Les Paul standard

Gibson Lespaul standard.

こうしてみると,何の問題もなさそうな新し目のLesPaulですが,ちょいと難があると言うことでお預かりしました。Fingerboardのdishインレイ が3箇所ほど浮いてきていて,「チョーキングの時に引っかかる」と言うことでした。

確かにポジションマークがちょっとだけ浮いていました。

僕の記憶では,LesPaulのインレイ は樹脂製だったはず,,,。

昔のGibsonは,インレイを埋め込む座繰りはアバウトに大きめになっていて,結構隙間があるってイメージだったのですが,流石にいまはCNCで掘っているようでほぼぴったりで隙間も小さかったです。微妙に接着剤も効いているものだから,簡単に外れそうにもありません。

なので,こいつはSuperGlueの毛細管現象作戦ですね。

出来るだけ押し込んで元に戻しても,さらにはみ出た部分をスクレーパなどで指板と高さを合わせます。

このモデルのFingerboardの最終サンディングの番手は,見た感じ#320〜#400でしたので(想像),最後にインレイ の表面をこの番手で優しくサンディングして見た目を整えました。スクレーパのままだと,光り方がちょっと変わっちゃいますので。

多分ですけど,このサンディングも機械化されてるんでしょうねー。

Rosewoodにダメージを与えずに出来ました。

風の強い札幌です。

Sanding Sealer

サンジングシーラー 浜二ペイント No.750.

塗装のやり直しをしている例の17inch.

気分を変えるために新しいシーラーを使います。評判の良い浜二ペイントのを取り寄せました。

1時間ほどのインターバルで数回吹きます。湿度の低い日なので,そんなに時間を空けなくても良いのかもしれません。

なんとなく「保険」ですかね。

サンディングはほとんど済んでいるのですが,シーラーが切れてしまった部分を発見したので,ロールカーテンを降ろして「簡易ブース」にしました。

ガレージを片付けるのが面倒だった,,とも言います(笑。

綺麗にサンディング出来たら,カラー吹きですね。

10月なのに半袖の札幌です。

再塗装

塗装のやり直し。

恥ずかしながら,冬に乾燥させ過ぎてダメにしてしまったトップの塗装をやり直します。

確かこれ,気にいらなくてトップの塗装は一度やり直しているので,今回2回目になるのかな,,,思えば可哀想なくらい「実験」を繰り返している楽器です。

実はこの楽器はトップのみをニトロセルロースラッカー仕上げで,サイド&バック,ネックはセラック仕上げという,これまた「実験的」な仕上げをしていました。

冬場の電気ストーブという絶乾状態に放置していたにも関わらずセラック仕上げのWalnutはダメージを受けていませんでした。

さて,このラッカーフィニッシュをどうやって剥がそうかと考えていましたが,

やはり熱を加えるのが一番簡単かな,,,と,ヒートガンを取り出しました。

何°Cという設定は出来ない古いリョービのヒートガンですが,中くらいの温度にして10秒も炙ると,こんな感じで指で引っ張って剥がせる状態になりました。手で触るのが「アチチ!」くらいの感じです(笑。

30分くらいで剥がし完了。

思っていたよりずっと楽でしたが,ニカワで接着したブレイシングなどにダメージがないか,十分に冷やしてから確かめます。

トップとサイドの接着には確かこれはタイトボンドを使った気がするのですが,タイトボンドとて熱には弱いはずですから,バラバラにならないか,ちょっとヒヤヒヤしています。

ま,なったらなったでまた接着すればいいのですが(笑。

でも,この剥がした塗装を見て流石に「厚すぎるだろ,,」と自分でツッコミを入れました。

実は不透明な塗装はこれが初めてだったので,イマイチ勘どころがわからなかったんですよね,,,って,言い訳です(笑。

いやー,何度も書いたかもしれませんが,これが自分用の楽器で本当に良かったです。

こんな恐ろしいこと,どなたかの楽器だったら絶対やってません!(笑。

恥の上塗りですが,これも修行のうち,と諦めます。

問題のある塗装面さえ剥がしてしまえば,あとはいつもの作業です。

連日30℃以上が続いている,異常な暑さの札幌です。

(こんな日にヒートガンだなんて!)

陽が傾いて来た頃,大体落とし終わりました。

使ったのは,Proxxonのマイクロオービタルサンダーと,スクレーパー。

ここまで綺麗になったら,何か別の仕上げも試してみたくなりましたが,,,。

この実験はいつまで続くんでしょうね(笑。

「普通の」ばかり作っていたら,「次」が見えにくくなるような気がするので,やっぱり実験はやめられませんよね。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Maintenance

Maintenance.

Gibsonつながりで,もう1本定期点検しました。

こちらは特に問題なし。Dr. Duck’sのオイルを指板とブリッジに塗ります。札幌でも今日は湿度も高いので,セルロイドのピックガードが曇ったようになっていてぞっとしました。オリジナルのをお持ちの方でも,そちらは外して保管されている方もいらっしゃいますよね。

メンテをしながら思い出していたこと。

私は011から始まるダダリオのフラットワウンドをデフォルトにしているのですが,ネックなどの調子が悪くなってくると,巻弦の3弦が最初に「異常」を知らせてくるような気がしていました。なので,ジンクスってほどではないですが,「なんか変だな,,」と思っても,ピンとこない時は,3弦の13フレットあたりを最初に調べることにしてます。

たまたま偶然が重なっただけなのか,,別々の楽器でこの辺りが悪さをしているのが続いたことがあったんです。

あの,,僕だけのジンクスかもしれないので気にしないでください(笑。もちろん,トラブルにはいろーんなパターンがありますからね。14Fジョイントのアーチトップばかり触っているので,特殊かもしれないです。

ソリッドの方とかは「何言ってんの??」だと思います(笑。スンマセン,,,(笑。ソリッド専門の方とか,フラットトップ専門の方と話がしてみたいです(笑。

暑くて外に出たくない札幌です。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Switchjack

折れたSwitch jack.

Fishmanのスイッチジャックが折れていました。

プラグが刺さらないので「ありゃ?」と思いボディから外してみたらこうなってました。

なんでこんな部分が折れたんでしょう。

確かにテールピースを支えるテールナイロンをこのプラブに引っ掛けているので力はかかるのですが,それにしても折れた場所が意外すぎます。

これまでなんどもFishmanのものを使っていますが,こんなのは初めてです。

でも確かにこのパーツ,メッキの感じも何やら安っぽいですよね,,,。気にせず使いましたが,もしかして,,,。

単体売りのちゃんとしたのを取り寄せました。

良い天気の札幌です。

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oyaide P-3.5 SRL 

Set up 完了。

なぜか急に始めたRepair, こんな感じで完了にします。

Dearmondは,ピックアップ本体が薄いので(9mmくらい),Extention部分を削られてしまったこの個体でも,弦に干渉しません。L5Cなどの「ピックギター」に搭載するためだった,,とか聞いたことがありますが,まさにそんな感じです。

ステーは,ボディから支持するタイプを以前にE-bayで入手していました。この修理したFHCにはモンキースティックがついていましたが,いつかネックマウントにしてみたかったんです。FHCのネックマウントは,あまり見たことがありませんよね。

このステーは,多分現在のGuild名の中国製ですが,オリジナルのDearmondのステーと寸法は共通です。問題なく取り付けることが出来ました。

ただ,こんな風にネックの横にビス穴を開けたくない方は,OriginalのMonkey Stickを探さなければならないですよね。あれはGuildも復刻してませんから大変ですが,,,。

オリジナルのJohnnySmithのピックアップに音のキャラクターも似ている気がするのですが,それは楽器本体の音色なのかもしれませんよね。

オヤイデ電気 P-3.5 SRL.

ジャックをオリジナルのミニジャックにしたので,これを使います。

JohnnySmithモデルのオリジナルのケーブルは,ストレートのものですが,使い勝手を考えるとL型の方が良いように思います。座って弾く人の膝に当たることもないですし。ケーブルの取り回しは,ピックガードに刺すタイプの宿命ですが,ストラップに一度引っ掛けてから使うのが安全ですね。

引っ張ったりしてピックガードごと外れるのを防ぎます,,って,皆さんやってますよね,,。

そういえば,このミニジャック,サンポールでサビ落としをした後「重曹で中和」させるのを忘れていました(笑。

2日ほど放置してましたが,大丈夫だったようです。小学生の頃の理科の実験を思い出しました。

良い天気の札幌です。

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サンポール

塩酸。

サビ落としは「サンポール」に浸けろってyoutubeで見たので,実験です。

いや,本当いろんな人がyoutubeで修理とかの動画を出してますよね。あんまり見てなかったんですが,スゲー人,たくさんいますよねー。って,今回「漬けた」のは,1960年代のGibsonのミニプラグのコネクタです。ちゃんとオリジナルに戻そうかな,とパーツを探しましたら,サビサビのを発見。このままではヤバすぎですので,使えるようにします。

2時間ほど漬けたら,綺麗になりました。ナットの一つはブラスだったのか,,ってなレベルのサビでした(笑。セットアップの準備,これで出来たかな。

Dearmond FHC

Dearmond FHC.

内部のHot側の被覆が崩壊していたケーブルを取り替えて,セットアップ準備です。

ピックガードをぴったり合わせるのって,案外難しいですよね。

製作中の17inchに載せようと思っていたのですが,なぜかGibsonのリペアを進めてしまったので,こっちにまずは載せてみましょうか。

Dearmondのオリジナルのポットは1Mのものですが,CTSの500KΩのを使ってみようと思っています。

乗せ変えるのは簡単ですので,実験です。

予想ではちょっと甘い音になるじゃないか,と思うのですがどうでしょう。

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ラッカーシンナー

ラッカーシンナーを使った塗装面のリペア。

ニトロセルロースラッカー仕上の楽器は,ウェザーチェックと呼ばれる細かなクラックが入ることがありますよね。

ラッカーシンナーを使ってリペアする方法があると聞いて,実際に試してみました。

上の写真のボディの端にごっそり細かなクラックがあります。所々,押しつぶされて白濁したようなところもあります。そこに面相筆で「ラッカーシンナー」をクラックに沿って「ほそーく」塗ります。

クラック自体がなくなるほどではありませんが,ある程度目立たなくなりました。

シンナーが「スーッ」と吸収されるのには驚きました。それもクラック以外のラッカー面でもシンナーを吸収して,跡も残りません。

「当たり」で押しつぶされて,結晶のようになった部分は,特にシンナーによって透明化する部分もありました。その部分は10回以上は塗りましたが,塗装面がシンナーで侵されてグニャグニャになったりもしませんでした。さすがに指で触ったりもしませんでしたが。

不透明になったクリア層がもう一度透明になりかける,,,ってイメージでしょうか。

万能ではありませんが,ラッカー仕上げの楽器リペアのTipsですね,,,って,知らなかったの,僕だけですか?。

晴れたり曇ったりの札幌です。

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Before re-touch

古いGibsonのアーチトップのボディを修復しています。

このブログにも何度か書いたJohnnysmith modelです。結局もう何年も手元にあって,思いついた時に修復を続けている「あいつ」です。

いわゆる「元起き」を解消するために,無理やりフィンガーボードを削られてしまっていたので,オリジナルのPUをつけても一番高い音が時々PUに弦が干渉して「びびって」いたのが嫌でした。

フィンガーボードを作り変えて,オリジナルのPUを搭載するのがより「オリジナル」に近いのか,あるいは削られてしまったフィンガーボードをそのままにして,より薄いPUを搭載するのが良いのか,判断できずに手元に残したままになっていました。

今,何となく後者の方に傾いてきていますが。

まず,あっちこっち凹んでしまっている部分に水滴を垂らして,少しでも木部が膨らんでくれるのを期待して待ちます。

陰ってきた日差しに水滴がきれいだったので,記念撮影。

全体にオーバーラッカーなどせずに,最小限のレタッチでやってみます。

私以前に,多分何人かの人がすでに修理している跡が見受けられますね。

ピックガードに隠れて見えない部分ですが,Fホールのネック側に濃い色でレタッチされていました。クラック修理したんですね。

先週のCrack repair Toolsの出番はなさそうです。

夏のような日差しの札幌です。

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