Crack Repair

Crack Repair.

実行に移します。

今回は,”Stewmac Crack repair Tools”のまんま,やってみる事にしました。先週のあの丸いやつでいきます。

自分用の楽器ですので遠慮は要りません,,,っていうか「そもそも割るなよ!!」と即座にツッコミ入れましたよね,,。とほほ。

使用したワイヤーは 0.23mmのステンレス。

ホームセンターで普通に売ってました。強度不足だったら困るな,,と0.27mmのものも買いましたが杞憂でした。一番細いので十分です。

ピンバイスを使う必要はありませんでした。ボディ内部から見ると,ほとんど開いていないように見えましたが,0.23mmのワイヤーは通りましたので。

ボディ表面にたくさんウェザーチェックが入っていますが,内部まで通ってしまったクラックはここ1箇所でした。そもそも,このボディ,トップのみ「墨+いろんな黒+ニトロセルロースラッカー」という,超実験的な塗装をしましたので,多分原因はその着色方法にあったように思います。ま,実験ですから,,。貴重な経験をした,,と日記には書いておきます。

8週間ぶりに週末が晴れた札幌です。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Crack Repair

Body crack repair.

割れの入ってしまったボディの修理をする準備をしています。

数百年の歴史あるヴァイオリン属の修理も,ギターの修理も要領は同じのようです。っていうか,ヴァイオリンの修理そのものですよね。

小さなスプルースをボディの木目と直行するように裏に貼り付けて,割れを止めます。

古い楽器の裏側に貼り付けられているのをよく見ますよね。しかも見るからに「何度も何度も」クラックの修理がされた様子が見えるものも多い。そこいら中,小さな木片が貼り付けられています。それほどまでして,直して使ってもらえる楽器は幸せですね!。四角いのは,そんな昔からのトラディショナルな形を模して切り出しました。サイズは14mm角くらいですか。

そんで,下の丸いのは,今回Stewmacから購入した「Crack repair tools」の”Cleat Cutter”で切り出した「割れ止め」です。15φくらいのサイズかな。

Stewmacのやり方はこの穴に細いワイヤーを通して,ボディ表面側から糸まきで引っ張って固定するというもの。なんだかやってみたくて買ってしまいました。

これまでは「強力磁石」で接着剤が硬化するまで止める方法で行っていました。

手の入らないFホールのArchtop Guitarは,難易度超高いです。ヴァイオリン属のようにカパッとトップやバックを剥がせませんから。

このクリートカッター,最初上手に丸く切れなくて縁が欠けてしまいましたが,慣れればまぁまぁですかね。ただ,,,リペアマン以外は誰も見ない場所ですが,なんとなくこの丸いので修理してあったら,,,見た目,どうなんでしょ。

四角いのを見慣れているから違和感があるだけで,悪くはないのかな,,。

木目方向がいまいちわかりにくいのが難点ですかね。

あ〜そういえば,ワイヤーを買い忘れてたみたいです,,,。0.08のギターの弦でやってみますかね,,どっかに細いピアノ線,なかったかな,,。

そのクラックリペアツールの中の一つ,エアガン。

クラックのあたりに接着剤を塗って,この吸盤付きのガンで吹き込む!(笑。

うーん,うまくいくんでしょうか,,。

ただ,以前にクラックの修理をした時に,「口をつけて吹き込みたい」衝動にかられるほど,接着剤を染み込ませるのに苦労した記憶があるので,買ってしまいました。近所のホームセンターでも似たものは売ってますから,吸盤だけ買えばいいかな,,と思っても見たのですが実際に届いたものは,手持ちのものと径が合わないので吸盤だけにしなくてよかったです(笑。

ホースの接続口は1/4inchの標準的なサイズです。アダプタはホームセンターで買ってきて,漏れ止めのテープを巻いて準備完了。

「だいたい10psiくらいの圧でやるとうまく行く」そうです。

もう何週間も日曜だけは雨の札幌です。

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湿度20%

湿度20%の恐怖。

やっちゃいました,,トップ割れ。

電気ストーブの部屋は,冬季間すごく乾燥します。いつもは加湿器だの蒸発皿だのとまめに加湿して,楽器も出しっぱなしにはしないのですが,,,。ケースにしまい忘れたのを気付かず3日間放置したら,,,,。トップの塗装にクラック多数!。そのうちの1本はスプルースにまで達していました。アラーーー。寒暖の差もやばいですよね,,しかも湿度20%!!あーないわ〜。

20年ほど前,ナイロン弦の楽器のバックのローズウッドを「やっちゃって」以来のミステイク。冬場の放置はヤバいです。あんなショックを受けて誰よりわかってるはずだったのに,,,。

痛恨のミス。

いやー普段使いの楽器って,結構放置しちゃうこともあるんですが,それにしてもこれはひどい。自分用ので良かった,,,って,よくないっす!!ショックでしばらく弦を外したままにしてありましたが「見なかったこと」には出来ません(笑。

作り手失格でございました,,,とひと月ほど反省。

暖房の季節は終わりましたが,今度は逆に湿度が上がってくる季節になります。

皆様もどうかお気をつけを。

でもね,凹んでばかりはいられません。ヴァイオリン属の歴史に習って,ちゃんと直しますよ。

自分用に作って5年ほど弾き込んだ楽器,気に入って使っていましたので。

気をとりなおして,次作の内部側の削り出しの続きも進めています。

寒い寒いGW,やっと晴れ間の見えた札幌です。

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Steinberger

Steinbergerの抜け殻。

なんていうモデルなのか,調べてませんが,友人が置いていったモノです。

Mahoganyに薄いMaple(White Sycamoreかも)が貼り付けてあります。

元はHeadLessのあのグラファイトネックが付いていました。

かなり以前の事ですが,このギターのネックやブリッジを流用して,「別の楽器」に仕立てたので,このボディが「余っちゃった」訳です。EMGのピックアップは取り外しただけで,一緒に手元にあります。

友曰く「いらない(笑」

というので,放置してたのですが,何か使い道はないかと時々思い出してました。先日,「ごちゃごちゃ入れ」の中に15mm厚のアルミニュームのブロックを見つけた時に,頭の中で何かが「キラッ」と光った気がしました(笑。

これ,何か使えんじゃね??(笑。

青空が見えるのに,結構寒い札幌です。

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Dearmond FHC

Dearmond FHC. 1954

こんな風にカバーを外さなくても,ピックガードの下に差し込む突起の部分に2桁の数字が入ってる(これの場合は”54″)ので,製造年は簡単にわかりますよね。

この個体はケーブルの被覆がボロボロになって付け根の辺りがダメになっていました。

それに伴い,ケーブルとコイルのニクロム線の断線。テスターを当たったら,ちゃんと抵抗値が出ましたので(8.6kΩ),生きているようです。

Dearmondのこれらアーチトップ用のピックアップは多分どれもポッティングされてませんよね。そのことが音色にも現れてるような気がします。シングルコイルなのに高出力。当時,かなり高価だったようですよね。作りは綺麗。

ちゃんと直して,今度のモデルに搭載しましょうか。ケーブル,当時のものを使うか,新しい新品に替えるか,考え中です。古いDearmondのシールドケーブルを持っているので,必要な長さに切って使ってるんですが,耐久性はどうなんだろ,,とか。

聞き分けられる自信はないのですが,使うケーブルで「音が変わる」っていう人もいらっしゃるので,,,はて,どうしたもんでしょ。

どちらにしても,このFHCの音は大好きです。

RhythmChief 1100とかと違ってToneがないのですが,ボリュームをちょいと絞ると丁度良い甘いトーンになりますよね。

Collings Backside.

Tail Piece By “Collings Guitar”, for ‘EASTSIDE model.

米国テキサスのCollingsのArchtopのテールピースの裏側は,僕にとっては衝撃的でした。

おそらくはCNCで加工されているであろうこのEbonyのテールピースの「アース取り」。

ケーブルではなくブラスの薄板が綺麗に埋め込まれています。凄すぎる!!。恐ろしいほどの完璧な加工。デザインも美しい。上はGibsonの割と近年のテールピースですが,Collingsはなんてモダンなんでしょう。

もう何時間も呆然として眺めています。

明るい曇り空の札幌です。

JohnnySmith model

1960’s Johnny Smith Pickup.originalのを入手しました。

まずは緑青を取り除きましょうか。

酢酸に塩を入れたもので取り除けるはずです。いきなりマイクロメッシュなどで磨いてしまうと,せっかくの風合いが消えてしまう時がありますよね。久しぶりに初心に帰って,アーチのバック材を削りました。

一日中,なんともどんよりとした暗い雲の札幌でした。

Repair Finished!

Explorerの修理完了。

ま,出来てしまったら「普通」ですね(笑。ちょっとだけ違うのは,,,

ネックの裏側はちょっと「普通」ではない感じもちょっとだけ,,。

ヘッドはこんな感じ。ま,普通です。

横から見ると,こんな感じ。

ヘッドの裏側。

保証書代わりに,元のヘッドをぶら下げる,,っていうのはどうでしょう?(笑。

案外良いかも,,,。

ってなことで,Orville by Gibson Explorerのリペア完了です。

Setup

Explorerのセットアップ。

とうとう弦を張りました。その前にサーキットの半田付けをしたらば,,。

トグルスイッチが壊れているのはわかっていたのですが,ピックアップの結線を済ませて,アンプに繋いだら,,,リアが無音。あれー?!,,

テスターはかけていたので問題ないと思ってたんですが,,,,。

ピックアップは生きていましたから,サーキットのどこかに問題があるはず,,,,。結果,リアのボリュームポットが死んでいたようです。テスターじゃわからないんですかね,,,。

新品の500KΩBにチェンジしたら,普通に出力されました。

なんだったんだろ,,,(笑。

ナットはオイル漬けの牛骨を使いました。

さ,微調整は後にして,ちょいと弾いてみましょうか!。

Curly Maple neck

bodyの養生を取り除いたところ。

ボディとの色のバランスをどうしても見たかったので,我慢できずにとってしまいました。

元の色に合わせる気が全然なかったのでこんな感じ。赤い成分は退色しやすいので,数年後似てくるかもしれません(笑。

手触りがスムースにつながるように,,っていうのが異素材で合わせる難関に思うのですが,最後のクリアはボディ側にもちょっと乗せました。剥がれてきちゃうんでしょうかね。最後のコンパウンドの頃には,ほとんど残っていない予定なので,大丈夫でしょう。

ま,実験です。

ちょっと乾燥時間を取って,忘れた頃に磨きに入るつもりです。