First song

Gibson Johnny Smith model 1968, Neck Reset.

ネックを外して,正しい角度に戻すリペアです。

このジグ,初めて使います。

いきなり電動ドリルは使わず,手作業で角度を決めて。

ハンダゴテの先端を専用の細長いのに変更して,ダブテイルのジョイントを狙って差し込みます。

この作業のために1セット買い足しました。

この道具,1本だと以前にやってみて,非常に時間と手間がかかりましたので,,。

Stewmacのオリジナル商品なのかな。

一昔前は,細いノズルに「エスプレッソマシン」から蒸気を送り込んで,,ってのが一般的だったと思うのですが,「蒸気によるダメージ」も半端ないので,きっとこの道具を考えついたんでしょうね。

めっちゃ慎重,,(笑。

約1時間後,外れました。

イヤイヤ,結構「恐ろしい」作業っす。

クローズアップの写真は載せませんが,ダブジョイント部分,盛大にシムが詰め込まれてました,,。

ショックを受けられる方がいたら申し訳ないので,詳細は伏せます。

(そうかぁ,,工場製品だから仕方ないよな,,でも評判の高い60年代もこうかぁ,,,でも,だいたいこんな感じだよな,,ブツブツ。)

初めてのジグを使うので,今日のBGMは Charlie Hadenの作曲 

「First Song」

Pat Metheny とCharlieのDuoアルバムで聴いてたのですが,Vocalものあるの知ってました?

Elina Duniのこのアルバムで偶然聴いて「ヘビロテ」になりました。

Rob LuftというGuitaristも初めて聴きました。

現代的な感じ。

Youtubeを見たらGuildのアーチトップを弾いてましたね。

珍しい楽器だなぁ。

約1時間ほどもヒーターの様子を見ていて暇だったので(笑),”First Song”で検索したら,

いやぁ,Vocalもの,結構あるんですね。

そんで,驚きを持って聴いたのは,,

”西村 知恵”。

恥ずかしながら,今の今までこの方のこと,知りませんでした。

素晴らしい声。

別のアルバムもドサっといっぺんに聴きました。

素晴らしい!。

Guitarは 「井上 銘(イノウエ メイ)」という方。

この方も初めて聴きましたが,あれ,,なんか雑誌の表紙で見たことがあるような,,。

有名な方なんですね!,

すんません,,記憶します。

そんで,作曲者本人と,Egberto GismontiとのDuoのこれ。

ほとんど同じ構成で演奏してるのに,Patとのそれとは明らかに,空気の色が違いますよね,,。

4組の”First Song”,

全部にGuitarが入ってるのもいいっすねー。

恐ろしい作業の心の支えになってくれました。

素晴らしい演奏をありがとう。

リペアが済んだら,このギターで最初に弾くのは”First song”に決めました(笑。

ここのところ,工作室の写真を撮るのに使っているレンズはこれ。

相当昔のSummaron 35mmF2.8.

埃を被って可哀想な事になってたので,ブラシで払いました。

だからどう,,ってことないです(笑。

綺麗になったので記念撮影。

なんか,新しいレンズ,使ってみたいっす,,って事で(笑。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Head Inlay

Headのインレイも入れます。

ここのところ,2週間くらいは,白蝶貝を出したり仕舞ったりを繰り返した週でした,,。

色んな意味で,ボリュームありました(笑。

長かった,,,,。

接着前の記念撮影。

これは17inch Thin-Bodyのネックです。

Mid-Bodyのは,,,その時考えます(笑。

Archtop

14inch Prototype のトップ。

何せ試作機ですので,アーチの表情も「これ」と決めている訳ではありません。

「こんな感じかなぁ」と削り続けます。

2本のFlameMapleのカーブの表情,ちょっとだけ変えてるんですが,写真でわかりますかね,,。

うん,微妙すぎますね!(笑。

しばらくこの作業を続けます。

そういえば,先日Gibson L5CES 1992年製を弾いてみて,アンプを通した音が妙に倍音成分が多いことに気づきました。

(その個体は,製作年を考えるとほとんど「弾かれてない」ミントコンディションのもの。見た目はピッカピカの新品同様。なので逆に「生音」は「全然」っていうくらい出てない個体でしたので,アンプからの出音が対照的でした)。

ちょっと調べてみると,搭載されているピックアップは「’57 Classic」であるようでした。

フィンガーピッキングでさえ倍音成分多めに聞こえるので,ピッキングハーモニクスも多分「多め」のピックアップなんでしょうね。

「零号機」に乗せてみたいな,,とか思いました。

「ハーモニクス多め」って,どう思いますか?。

フローティングピックアップを使うことが多いので,スタンダードなタイプのハムバッキングの探索はまだまだ進んでませんので,興味が尽きませんね。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

カエル

カエルのインレイ,再び。

ヘッドのインレイを考えていました。

いつもより「デカい」ヘッドなので,カエル一匹だと寂しいかな。

フィンガーボードのインレイがやっと終わった,,と思ったら,「ヘッドのインレイは??」。

ああ,まだ白蝶貝切らないと,,,。

でも,同じ作業を続けているのもストレスなので,,,

力仕事をやります(笑。

やっと風邪が治ってきたのに,汗だく,,,。

着替えてビールタイムにしましょうか。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

labyrinth

珍しく発熱を感じて,家に籠ることにしたら「スプリットブロックインレイの迷宮」にハマりました,,。

布団に入って寝込むほどの熱でもないので,退屈したんです。

んで,なんとなく「そーかなー」とは思っていたのですが,スプリットブロックって,

普通の「ブロックインレイ」を複数個に切り分けたものなんですね,,多分。

って,名前が「そのまんま」っすけどね(笑。

大体アウトラインが合っているから,このサイズをCustomモデル共通に使ってたっぽいですね。

けれど,オリジナルのインレイは,微妙にサイズや取付角度が違うので,「本当はこうしたかった」寸法を汲み取らねばなりません。

元々の設計は,どうだったんだろ,,,。

これは本当に「迷宮」です(笑。

さて,このインレイは,誰がデザインしたんでしょうね。

ご存知の方,いらっしゃいますか?。

今まで聞いたことがないので定かではありませんが,多分当時のGibson社のデザイン担当の方の作ではないでしょうか。

天才的です!。

特に15F,,ヤバい(笑。

あ,なんかまた熱が出てきた,,(笑。

風邪薬が効いたみたいなので,白蝶貝を切りました。

やっぱり4角形のものを切り分けた方が,直角がピンと出ますね。

ただ,これだとオリジナルっぽくなかったりして,,,。微妙です(笑。

ラビリンス,,まだ続いてるのかも,,,(笑。

Binding Trimmer

Stewmac Binding Trimmer.

片付けも掃除も飽きました(笑。

ウッドバインディングを巻くとしたらどうかな,,と片付ながら薄板を見てました。

うーん,白っぽいのはやっぱりMapleでしょうかね,,ということで,この道具を出してきました。

プラのバインディングの幅を落とす道具ですが,多分木でも大丈夫でしょう,,ということで実験。

以前1mm以下の薄さのバインディング材の幅を落とそうとして失敗してたので,それっきり出番がない道具でしたが,今度はうまくいきました。

じゃ,何を使おうかな。

Tidy up

GW最後の日曜日,掃除と片付けをしています。

が,モールドの山を片づけていたら,また見慣れないものを発見してしまいました。

くり抜いてあるのは,以前に作った17inchの「型板」ですが,上の二つは実は「一度も作ってない」モデル用の型板でした。

あれま,こんなのも作ってたのね,,。

アウトラインは違いますが,両方ともボディサイズは16inch。

うーん,どうしてここまで準備しておきながら「作らなかった」のかは覚えてません(笑。

いつか,16inchが必要になった時,これを思い出せるように,ウレタンのオイルフィニッシュ「オリオ2」を塗りました。

こうしておかないと,ただのゴミと区別がつきませんので。それ以外は処分しましょ。

こんな事ばかりしているから「片付かない」んですね(笑。

このパスタみたいなのは,バインディング材。

ほぼほぼ合成樹脂のものですね。

木製のは「真っ直ぐ」なので箱に入りませんので。

ひとまとめにして仕舞いますが,めっちゃ場所を取ります。

何か収納するのに良い方法はないでしょうか。

ああ,そういえば,今製作中の2本の17inchは,久しぶりにバインディングを巻こうと思ってたんですよ,,

って,またじっと見てたら片付かないので,一旦仕舞います(笑。

Side bending

17inch Archtopのサイド材を曲げます。

同時進行の2本目。

これは幅61mm,割と私のスタンダードな寸法ですかね。

でも,始める前にちょっと嫌な予感がしていました。

なぜなら,,,

この杢目!!。

濡らすとこうなります。

ゴージャスなのは良いのですが,こういうのは「割れやすい」ヤバい奴が多いので(笑。

慎重に慎重に進めましたので,2時間かかりました。

カッタウェイの部分が一番急カーブなのでそりゃ真剣でしたが,

案外そこを曲がった後のウエストのくびれの部分に危機が到来するんですよねぇ,,気が抜けるんでしょうか,,。

人生語っちゃいそうになりますよね,,こういうの。

今日もこっちのくびれ,ヤバかった。

すんでのところで難を逃れました。

このド派手Curly,

仕上がりが楽しみになってきました。

対のバック材の杢目はこんな感じ。

ノートを見たら,この材料は2005年に入手したもの。

両面はすでに削り出してあります。

これ,削ってからも随分時間が経ってますね,,,。他の楽器を優先させてたんですね。

入手当時,すぐに使わなかったのは,お値段が恐れ多い,,という理由だけではなく,

このサイド材を「曲げられる気がしなかった(笑」からです。

自分のその時の力量では「絶対割る!」自信があったから,,,(笑。

そして今日,なんとか割らずに曲げられました。

心の深〜いところで,ヒタヒタと満足してます(笑。

今,自分には無理だ,とか「使いこなせねー」と思う材料は,「先送り」するのも手ですね。

ま,それにしても,ちょっと時間がかかり過ぎでしたね(笑。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Dearmond Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson newFD300mm2.8L Noctilux 50mmF1.0 M Nylon Pickguard repair Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

X Bracing

トップ材の裏側のカーブをブレイス材に書き写します。

古いコンパスを使います。

そのままではちゃんと先が当たらないので,細いテープをぐるぐる巻きにしたらいい感じ。

これ,夜中に突然思いつきました。

なんでだろ(笑。

ブレイスがずれないように,サイコロ状の木材をガイド代わりに接着。

後で綺麗に取れるように,柔らかい材料を。

ヒバの棒材がありましたのでそいつを使います。

ヴァイオリン属では「トーンバー」とも言いますよね。

低音弦側にだけ,こいつがあって,高音側は魂柱が立っています。

ストラディバリの本を見ていたら,このトーンバーの削り方が全部違うんですよね,当たり前でしょうけど。

指でトントンと叩いて,響きを揃えるって言いますよね。

その時ストラディバリは,頭にどんな基準を持っていたんでしょうかね。

ま,誰にもわからない「謎」ですよね。

X Bracing

X Bracing.

Archtop guitarのブレーシング(トップ材の裏に取り付ける棒状の補強材)は,

大雑把にはこのXに配置する場合と2本並行に配置するパラレルの2種類ですよね。

今回の17inchはXブレイシングにします。

位置関係はこんな感じ。

Martinのようなフラットトップのそれとはちょっとレイアウトが違いますよね。

60年代のGibson Johnny Smithモデルの配置を再現してみます。

使う材料は,Aderondack Spruce。

タップトーンは「キーン」って感じです。