました。

比較的柔らかいはずの材料ですが,この平面を手作業でやるのは,骨が折れます,,っていうか,先に心が折れそうです(笑。

じっくり行きましょうか。

My New models

次の製作開始。

15年ほど前にLMIから入手した,Big Leaf Mapleのバックアンドサイドのセットを使います。材料には入手した時の日付やら入手先やらを記入しているのですが,時々それが漏れているのがありまして,一番奥の薄板はいつどこで手に入れたものなのか,全くわかりません(笑。

でもボディラインまで切り出してあるHard Mapleに色やフレイムの感じがぴったりだったので,これをサイド材に使います。

そんなにたくさん所有している訳ではないのですが,全部を並べてみるわけにもいかず,その都度良さそうなのを棚から出してみています。

それでも数えてみたら,17inchのサイズの取れるBack and Sideのセットは,ざっとアーチトップの20本分くらいはありそうです(推定)。丸太状のものも含めてますので,ザックリです。

15inchサイズだったらまだありますが,途中で数えるのをやめました(笑。それはまた「作る時」に考えましょう。サルベージした材料も結構ありますけど,ちょっとずつ集めていたものです。いつの間にかこんな量になってたんですね。

使い切って天寿を全うしたい(笑。

Big Leaf mapleは最近あまり見ませんよね,LMIでも。もう1セット持っていますが,あとはHard mapleとEuropean mapleばかりでした。神代タモとイタヤも数本分あったな,,。

今回は久しぶりに17inchのアーチトップ。

何かアニバーサリーなモデルに使おうと温存していた材料ですが,何となーくスペシャルなのをやってみたくなりました。アニバーサリーは後付けでいいですよね。何の記念にしようかな,,,コロナ,,,じゃないよな(笑。

バックとサイドばかり考えていて,トップのスプルースを選ぶのを忘れていました。

これは確か鰻屋さんの看板だったのをサルベージしたんじゃなかったっけ,,,。

うーん,書いてませんので,記憶は曖昧です(笑。

高級な音がするんじゃないかな(笑。

憂鬱な曇り空の札幌です。

Les Paul model

ひょんなことから入手した Tokai のレスポールモデルのボディです。

定番トップ3のこのモデル,学生時代弾いてましたが,今は手元にありませんので,今後の参考にするつもりで。

実は今まで,一度もsolid guitarは製作したことがないんです。なのでファクトリーではどうやってるのか興味津々。

なのに,時々眺めるだけで,そのまま放置してました。なんでや(笑。

ルーターで荒く仕上げた状態です。作り手としては完成品よりずっとわかりやすいですよね。

ただ,,,このままをコピーするのはやめておきます(笑。自分なりの新たなラインを描いてみるつもりです。

枯葉が歩道を埋め始めた,日曜日の札幌です。