for Trussrod setting

Trussrodの溝。

今回使うダブルアクションのトラスロッド用に溝を切ります。

Stewmacのダブルアクションのトラスロッド用のビットを使います。

約6.45mm幅で切れます。

皆さん色んなジグを製作してやってますよね。

でも,私はジグは作らずに,こんな風に切っています。

作るのが「面倒だった」とも言います(笑。

大きな万力(Triton Super Jaws)に,ネック材とガイドにする木材を平らになるように挟んで,定規を当ててルーターで切っています。

ガイドの定規を正確にセットするのが面倒っちゃ面倒ですが,ネック材の幅はそれぞれまちまちなので,こんなやり方をしています。

今日は4本切りました。

一度機械をセットしたら,流れ作業で出来ますので。

15inchのが3本と17inch用が1本。

17inch用はスケールとヘッド角度が微妙に違いますが,トラスロッドは共通です。

製作を始めた頃,こんな道具など一切持ってませんでしたので,鉛筆で墨を出して2分のノミでちまちま掘っていました。

ほぼ丸一日かかりました(笑。

今日は片付けまで入れて4本で1時間半(笑。

電動工具,すげー。

道具のセットがその大半ですので,広い工房で道具を出しっぱなしに出来るところなら所要時間は半分以下でしょうね。

綺麗に切れました。

ルーターやトリマーなど,高速回転の工具を使うときは,今でも緊張します。

ですが,ノイズキャンセルイヤフォンを付けるようにしてからは,随分緩和されました。

やっぱりあの大きな音で緊張するんですよね,エマージェンシーにしか聞こえませんもん。さて,次は何をしようかな,,。

お花は全然まだですが,春の匂いがする札幌です。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Alembic Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson Noctilux 50mmF1.0 M Nylon repair Rupes Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece ToneWoods Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

inside bodies

15inch Body.

bodyの内部にShellacを塗ります。

これ,大手メーカーはしませんよね,,。

アーチトップの場合,例えば湿気などに対してどうなんだろう,,,とか,表面側だけ塗装が乗って,裏側は素地のまま,,,って本当はどうなんだろ,,とか,考えます。

ルシアーもののナイロンギターでは塗ってあるものも見ますよね。Archtopも稀に。

セラックの扱いに慣れているからでしょうか。あるいはボディの板が超薄い場合の対策でしょうか。

ここ札幌は割と乾燥した場所だと思うのですが,演奏者がいつも乾燥した場所にいる訳ではないですよね。

私も「塗る」パターンと「塗らない」パターンの両方で製作して来ましたが,どちらが正解なのか,結論は出せずにいます。

海外のルシアー達もまちまちですよね。「どっちでもいい」が答えなんでしょうかね(笑。

ま,ラッカーと違って,Shellacはごく薄い塗膜ですので,塗ることでアコースティック感が損なわれるようには感じないんです。

なので,今回は「塗る」ことにしました。

杢目が浮き上がって来て,間違いなく気分は「上がり」ます(笑。

この2本とも,仕上げはニトロセルロースラッカーの予定です。

塗る前の様子はこんな感じ。

雪解けが急激に進んでいる札幌です。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Alembic Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson Noctilux 50mmF1.0 M Nylon repair Rupes Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece ToneWoods Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Black Walnut back&side

Black Walnut. Back & Side.

ニカワで接着する準備中。

この薄いベニヤ板1枚のモールドも,実に役に立つんですよね。

気軽にガイドになってくれるいい奴です。

さらに上から,別のベニヤ板の型板を当てがって,クランプに備えます。

さて,Hide-Glueを終えたら今日は次に何をしましょうか。

晴れたと思ったら,また吹雪いてきたので出かけるのはやめましょうか(笑。

Maple, Maple

Maple Back&side, and Necks.

昨日接着したボディです。

クランプを外して周囲のはみ出た部分をトリミングしたところで記念撮影。

楽器の形が見えてきました。

引き続きWalnutのセットもサンディング中。

Mapleのネックも3本接着完了。

手前:派手目のCurlyの両サイドで細かなCurlyのItaya-Kaedeを挟んだもの。

中央:手前よりは大人しめのCurlyで細かなCurlyのItayaを挟んだもの,

奥:ほぼプレーン(ちょっとだけCurly)で割とはっきりしたCurly Mapleを挟んだもの。

さて,どれをどれに使いましょうか。

M様,いかがいたしましょうか?。

写真じゃわかりずらいですかね。

春分なのに吹雪いてきた札幌です。

Hide Glue

接着の予行演習。

今回の2本はバインディングを回しませんので,この接着面が「仕上」になります。

隙間や歪みがないか,よーくチェック。

Hide-Glue.

ニカワで接着します。

日暮れまで,まだ時間があるはずなのに,外が暗くなってきた札幌です。

15inch Bodies

15inch bodies.

Side材が整ってきましたので,接着の準備をします。

これはEuropean Curly mapleのバック材。

サイド材との接着面の平面出しをしているところ。

いやーこのサンディング作業,キツイですよね。

面積が大きいので髪の毛1本分の厚さの違いを擦り合せるのも汗ダクです。

巨大な円盤状の板にサンドペーパーを全面貼って一気に擦り合わせする工房もありますよね。

動画で見たのは海外の工房でしたが,気持ちはわかります。

わかりますが,あんな大きな円盤,普段どこに仕舞ってるんでしょ(笑。

いやいや,広い工房でしょうから心配ご無用でした,,。

自分の工房が3畳間なもんで,すぐ置き場所を考えちゃいます(笑。

Side材の方はライニングの取付完了。

2本ともMahoganyのLining。

ボディ厚が薄いのでLining同士がほぼくっつく感じです。ちゃんとSideBraceも入れましたよ。

Padaukの薄板を挟んだネックの3本目。ネックも粛々と進行中です。

Maple Neck

Curly Maple+Curly Itaya-Kaede+Curly Maple.

3ピースのネックですが,その間にアクセントの薄板を挟みます。

今回使うのは,パドックの突板。

一時,「パドックには発がん性物質が含まれている」なんて情報が流れてましたよね。

どうもガセネタだったらしいのですが,なんでPadaukだったんでしょうね。

アセトンで脱脂してから接着します。

多少色落ちしますが,African Blackwoodに比べたら可愛いものです。

Padaukの突板は,カッターで簡単に切れました。

一晩クランプして取り外したところで記念撮影。

このまま放置することは歪みを出し切るためにも有効だそうです。

ほっとくだけなので楽ちんですが,この「ガタガタ」を綺麗にしたくて仕方ない(笑。

勢いに乗って,もう数本分,組んでしまいましょうか。

Lining and side-brace

Lining and Side-Brace.

Lining(サイド材に取付けるのり代)は,Mahoganyのリバースタイプを使います。

ちょっとモダンな感じです,,って,中を見る人はあまりいませんよね,,。

割れ止めかと思われるサイドブレイスも付けます。

これ,最近付けないアーチトップ製作者も見ますよね,Instagramとかで。

確かにこの位ボディが薄いと,「そんなに割れないよねー」とも思いますよね。

でも,いつもここで思い出すのは『森の中からジャズが聞こえる』(菊池淳子訳編:フィルムアート社)の中のリンダマンザーのあのセリフです。

「(PatMethenyに完成したギターを手渡す時には)彼のドロップテストに合格しなくちゃいけないのよ」。

Pat Methenyは,新しく受け取ったギターを「床に落とす」のだそうです,,,。

多分,それで大丈夫ならツアーに連れて行く,,,ってことなんでしょうね,,,。

『恐ろしい!!(笑』。

そういえば,Patが若い頃ずっと使っていたあのボロボロのES175,,サイド材が真ん中辺で割れていて,それをガムテープで留めてましたよね,,,。

あれはわざわざ落としたんじゃないでしょうけれど。

,,,なので,,,サイドブレイスは,「付けましょう!(笑」。

みなさん,ギターを床に落とすのはやめましょう(笑。

写真ではよく見えませんが,サイドブレイスに重ねて,2コマほどLiningを貼ります。

この辺はケースバイケースですが,今回はオーソドックスに行きましょう。

さて,引き続き2本目のDEEDEE9の方同じ作業開始。

同じモールドがもう一組あったら同時進行も楽なのにって思うこともありますが,おなじモデルを大量に作ったりはしませんので,このスタイルでいいのでしょう。

春っぽい日差しの札幌です。

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Alembic Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson Noctilux 50mmF1.0 M Nylon repair Rupes Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece ToneWoods Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Tail Block

Tail Block.

ネック側の次は,テールのブロックです。

ボディのアールに合わせて曲面に削ったスプルースを接着します。

まずは,長めにしてあるサイド材に墨を出して切る作業ですね。

テールブロックも同様に古いスプルースの端材を使います。

ナイロンのギターはこの部分,マホガニーが多いですよね。

流儀もあるでしょうが,あっちはネックもマホガニーなので「端材」を得やすい,,ってこともあるのかな(笑。

モールドにこんな風に納めたら,ボディラインが見えてきて,興奮してきます(笑。

15inch DEEDEE Model 11

11.75inch Archtop 14inch 14inch archtop 14inch Prototype 15inch Archtop 17inch Archtop Alembic Amek archtop Bass Bubinga Chaki Curlymaple Double Cutaway Ebony EF28-70 2.8L Elmarit-M28mmF2.8 Elmarit-R 24mmF2.8 Elmarit-R180mmF2.8 Explorer修理 Gibson Ibanez in case of Inlay Jingle JohnnySmith Keyaki Kluson Noctilux 50mmF1.0 M Nylon repair Rupes Semi-Acoustic Shellac Summarex85mmF1.5L Summaron35mmF2.8M Summicron-R 50mmF2 SuperAngulon21mm F3.4 M Tailpiece ToneWoods Tools Walnut アーチトップギター製作 ギター製作 左市弘

Neck Block

Neck Block.

昨夜までにNeck Blockを切り出して,片側まで接着していました。

Flat Sawnの材料を使います。

こんな風に使うので,Spruceの端材って,切り出し作業で出るたびに大切に保管しています。

今回使ったものも,確か造り付け家具の解体した材料だったと思います。

目の詰んだとても良い材料です。

ガラス面で垂直面の確認をして。

最近この作業はモールドに入れずにガラス面でやるようにしています。

Cut away側も接着します。

地味〜な作業ですが,ここも細心の注意の必要なところですよね。

予報が外れてとても気持ちの良い天気の札幌です。