Uncarved Guitar Braces,Adirondack Spruce

Adirondack Spruceのブレイシング材。

Stewmacがセールだったので,買いました。

小さな棚を作って乗せました。

前回仕入れた時のサインを見ると,それはちょうど10年前でした。

残りが2本になって気になってましたので。

私にとって,このブレイシング材も「迷宮」の一つです。

ヴァイオリン属も皆,ブレイシングにはスプルースを使いますよね。

で,「どんなスプルース」が良いか?。

ヴァイオリンの修理をされている人が本の中で,オールドバイオリンの修理に

「自分の持っている一番古いスプルースを使った」と書いてありました。

聖地クレモナの材料だったのでしょうか,それには触れられていませんでしたが。

ギター用のブレイシング材として,樹種を指定して買えるのは,私はStewmacしか知らないのですが,

もしかしたらヨーロッパのお店にはあるのかな。

(ハリーポッターのダイアゴン横丁みたいなところがあるんだったら,行ってみたいですが(笑。)

Adirondackはご存知の通り「一番強いスプルース」と言われてますよね。

こんな,大工さんが見たら「ゴミ箱」に放り込みそうな端材が,$20を超えてるなんて,誰も信じないでしょうけれど(笑,確かにタップトーンは「キーン」という音です。

10年前の仕入れの時には,熱処理したシトカスプルースもあったので,それも使ってましたが,棚の在庫は残り1本。

でも,もうStewmacのリストにはなくなっていました。

それ以外では,サルベージした古いスプルース材をボディトップに使った「残り」も幾度となくブレシングに使って来ましたが,「どれが一番良いか」と聞かれると,正直「???」なのですが,もしかしたらこの「Adirondack」は「正解の一つ」かもしれません。

ただ,材料の種類よりも,ブレイシングはそのサイズと形状の方が音への影響は大きいんじゃないかな,,と睨んではいるんですが,,。

私の持っている「古材」も,この際にきちんと裁断して,この棚に載せるつもりです。

ラビリンスは続く(笑。

PILOT Juice 04

パイロットの白のボールペン。

こんなふうに黒檀などの色の濃い木材にラインを入れるのに,Juice04っていうのを使ってます。

今まで,いろんなのを使いましたが,途中で書けなくなっちゃうの,多くないですか。

油分の強いこれらの木材に書くことを多分想定してないでしょうから,

ペンのメーカーに文句を言うことも出来ませんが,

今のところ,これ,調子いいです。

割と細い線が書けるのも,他のホワイトのボールペンとちょっと違います。

さて,テールピース,加工していきますか。

いつものように,テールナイロン用の凹みを切り出します。

別のデザインのテンプレートですが,

開口寸法が同じなので,使えました。

小さめのコロ付ビットを使います。

9ミリほどの深さまで,2段階で削ります。

一気にやると,またビットを飛ばしそうですので,,(笑。

今度は,弦を通す側。

墨線を入れ終わったら,もう日暮れでした。

戦前・戦後にかけて作られていた,という古い古い

LeitzのSummarex 85mmF1.5Lという名前のレンズを使います。

日中はちょっと絞って使うのですが,暗くなったので絞りを開放にするとこんな画像。

薄明かりの中だと,写真のようなペイントのような,こんな描写をする時があります。

驚くほど「気まぐれ」(笑。

でも,好きです。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Alembic Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson Noctilux 50mmF1.0 M Nylon repair Rupes Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece ToneWoods Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

stack of unfinished products.

作りかけの山。

もちろん,私が「気まぐれ」なのには違いありませんが(笑,

どうしてこんなに「作りかけ」があるのかと,ちょっと思い出してみました。

一つには,製作を始めるとき,板をプレーナー掛けするにしても,

センタージョイントするにしても,道具をセットしたり,

材料を選定したりの作業にはそれなりの時間がかかるので「1つも2つも手間は変わんない」ってことがよくあります。

なので,使う分以上に「やっちゃう」ことが多いわけです。

二つ目は,「調子に乗って余計な分まで削りだちゃった」パターン(笑。

妙にハイになって「ジャンジャンいこーぜー」って気分になる時も,たまにはあったのね,,(笑。

(やるべきことが見つからず,気乗りがしないのに無理矢理削った日もあったはず(笑))

そして三つ目は,杢目や木取りがむずかして手に負えなくなって「将来の自分にお任せ!」と,放置することにしたパターン(笑。

んで,その「将来の自分」は,「今の自分」だったりすることもありますし,「もっと将来の自分」だったりもします(笑。

でも不思議なのは,楽器作りを続けていると,それら「過去の難問」が「こんなの全然行けるじゃん!」となる時が「よく来る」って事でしょうか。

なので,一度手をつけた材料は,問題があってもすぐ捨てずに取っておくべき,,って思います。

「問題山積」の山が「宝の山」になるかもしれませんので(笑。

それって,楽器作りだけじゃないのかな,,。

で,私のこの山,「宝の山」になったでしょうか,,,。

あ,でも今日は見るの,やめときます(笑。

心の準備が,,(笑

Plans for 2025

人混みに出かけるわけにも行かず,暇ですので今年製作する楽器の事を夢想してました。

途中まで削り出したTop&Backの山の,一番上のをなんとなく手に取りました。

European Mapleの15inch Archtop。

今のが片付いたら,今年はこれをやりましょうかね,,,。

純粋なアーチトップも,15インチもとても新鮮に感じますが,

それほど時間経過してないっすよね,,。

でも,もうしばらく大人しくしてます。

だめだ,熱下がんないや,,,。

The day to ship to the “Jingle”store Sapporo

Shipping day.

札幌の楽器店 「ジングル」https://jingle-shop.com にまた置いてもらえることになりました。

アタフタと持って行く準備。

3本持ち込みます。

新作以外にリペアしたものもお願いしてきました。

さっき置いてきたので,数日中にはお店に出してもらえると思います。

『ジングル』は札幌市北区北23条西7丁目3-25 TEL 011-709-3430 です。

お近くにお出かけの際は,是非是非弾いてみてください。

3本一度に持ち込んだのは,もしかしたら初めてかもしれません。

どうぞよろしくお願いします。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Alembic Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson Noctilux 50mmF1.0 M Nylon repair Rupes Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece ToneWoods Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Completed Blue-black body.

Ply-wood bodyの17インチ,完成です。

お店に出してもらうために,ショップカードを書いていました。

Body Top and Back : Flame maple (Plywood) Parallel bracing.

Body side : Flame maple.

Neck : Rosewood – Keyaki – Rosewood 3 ply

Bridge and Tailpiece : African Blackwood.

Head plate : Ziricote

Tuner : Sparzel black

Finish : nitrocellulose Laquar

逆光の写真は綺麗で好きですが,カタログ向きじゃないですよね。

なので,順光と逆光で1枚ずつ,,。

バック側はこんな感じ。

Thin-bodyの方も,お店に持って行く準備中。

トラスロッドカバーは付けたし,ストラップピンも付けたし,,,

でも,まだ何か忘れているような,,,(笑。

気持ちのいい秋晴れの札幌です。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Alembic Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson Noctilux 50mmF1.0 M Nylon repair Rupes Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece ToneWoods Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Blue-Black

ブルーブラックのPolish完了。

肉眼では,「真っ黒」にしか見えないので,カメラの露出を大きく補正したら,やっと下地の杢目が見えました。

今回の「磨き」は,Rupesの2種類のコンパウンドを使いました。

黄色いのと青の「これ」です。

これ以上細かくすると,「鏡面」になっちゃいそうなちょっと手前のひかり具合。

コンパウンドって,どのくらいが「適量」なんでしょうか。

多すぎてもダメですよね,,,面白いなー。

カーショップのガレージに修行に行きたいです,,(笑。

「鏡面一歩手前」っていうのを写真に撮ろうとしたら,,,,

「ぎゃー」(笑。

心霊写真にしか見えませんでした,,,(笑。

バカなことやってないで,弦を張りましょう,そうしましょう。

Trussrod cover

縞黒檀の端材でトラスロッドカバーを作りました。

時々「これは何をデザインしたんですか?」と聞かれるのですが,

「はて,なんでしょう?(笑」。

なんか,描いているうちにこれに決めたのですが,

「香水の瓶」のイメージでしょうかね,,。

「魔法の」(笑。

さぁ,この半透明ブルーブラックのポリッシュを仕上げて,セットアップしちゃいますか。

これは「リフィニッシュ」なので,パーツは全部すでにありますので,ササっと行きます。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Alembic Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson Noctilux 50mmF1.0 M Nylon repair Rupes Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece ToneWoods Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

CutawayのRupes。

Rupesの超小型のポリッシャー,「iBrid」。

この小さいのが活躍するのは,特に「Cut-away」の内側。

充電式で片手で十分使えるので,ギターを押さえながら磨けます。

本当にお気に入り。

ホームセンターで売ってる「ドリル」に取り付けて使う120φくらいの「スポンジ」とかの道具ももちろん使ってますが,

狭いところを磨こうとして「硬い部分」がボディに触れて傷つけること,ないですか?。

あれがショックで,カッタウェイだけじゃなく,サイドの全部この小さいRupesで磨いています。

夜な夜な「水研ぎ」してたので,珍しく「余裕のポリッシュ」(笑。

あんまり細い番手まで進めてしまうと,指紋が目立つし,Archtopっぽくない気もして,

「どこで止めるか問題」にぶち当たったところで記念撮影。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Alembic Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson Noctilux 50mmF1.0 M Nylon repair Rupes Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece ToneWoods Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

final touches on the guitar

先週末に仕上げた2本のArchtopの仕上げの様子。

テールジャックの穴を開けてタップ(ねじ山)を切ってるところ。

”Threaded Endpin Jack”という製品を最近は使ってます。

こんなやつ。反対側にはRCAのオスをつけておきます。

ピックアップ側にメスをつけるので,脱着が可能になります。

木製のテールピース(今回はAfricanBlackwood製)には,アースを仕込みます。

「アセテート布粘着テープ」というのを見つけたので使ってみます。

「トランスやコイルの保護に」という製品。

馴染みも良くていい感じ。

弦にアースを落とさないルシアーもいらっしゃいますが,私は一応落とします。

ま,ノイズが目立つほどの「爆音」って,あまり使われないかもしれませんが,

ラインで録音したりすると目立つ時,ありますよね,,。

今回のセットアップ,残念なことに色んな「不良品」に出会っちゃいました。

ここ20年ほど,ずっとダダリオの0.11フラットワウンドを使ってきたのですが,私の仕入れたロットが「だめ」だったのか,立て続けに巻き弦の不良品に出逢っちゃいまして,今回からThomastikに変更しました。

この弦,とてもいいですね,さらに高価ですが,,,(笑。

2本ともに使用した,「Kluson Sealfast 復刻版」。

12個のうちの一つが不良品でした,,,(涙。

巻いている途中でギアがダメなのか,空回りしてそれ以上巻きませんでした。

国内に代理店がない頃だったか(私が見つけられなかっただけなのか),

米国の楽器店から仕入れたストック品でしたので,問い合わせましたが「保証はありません」とのこと。

残念ながら,もう1セット購入しなければならなくなりました,,,,。

こんなこと,あるんですね,,,新品の糸巻きの「不良品」に出会ったのは初めてです,,。

新しいセットが届くまで,仕方がないので,手持ちの「Original Sealfast」に「一つだけ」取り替えて弦を張りました。

新旧のビスピッチはほぼ共通でしたので,こんな「離れ技」も出来ましたが,,。

(遠方より,試奏ご希望の方がいらっしゃいましたので,弦を張らない訳にはいかなかったんですよ。)

「Thin-Body」の方のピックガード。

ピックアップは,古いKent ArmstrongのPAF-O。

Vo,Tone 共にEmarsonのポットを使ってこんな風に配線してセットしたら,,,,

「え,音出ないんですけど,,」。

Vo側が「5」くらいのあたりでフルに出力されるのに,それ以外の位置では無音,,。

なんで??,,。

色々チェックしましたが,これはポットの不良かな,,と両方取り替えて,ついでにキャパシタも取り替えたら,何事もなかったようにローノイズの良い出力。ポットの不良だったようです。

やっと本体に取り付けるところ。

ネックのエクステンション側に2本のビスで取り付けます。

下穴を開けるのは結構難易度,高いですよね。

傷つけないように注意して。

Mid-bodyの方のサーキットは,この古いGibson JohnnysmithーDの「割れたピックガード」についていた,オリジナルの回路をそのまま移植します。

ノブも2つだけオリジナルが残っていましたので,そのまま使います。

相当以前に,この状態のままE ~bayで購入した「ジャンク品」でしたので,もちろん音を出すのは初めてでしたが,

Originalのピックアップとの相性はよかったです。

ガリもノイズもなし。

長年,集めていた「JohnnySmith』関連の古いストック,今回の製作とリペアで使い切ります。

もう,しばらくないでしょうね,こんな仕様は,,,,。

新品が「不良品」だったのに40年前のポットが「とても良い」って,どういうことなんでしょ,,

などと,トラブル続出のセットアップ作業でした。

どうりで疲れた訳です。

特に「心」が,,(笑。

いつも通り,「トラスロッドカバー」を作り忘れてますので(笑),今週末にFixします。

どうしてここ,忘れるんだろ,,,。

でも,最近カバーを付けないルシアーも増えてますよね。

開口が綺麗に開いていれば,「なくてもいい」ものですよね,,

どうしよっかな〜。