F -hole

伝統的なGibsonスタイルのFホールを切ります。

いつもは,大中小のドリルビットで穴だらけにしてから切り出すのですが,

「ちょっと待てよ」。

スプルースですから,そこまでしなくても普通に削れるんじゃ,,,。

というわけで,ドリルで3つ開けたら,それを引き回しノコで曲線につないで,あとはカッターで削ってみました。

おお,これでいんじゃね?(笑。

15inchの場合,Fホール自体を相当細いデザインにしてるんで,こんな方法だと心元ありませんが,

17inchのこのデザインなら「やれます」。

仕上げに近づいたら,流石にカッターでは精度が出ませんから,小刀の出番ですね。

Brown

昨日のYellowの上に,タバコブラウンを重ねました。

レモンイエローだけだと,余りにも「派手」な黄色になってしまうので,ちょっとくすませたんです。

隣りは塗装面にダメージを与えてしまったDEEDEE11。

ちゃんと直しました。このSemi-Hollowの塗装と一緒にやろうと決めていたんです。

作業部屋を塗装ブースに段取り変えするのが「面倒だった」,,,とも言います(笑。

向かいの建物に反射した夕日が差し込んだところでシャッターを切りました。

DEEDEE11は,実際はこんなに真っ赤ではないんですが,

写真になるとなぜかこうなっちゃうんですね。

撮影に使った Leitz Summaron 35mmF2.8は190***番台で,

このレンズとしては新しい方でしょうが,

それでも多分60年くらい前のものなのでしょうから,仕方ないかもしれません(笑)。

奥にちょっとだけ見えているのは,17inchアーチトップのモールド。

Thinボディ用に「薄め」のを作りました。

塗装がひと段落したら,今度はこっちですね。

GW前に桜が散ってしまうなんて,初めての札幌です。

Rotten stone

Rotten stone.(笑。

見つけました。

しかも近所の百均で入れ物も買ってきました(笑。

LMIから相当以前に入手したのですが,これ一袋あったら「一生もの」ですね。

こんなに研磨するって,一体何を磨くかな。

ラッカーが一般化する以前の西欧では,木製家具などはセラックとこれらの研磨剤が一般的だったんでしょうね。

内部側,完了。サインは直接書こうかな。

Pumice

パミスは使ってますか?。

セラック仕上げのとき,ローズウッドなどの気孔の目止めに使います。

セラックをある程度施したあと,タンポの布を変えて,胡椒入れに入れたパミスを紙に撒いて,

チョンチョンと付けたらアルコールを数滴垂らして「透明」になったら,塗装面をグルグルすると,,

あーら不思議,パミスとセラックが気孔を埋めてくれましたー,,って,

そんな面倒な事しませんか(笑。

Shellacを準備したので,「セラックのカゴ」を整理したら出てきましたので,久しぶりに使いました。

そうです,Curly Mapleなんで,気孔なんてないですよね!って気づいちゃいました?。

実は,ボディ内部のセラックを刷毛で塗ったのですが,

やり慣れないので刷毛目が目立っちゃったものですから,

ヤスリの代わりに使ってみようと思ったんです。いつもは「タンポ」塗りなので,刷毛は苦手です。

うーん,ツヤツヤ感は出ましたが,あんまり刷毛目は取れなかったです(笑。

Pumice(パミス)って,確か火山灰とか噴火で出来た軽石の粉でしたよね,,。

違ったかな。

今回みたいな使い方だったら「Rotten Stone」の方が向いているかも。

あっちが正当な「研磨剤」ですよね。

どこかにあったよな,,Rotten Stone.

あくまで天然素材でやろうとすると,こんな風に段々ややっこしいことになって行きますよね。

でも!,せっかくだから,RottenStone,探します!(笑。

Workshop on a rainy day

雨の日の作業部屋は,暗いです。

作業するには照明が絶対に必要ですが,写真を撮るのには案外向いているかな。

暗い日も,悪いことばかりではないですよね。

17inch Thin-body Archtopのバック材を接着しました。

フレットワーク中の15inch Semi-Hollowと一緒に記念撮影。

クランプだらけの接着の様子。

為替レートがどうだったら本当に良いのか,私なんかにはわかりませんが,もうちょっとクランプが欲しいです(笑。

円安なのは,外国から買い物するには躊躇しちゃいますよね。

今朝,クランプを外したところ。

一晩おきました。

接着剤のはみ出したところを取り除くのに,この道具は便利です。

なんていう名前だったか,覚えてないんですが。

バックの内部側も接着前にスクレーパーをかけたので,杢目が浮き出て見えますね。

Shellacを塗るつもりです。

ああ,そういえば,こないだの調合したセラック,

やっぱり全部は溶け切らなくて,琥珀色のゼリーみたいな「オリ」が残りましたが,まぁまぁだったかな。

セラックは錠剤の糖衣にも使うみたいですが,流石に食べてみる気にはなりません(笑。

なんか,使い道ないかな。

サイド材からはみ出した部分は,補助アームに取り付けたトリマーで飛ばします。

キックバックするから恐ろしい道具ですが,使い慣れるともう戻れません。

5分で済んじゃうんですから。

この雨で,黄砂が流れて街は綺麗になるかな。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Alembic Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson Noctilux 50mmF1.0 M Nylon repair Rupes Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece ToneWoods Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

2014 Feb 17inch Archtop

17inch Archtop, European Curly maple back&side. SofaGuitars 2014.

メンテナンスで久しぶりに帰ってきた17inchです。

ボディの中を見ましたら「2014」。

この楽器の写真って,あんまりなかったので,記念撮影しました。

ここまでド派手な杢目のバック材は,珍しい。

私がこれまでに作った楽器の中で,これが一番だったかもしれないですね。

ちゃんとメンテナンスしますよ。

そうそう,これは All Shellac仕上げでした。

写真だとセラックなのかラッカーなのか,わかんないですね(笑。

Shellac

犯罪の香りがしますか?(笑。

警察の押収品じゃないですよ(笑。

どちらかというと,松脂の香り。

久しぶりにShellacを調合します。

作り置きのがなくなってきましたので。

あまりにも久しぶりだったので,「秘密のレシピ」を探すところから始まりました(笑。

いえ,嘘です,,秘密でもなんでもありません(笑。

Guild of American Lutherieの記事にもたくさん紹介されてますし,

「日本リノキシン」さんのHPに詳しいです。

http://www.nlinoxin.co.jp

今回選んだのは,

LMIから購入したShellac Platina Pale Blonde(ラック貝殻虫の分泌物) ~ 32g,

Colophonium(日本リノキシン,松脂の一種) ~ 10g,

Sandarac(日本リノキシン,モロッコの糸杉のような木の樹液) ~ 10g,

ちょっと脂成分が多すぎるかもしれませんが,実験です。

これを100ccの無水アルコールで割りますが,このままだといつまでも溶けないので,擦り潰します。

ゴリゴリと潰します。

時々Sandaracに混ざってる黒い異物を発見するたびにピンセットで取り除くのですが,なかなか難しい(笑。

Shellacだけで楽器全ての仕上げをしていた時期も長かったのですが,

最近はニトロセルロースラッカー仕上げをメインにしてます。

でも,Archtopのボディ内部とか,Shellacでなければならない使い道がありますよね。

ラッカーとの馴染みも良いので,何かと使います。

ついでにニカワも準備。

LMIのこの大きなパックがとうとう無くなりそうです。

何年使えましたかね。

こっちは計量スプーンで,ニカワの倍の水を加えておきます。

Shellacって,購入してから時間が経つと溶けにくくなったりしますよね。

最初から半分くらいしか溶けないのもあったりして。

使うたびに「新しいのを買う」という製作者のコメントも読んだことがあります。

溶けない「オリ」のようなものを取り除くのに,皆さんどうしてるんでしょ。

コーヒーフィルターを試したこともありますが,目ずまりしてしまって全然「ダメ」でした(笑。

目の小さな網もNG(紅茶の茶漉しを一つダメにしただけでした)。

結局,スポイトで綺麗なところを汲み上げるしか,今のところ手段がありません。

なんだか勿体無いんですが。

これはちゃんと溶けてくれるかなぁ。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Alembic Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson Noctilux 50mmF1.0 M Nylon repair Rupes Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece ToneWoods Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Glue

接着作業の連続です。

15inch SemiーHollowのDEEDEE3-2は,フィンガーボードの接着完了。

指板面のアールはこれから取ります。

12inchアールでいいかな。

オーソドックスですね。

こちらは17inch Thin-Body Archtopのライニング(ノリしろ部分)の接着作業です。

ボディが薄いので,モールドからはみ出させると,反対側の作業が非常にやり難い事に気づきました(笑。

でも,なんとか接着完了です。

Body side

曲げたSide材を組んでいきます。

これ,意外と神経使いますよね。

ピシッと水平垂直を出そうとすると,モールドの中では接着面の確認が出来ないので,出してやります。

テールブロックも接着。

ボディシェイプが見えてくると,何度やってもドキドキします。

Extention

Extention.

髪の毛とかまつ毛とかじゃなくて,ネックのボディに重なるところの延長部材です。

いつもと違い,すごく薄っぺらいエクステンションを取り付けます。

ほとんど見えないかもしれませんが,ネックと同じCurly Mapleを削りました。

この作業のために,フィンガーボードを最初につけなかったんです。

Archtopだと,もっと厚いのをつけますし,ネックジョイントのダブテイルが違う形なので楽なんですけどね。

戦前のL5Cとかはどうしてたのかな。

でも多分ネックとエクステとフィンガーボードはボディに接着する前に組んでいたんじゃないでしょうかね,,,。

仕込み角度が現在のとは違うのかな。

実物お持ちの方,1週間貸してください(笑。

Tailblock。

DEEDEE3-2はエクステンションの乾燥待ちになっちゃいましたので,17inch Archtopの方を進めます。

ボディの下の方のテールブロックを作ります。

今回のテール,いつものようにジャック付きにしようか,ちょっと迷ってます。

でも,厚みはこのくらいでいいでしょう。

アクリルのテンプレートで曲線を書き写して削ります。

いつも通り,ネック側のブロックを最初に接着します。

WBCの準決勝を応援中の家族の「絶叫」を遠くに聞きながら,,(笑。

もしかして勝ったのかな。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Alembic Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson Noctilux 50mmF1.0 M Nylon repair Rupes Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece ToneWoods Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘