アカエゾマツ

Red Ezo-spruce (Sakhalin spruce).  赤蝦夷松

4年ほど前,岩手の

” Odashima Guitars”

さんが下川町のスプルースを調達に北海道に来た時,「名刺代わりに(!)」と,置いていってくれた赤エゾ松です。名刺,デカ!。なんだか樹皮も神々しくて,剥がせばいいのにそのまま部屋の真ん中に立てて眺めていました。

樹皮を剥がして,切り出した木口をちょっとだけ綺麗にしたところ。

年輪を数えてみたら,,,151までは数えましたが,目がチラチラして自信ないです(笑。植林されたもの,,とお聞きした気がするのですが,年代,合ってますか?。151歳か,,気が遠くなります。

最初の1/4カットから外れかけていた端部が,随分乾燥が進んだせいか,グイッと力を入れたらバリッと取れましたので,試しにちょいと削ってみました。

まだちょっと乾燥させた方がいいかな,,。

もちろんアーチトップのトップ材として使わせてもらうつもりです。

小田島さん,お元気でしょうか,,って,見てないですよね,,スンマセン。

実は先日,「温根沼の赤エゾ松」を紹介されて手に入れることが出来まして,赤エゾつながりってことで引っ張り出したんです。

「Runt Guitars」さん

「ウッドショップ木蔵」さん

お世話になりました。地元の木材を楽器にするって,特別な意味があるように感じますよね。

そっちはきちんと製材されているんで安心です(笑。

塗装開始

14inch Semi-Hollowの塗装開始。

1回目のウッドサンディングシーラーを吹いただけなのですが,なんでしょう,,この仕上がった感。いえいえ,これからです。写真になると騙されてしまいますね。

でも,この杢目の激しさに,作っている本人が一番驚いているかもしれません。

いや,こんなFlameが出るとは思ってなかっただけなんですが。

使ったのはニトロセルロース系のサンディングシーラーですが,実は自分の楽器の塗装に初めて使いました。

これまでにかなりいろんなものに吹き付けたりして実験してたのですが,Flame Mapleに吹いたのはこれが最初。サンディングして下塗りが出来たら着色するかどうか,また考えましょうか。断然イメージが湧いてきました。

セラックのフレンチポリッシュも,一番最初に塗るとき杢目が浮き上がってきたりして,感動しますよね。

ちょっとハイになっちゃいました。

Head plate

OrvilleのExplorerのヘッドプレートの材質は,黒いベニヤではなく「樹脂製」でした。

試しにトラスロッドあたりに残っていたのを,ヒートガンで熱してスクレーパーを差し込んだら剥がれましたが,,,,熱でちょっとフニャフニャしてしまいました。

これは失敗ですね。熱し方の加減をうまくやればある程度平らにいけるのかもしれませんが,どっちにしても欠片が足りないのですから諦めた方がいいかな,,。

さて,どうしましょ。

Gold Plated

リペア中のExplorerの金メッキのパーツを,ヒマヒマ磨いています。

アルコール,シンナー,スペースショット(っていう洗剤),どれもベタベタして酷いことになっているパーツをきれいにする決定打にはなりません。

結局,ホームセンターで売られている「金メッキ磨き用クロス」が一番綺麗になりました。ただ,ちょっと金色の色が薄くなりますよね。ベタベタのそのままと,どっちが質感が良いでしょうか。やっぱりちょっとキラッとしてる方が好みかな。「stay home」に飽き飽きでいらっしゃる方には「金メッキ磨き用クロス」,オススメです(笑。

14inch Semi-hollowの塗装の準備は,しばらく中断してましたが,端材を使って調子を見ていました。

着色せずにウッドサンディングシーラーを塗ってちょいとペーパーを掛けたのがこんな感じ。Mapleの種類によって,クリアを塗っただけでこんなに赤くなるのもあるんですよね。真っ白のままのはEuropeanに多いですかね。今回のは「赤みが差す」方でしたので,このまま行こうかな,,と。

スーパーマーケット以外に人がいないように感じる日曜日の札幌です。

Curly

Explorerのネック。

なんて大きなヘッドなんでしょ。継ぎ足し継ぎ足し。中央にはBubingaを入れました。捻れ防止とアクセントを兼ねて。

継ぎ足した形状だけ見ると実にシュールな感じがして,このままで楽器にしたらどうなの,,とちょっと想像してしまいました。扱いにくくて仕方ないですね。やめます(笑。

Explorer

Orville の Explorer , このバキ割れのヘッドプレートは剥がして使えないか検討中。なんかやれるような気が,,,。ま,やってみないとわかりませんね。欠けてる部分のパーツもありませんので。ヘッドのアウトラインを念のため書き取っておきます。

ネックはマルッと作り変えするので,わかりやすいように型板を作りました。何ともわかりにくい形に思えたのですが,型を起こしてしまったらそんなことはありませんでした。バナナなヘッドが角度を複雑に見せていたようです。

ヘッド角は14°。材料は長さ700mmが必要です。Curly mapleでやってみようかな,,。目に見えないウィルスの厄介さを思うと,こんな風に型を起こせるのってわかりやすいですよね。早く収束してくれることを願っています。

曇り空の札幌です。

Knobs

サンディングがほぼ終わり,Potの位置を決めて穴あけ,,。あや,,初めてのデザインなので,ボリュームの位置も決めてませんでした。これはこれで迷います。コントロールの位置によって,楽器の表情って変わりますよね。

ここのところ,急に別の製作依頼があったので,やっとこいつに戻って来たところです。せっかく春っぽい日曜日なのに,コロナのせいでなんだか妙な空気の札幌です。

Colors

そろそろ塗装の準備です。

本体のサンディングもまだ途中ですが,どんな色にするか,端材を使って検証中です。今回はニトロセルロースラッカー仕上げにするつもりなのですが,着色すべきか考え中です。マスクをせずにサンプルの端材にちょっとペーパー掛けをしただけで,鼻がムズムズしてます。

フィルターのついた防塵マスクを使うのですが,そういえば一般用の使い捨てマスク,札幌ではまだ品薄らしく,ドラッグストアの前に朝行列がまだ続いています。皆様の地域は如何ですか。

Pat Methenyのワールドツアーも中断したってSNSで回ってきてましたね。

Gibson JohnnySmith Pickup

Gibson JohnnySmith Pickupのリペアです。

ジャンク品として入手したままになっておりましたので,使えるようにしていきます。入手時点ではポールピース欠品,シールドはこのように緑青色。ケースのハンダは綺麗に外されていた状態でした。幸いコイルは切れていなかったので,使えそうです。

ポールピースのオリジナルなんてそれ単体で売られているのを見たこともありませんので,試しにStew-Macのミニハム用のものを入手してみましたら,ネジ径まで「ぴったり!」。これを使いましょう。ボビンの色や形状から,このピックアップは64年頃から70年頃のものに思います(それぞれの年代のものと比べてみました)。

(ピックガードについているのは1972年製)

ポールピースは,径は「ぴったり」,とはいえ,長さは「長すぎ」ましたので,8mmほど切って裏のプレートからはみ出ないようにします。取り付ける個体は,多分「元起き」をリペアした人が,エクステンション部分のフィンガーボードを削って(!)無理無理演奏可能にしたらしく,ネックマウントの部分で高さ方向に余裕が全くありません。多分これもギリギリ,,,。ですので,裏のプレートからポールピースをはみ出させる余裕は「ゼロ」でした。ま,もともとオリジナルもそうなってますよね。

ワイヤーを新しいものに交換したほうが良いか,しばらく考えましたが,ショートしてませんでしたので,緑に染まったオリジナルのをそのまま使うことにしました。カッチンコッチンの,最近の製品には見ないワイヤーです。

1968年製のJohnnysmithモデルに装着完了。やっぱり楽器とパーツの年代は合っていた方が気持ちいいですね,,,って,気がつく人,そんなにいないかな,,,。

カバーのメッキは,こんな風に入手した時からペーパー掛けされたような見た目でしたが,そんなに変じゃないですかね。ちなみに抵抗値はアナログテスターなんでアバウトですが5.8KΩくらいでした。

良い音!。ハッピーです。